ゴリラ紅葉の道を行く
ゴリラ・ツーリングメモ
2012年10月27日、半年前オイル交換し、チェーンのメンテナンスをしたままホッタラカシにしていたホンダ・ゴリラを引っ張り出し、半日ツーリングした。
目的地は高山市荘川町の御母衣ダム湖。車なら国道158号線を走って1時間、高速を使えば40分で到着するところであるが、さて、今年32歳のゴリラではどうなるか。
午後1時、エンジン点火、キック一発で始動。アイドリングも安定している。タンクに三分の一ほど残っていたガソリンも1年前のもの。ここがスーパーカブ系エンジンのすごいところ。ただし、カタログ出力の2.6馬力、トルク0.3kg/mはとうてい発揮できない。購入した当時より明らかにパワーは落ちていて、感じるところ、1.8馬力、0.2キロくらいになっているかもしれない。
↑高山市清見町キャトルパーク、サイド。ここを走ると「大脱走」マックイーンのジャンプを思い出す。言っときますが映画では本人ではなくスタントマンがやっていますからね。
↑国道158号線に入る、上を走るは中部縦貫道・無料区間。125cc以上でなければ走れません。小鳥峠に向かって長い上り坂を進む。ゴリラはこれくらいの傾斜からトップギアの4速から3速に落とし、かろうじて30キロをキープできる。エンジン回転数は6000くらいに感じる。最大トルクを発生するあたり。
↑小鳥峠までの道のり、標高800メートルあたりで紅葉が見ごろになってきた。ゴリラは速度がトロイので、途中停車して景色探訪、走っていてもオモシロ物体発見ができる。遅いなりの楽しみがある。・・・早い話、ワキ見運転がしやすい。
↑「ひとつ山越しゃHONDAらっだホイホイ」。←ホンダさん。このコピーCMに使うんだったら著作料払ってね。
20分かけて小鳥峠頂上に到着。車・CBなら10分とかからないですが。木に隠れて見えないが、温度計は14度を指している。対策をしているので寒くない。清見町夏厩でガス5.5リットル給油、9リットルの満タンになる。ゴリラはこれで500キロ走れマッセ。
↑紅葉はこんなようなものでした。いたるとこに撮影者の停車あり。
「もうひとつ山越しゃHONDAらっだホイホイ」。松の木峠頂上。
土曜日だけあってオートバイがスイスイ通り抜ける。相変わらずCB1300が多いなー。
↑松の木峠を下った六厩の公園前で、いつも国道から右へ別れ新軽岡峠道に入る。それは、国道でこの先現れる軽岡トンネルが小型バイクにはオッカナイから。狭く暗いトンネルで後ろから80キロ以上で迫ってくる車は恐怖でっせ。最近は取締をめったにやらないのでみんな高速なみに飛ばしている。
↑トンネルができる前はこれが国道でした。これでトラックやバスもバンバン走っていた。雪道では私もカウターステアでドリフト走行していました。
「三つ山越しゃHONDAらっだホイホイ」。新軽岡峠頂上。
これですべての峠を制覇した。「♪HONDAらホダラダ・ホーイホイ」
旧軽岡峠というのも全くアサッテの方向にあり、過去同じくゴリラで探検したが廃道になっていて走行は無理でした。
↑「むろや」という蕎麦屋のそばにある峡谷。ここも撮影ポイント。
↑午後3時、御母衣ダム湖に到着。2時間も掛かってしまった。本来ここは水で沈んでいる所。今年もちょっと渇水状態。
↑の鉄橋を渡る度に、いつかあの地に降りたいと思っていたのでようやく願いが叶った。降りていく道はかなりのダートで普通車にはキビシイ。もちろんゴリラには無問題。
↑索漠とした大地。この寂しさがたまらん。
↑田んぼの跡。ここにあった集落が湖水で沈んだのは昭和36年ごろ。
↑生活の跡。このお碗を使っていた人は今どうしているだろうか。
現場からは20分で立ち去り、今来た道を逆に進める。明るいうちに帰宅したい。というのもゴリラのヘッドライトは行燈並みの暗さなので。
帰宅は午後4時30分。全走行距離110キロ。久しぶりに乗って楽しかった。走り終わって疲れていないのにも驚いた。スピードが遅いためメットの風切音が小さく、それが疲労軽減につながっている。スピードとは何かも考えさせられる。時速30キロでもけっこう速く感じられ、CB1100で60キロの感覚に近い。ずーっと路側帯の白線の上をマイペースで走っていれば、車もバイクも迷わず勝手にスイスイと追い抜いてくれるし、こちらもバックミラーに現れたモノでアドレナリンを分泌させることもなく、極めてラクチンである。50ccには50ccの世界があると改めて感じ入った。
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