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アポロ13号帰還での疑問

 BS民放で映画「アポロ13」吹き替え版を観たが、もともと140分ある内容をCM付きの2時間版にしたもので、オリジナルより少なくとも50分はカットしてあるズダズタ作品になっていた。    
 映画は、まるで事故の経過を描写するだけのドキュメンタリータッチの別作品のようになっていて、あらためて民放で映画を観るものじゃないなと思った。
 
 それはそれとして、このアポロ13号インシデントを復習してみると、ちょっと疑問が発生したので、メモしてみたい。
 
Apollo_7_3
 
 事故は地球から月に向かう約32万キロ離れた空間で発生した。 もう月までは6万キロを残すところまで到達しているが、ミッションアボート決定で帰還するため、二つの方法が検討された。
 その場で機械船のエンジンを逆方向に噴射して直ちに地球に戻るやり方と、時間がかかるが月を周回して戻る方法。
 結局、機械船のエンジン破裂を不安視し、後者の帰還方法が採用され、それは成功したが、乗組員の着陸船内長期滞在となって、生存を脅かす事態も発生したのである。
 
 ここで自分は直ちに反転して戻る、直接帰還方法として、別のやり方を考えた。
 
 それは、機械船のエンジン噴射がアカンというのであれば、代わりに月着陸船の下降エンジン噴射を行い、燃料を使い切った後、着陸船エンジン筐体部分を切り離し、加速に不足する分を月上昇船のエンジンを使うダブル噴射による推進力とする二段ロケット加速方式で帰還する方法。
 
 つまり、アポロ13号帰還ミッションでは月上昇船のロケットエンジンと燃料は使われずじまいだったのである。これを使う選択肢があったはず。
 
↑上昇船ロケット噴射離陸は3分あたりから
 
 燃料を使い切った後の月着陸エンジン筐体を切り離せば、全体質量が減って、よりスラスターによる軌道修正もやり易かったはずであるが。・・・
 
 自分の考えた、この第三の直接帰還方法が、なぜ検討されなかったか。原因としては着陸・上昇船の二つのロケット噴射でも反転加速に不足していたということが考えられるが、実際はどうなのか、私のやり方が可能なのか、アポロ13号事故に詳しい専門家の方、ご教示お願いします。
追記:  この個人的疑問は下記、コメント欄にて解決しました。
 
 
 

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アフターバーナー付きダクテッドファン

いやー、コレ知らなかった。
ラジコンヒコーキ用のエンジンにカンピーニのエンジン・ジェットがあるとは。・・・・
 カンピーニのジェット機とはこれで↓、現在ではジェットエンジン機とは認められていないけれど、燃焼ガスによるジェット推進機としては、当時初めて世界に発表されたヒコーキ。
Photo
 
   実は日本軍もこのシカケをロケット推進より航続距離を伸ばす推進力とすべく、エンジン・ジェット式「桜花」を試作しておったのです。↓
 
バカとはなんだバカとは。(`Д´)
桜の花と散った「桜花」搭乗員と、BAKAの攻撃によって亡くなった米軍駆逐艦の兵士たちに合掌。
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 この方式はガソリンエンジンで軸流コンプレッサー(ダクテッドファン)を回し、発生させた圧縮空気にアフターバーナー?で燃料を吹き込んで燃焼ガスにさせ推進力とするもの。
 本物のジェットエンジンのようにガスタービンでコンプレッサーを回すわけでは無く、推進力のほとんどはレシプロエンジンで回したダクテッドファンによるもので、早い話ナンチャッテ・ジェット。
 アフターバーナー点火による増速はせいぜい10パーセントくらいなのに、そこだけで燃料をガバガバと消費してしまう、非常に効率の悪いジェット方式といえる。
 
 ところが、このシステムがラジコンヒコーキのエンジンとして使われていた。↓の動画によると、バーナーを焚くと、電動ファンの推力からさらに50パーセント推力アップするという。ホントかねー。
 
 
 恐らく、これは電動モーターの性能がアップしたことよるもので、 もうラジコン用小型ジェットエンジンのコンプレッサーと同程度の圧縮比がモーターでも得られるためだろう。いや、最近のドローンのハイパワーぶりを拝見しても、それが伺えます。
 
 さて、この電動ダクテッドファン・アフターバーナーを使えば、高価なジェットエンジンを使わなくても、噴射口から青い素敵な炎を噴射するラジコン・ジェットヒコーキが出来てしまうではありませんか。その飛行姿とジェット音はなかなか迫力があります。モーター音がバーナー音で消されてしまうので、傍からみたら本物のジェットエンジン搭載機と思われるでしょう。
 
 これは素晴らしい。ミニチュア特撮で、ジェット戦闘機のアフターバーナー噴射離陸シーンにも使えそうではありませんか。
 

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H3ロケットが楽しみ

 ポストH2-Aロケット、H3の基本設計が決まり、2020年度打ち上げを目指して開発が始まった。
 第一段のメインエンジンは新しくLE-9という液酸・液水型のものを製造し、今年中には燃焼試験を行うという。ロケットの開発はエンジンが要で、なにかトラブッて延期は十分考えられるけれど、順調に進んでほしいものだ。
 LE-9のメカはH2-AのLE-7型のシビアな2段燃焼方式を採用せず、製造コストの低いエキスパンダーブリード方式で、これはこれで推力150トンの大型エンジンとするには技術的に難しいそうだ。うまくいくことをお祈りする。
 
H3
 
 自分がH3の打ち上げで楽しみにしているのは、イラスト中央の30S型で、シングルスティックと呼ばれるSRBが全く付かないタイプの発射上昇を見ること。
 
 これがなんと、日本で初めての液体燃料ロケットエンジン使用だけでの打ち上げになる。
 
 つまり、今までの日本が打ち上げ続けてきたロケットは、東大の固体燃料ロケット時代から、現在のJAXAのロケットに至るまで、どのロケットも本体や付属した固体燃料ロケットエンジンによる、発射台周辺に白い煙を大量にまき散らすケムリ・モクモクの発射・上昇であったが、H3・30Sより、日本ロケット史上初めて、煙に遮られない、液酸・液水燃料による純粋で透明な美しい炎だけを噴射しながら、ゆっくりと堂々と昇っていくロケットが見られるようになるのだ。
 
 ケムリというのは、発射台ガス抜き口から噴き出るウォーターカーテンによる水が蒸発した水蒸気だけで、これもまた今までどおり、見ものだろう。
 
 また、三つのLE-9から噴射される燃焼ガスの炎にはスペースシャトルのように美しいショックコーン(ダイアモンドコーン)が見られるはずだ。これがH2タイプの打ち上げでは、これらがすべて本体両脇のSRBからの煙とまぶしい炎のせいで見られなくて、はがゆかったものだが。
 
 H3の打ち上げは、私のようなロケット少年やロケットファンには、こういう楽しみが待っているのです。
 
 ところで、JAXA広報部さん。以前にも指摘したけれど、ロケットの発射中継映像は、もっといいカメラアングルで撮ってください。もっとたくさんのカメラを設置してください。今の撮り方だけではロケットがちっとも巨大に見えないの・・・。
 ↓ミニチュア特撮でもこの迫力が出せるです。これを見習ってね。

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機銃掃射はイヤどす

 再編集です・・・ココログは過去の記事を大きく変更すると最新記事となって化けてしまう。ヘンなのー。

 ネット動画に、今までの中でもっとも鮮明な画像だと思われる第二次大戦時の戦闘機によるガンカメラ映像があったので、ここに記録Up。

 ユーチューブでのこの手のガンカメラ映像というのは、たいていコピーを繰り返したような劣化したボケボケ映像ばかりだったが、この映像だけは原版フィルムに近く鮮明で見易い。もっとも、自分にとっては観た映像ばかりですが。

 ガンカメラ映像では、飛行場で待機している戦闘機への攻撃のみならず、機関車へのものも多い。やはり、物流を絶つ兵糧攻め作戦の一部なのだろう。SLの動力車に弾丸が命中すると、たちまちボイラが破裂したとみられるような、煙突から煙が勢いよく噴き出る現象が興味深い。

 ただし、動力車だけでなく、客車までバラバラと撃ち続けるのは見ていて嫌なものですな。あれは当然、民間人が乗っている訳でして、客として乗ってる間に亡くなった人のことや、負傷したりした人の悲惨な経験談を聞いたことがあります。

 米軍の戦闘機の弾丸はブローニング機関銃の50口径、つまり、ほぼ直径13ミリの弾で、これは人を撃つ弾ではなく、・・・狙撃用50口径ライフルというのもありますが・・・ 機械や兵器をぶっ壊す弾なので、これが人に命中すると威力があり過ぎて悲惨な状況となってしまう。(ロッキードP-38は20ミリ弾も発射)

 まず、太ももに当たると、そこから先飛んでしまいます。腹に当たると内臓・脊髄などほぼ全体が手当のしようもないダメージを受け、場合によっては上半身と下半身はかろうじて皮一枚で繫がっているような状態となります。

 日本の戦争映画では、機銃掃射シーンは30口径の豆砲玉でも飛んできたかのようなパンパンとしたカンシャク球並みの弾着描写となりますが、実際の米軍機の攻撃はそんな生易しいものではないのです。監督さんや特殊効果の方々、もっとリアリズムで表現してみてください。

 ガンカメラ映像で見える飛んでいく弾は、狙いを定める曳光弾で、実際は見えない弾が曳光弾の後から・・・徹甲弾、炸裂弾、焼夷弾・・・と順番に並んで飛んでいて、つまり、あの4倍の弾が飛び交っているわけです。これは機銃6連装の戦闘機だと、1秒間辺り約50発撃っているわけで、発射数は、あの回転するガトリングガンの発砲と変わらんのです。恐ろしい。

 客車を機銃掃射しているパイロットの心理はいかがなものですかな。

 たぶん、・・・・ 「軍人も乗っているんだからカマヤシネー」と自分に言い聞かせているんでしょうな。

 ユーチューブのガンカメラ映像の中には、明らかに日本の学校を機銃掃射しているものもありますが、これも「校舎内で兵器を製造しているそうだからカマヤシネー」という理屈だと思います。

追記------------------------------

こちらは鮮明なカラーフィルム版映像。

 

 日本軍機はワンショット・ライターと米軍パイロットに揶揄されたとおり、被弾するとすぐ火を噴くのがよく分かる。

 変電所の攻撃では破壊されたガイシかトランスから大きな高圧スパークが飛んでいるのが確認できる。発電・変電施設の攻撃は広範囲で停電をひきおこし、軍需工場の操業を長期停止させるので、これも一つの兵糧攻め作戦ということだろう。

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JAXAさん、撮り方下手です。

 もうH2ロケットが打ち上がった20数年前から感じていたのだけれど、どうして日本のロケットの打ち上げ映像って、ああ地味なんでしょうか。

 海外のロケット、例えばロシアのソユーズにしても、毎回打ち上げの迫力映像に圧倒されてしまう。ソユーズなんて、H-2Aロケットより身長も胴回りもちょっと小さいサイズなんですけどね。それがすごい巨大に見えてしまう。

Photo
 

 ところが、日本のロケットの打ち上げ映像ときたら、とても50メートルもある物体が上昇しているように見えない。

↓H2Bのこのアングルでの撮り方はないでしょう。

 思うにこれは映像の撮り方、カメラのポジションが悪いからなんですな。

 これは、ちょうどアレです。昔の日本の怪獣映画で特撮ファンから揶揄された撮影アングル、「神様目線」というもので「怪獣がちっとも巨大に見えない」のと同じ理屈。

 JAXAの発射台撮影ポジションはロケットのはるか手前の組立塔てっぺんで、ロケットより高い位置にあるんですな。あんな位置から望遠で撮ったのではダメです。もっと低いところ、「人間目線」になる組立塔の一階出入り口のへんにもカメラを設置して撮ってください。

 それから、GOPROでもいいから、同じ低い地上アングルからカメラを複数設置して、その映像をユーチューブにアップして見せてほしい。GOPROの2.3台衝撃でぶっ壊れてもかまいませんがな。

 NASAはチャレンジャー事故いらい、発射では各ロケット周辺のマルチカメラで、しかもハイスピード撮影してます。万一の発射事故の際の事故原因解析に使うためです。

 発射台近辺のカメラは組立塔からだけではなく、ロケット発射台裏側のガス抜き口からも撮影してほしい。

 たとえば、こういう撮影シーンケンスはいかがですか。

 ① ウォーターカーテン散水、メインエンジンの点火までを正面から組立塔屋上カメラ望遠でアップ。

 ② SRB点火前まで、発射台裏のガス抜き口側から推力全開燃焼ガスで水蒸気となって高速に噴き出る白煙のカットを裏山からアップとロングで。

 ③ 正面に切り替え組立塔屋上からSRB点火の望遠カット。これは今まで通り。

 ④ 組立塔1階入り口カメラからのロングショットでロケットのボルトが外れ持ち上がるまでのカット。これは点火とリフトオフはほぼ同時なので、時間遅れで見せる。

 ⑤ 組立塔屋上からロケットの上昇を自動追尾。これも今まで通り。

 JAXAの広報さん。これくらいやってくんなまし。あんな映像だけでは世界の人にも日本のロケットはソユーズより小さく低性能と勘違いされまっせ。

 なんせ一般市民は長く大きいロケットほど高性能と思い込んでいますさかい。

 日本人は「能ある鷹は・・・」とかのせいで、こういうことが下手なんですな。

↓JAXAさん。コレ、参考にして。

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単発ヒコーキは嫌どす

 調布市の小型機墜落事故で亡くなられた方々にお悔やみ申し上げます。

・パイパーPA46-350P、報道関係の皆様、セスナではありませんぜ。

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 今回の事故原因は、恐らくエンジントラブルなんでしょう。まあ機械というものは壊れたり調子悪くなるもんですから。

 でも、そうなっても地上を走っているものはジワジワと停止するだけで済みますわな。ヒコーキはそういうわけにはいきません。高度があれば位置エネルギーを利用して滑空し、不時着場所を探せるけど、低高度で離陸上昇中だとそれは難しい。

 パイロットは着陸より離陸のときのほうが心臓がドキドキすると聞いたことがあります。離陸時は機体の位置エネルギーが低い状態なので、エンジントラブルやバードストライクに見舞われると回復が難しいからなんですな。それを想定すると血圧が上がるというわけです。

 まして、エンジンが一つだけのヒコーキというのはパイロットにとってどうなんでしょうか。私だったら不安でたまりません。離陸上昇中に故障停止したらアウト。嫌です。パイロットになれても操縦したくないです。

 燃料にガソリンを使ったレシプロエンジンのプロペラヒコーキというのも、なんか抵抗を感じますな。あれはガスタービンを使ったターボプロップ、あるいは完全なジェットエンジンよりも出力調整が難しいんではないですか。

 ガソリンエンジンというのは気圧、温度を見定めた混合気の調整、プラグの点火時期調整、油温、液冷式なら水温の監視、さらにプロペラ機ならピッチ調整もある。しちめんどくさいことこの上ない。・・・・最新式は電子制御されているとしても、なにかデリケードでジビアなものを感じる。

 単純な燃焼構造のジェットエンジンなら、ヒューンと回転数を上げるだけでパワーが出ますがね。

 ヒコーキの操縦免許には、そのレシプロ機とタービン機の二種類があるけれど、レシプロ機の方が取得は難しいんじゃないですか?。どうなんですか。

 ま、とにかく、ヒコーキはエンジンが二つなきゃーいけません。

↓今回の事故は高度が足りず、こういう800フィートからのターンバックも出来なかった。

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ドローン、ドローンと世間はウルサイですが

 ドローンは五月蠅いぞ--!!!!!

あのブンブン音、なんとかせい--!!!!

 こんな五月蠅いものが住宅地を飛んで荷物を配達するなんて許されん。あの騒音を解決してからやってください。

 だいたいプロペラというものは翼端で衝撃波を発生していて、エンジン・モーター音以外に本来、五月蠅い音を発生する物なのです。これを抑えることは難しいけれど、これからは静かなドローンという方向で開発していってもらいたい。もちろん、頭の上に落っこちてきたんでは困りますぞ。

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このロケットはいったい何だ

 2015年4月29日、アメリカのブルー・オリジンという初めて聞く民間ロケット会社の打ち上げたロケット。

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 EB-3という液酸・液水エンジン1個搭載で上昇。

 それにしてもこのスタイル。

 ユーチューブ映像でも「初めて空飛ぶDI○Kを見た」というコメントが早速載ってましたがな。
 

 まあ、ワシらの世代では昔、「フレッシュ・ゴードン」という子供には見せられないオフザケスペースオペラ映画でコレに近いものが飛んでいるのを見ましたが。・・・・大橋巨泉が司会の11PM の映画紹介コーナーで観たのです。

 さっそく、ネットの1000mgのページかなんかでネタにされるでしょうな。

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ひだエアパーク・スカイホリデーに行く

 2014年9月27日(土)、御嶽山が噴火している真っ最中、高山市のエアパーク祭に行ってきた。↓800メートルの滑走路を持つ飛行場のハンガーと管制塔はこんなもんです。

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↑駐車場の半分は他県ナンバーの車ばかり。CANNON砲みたいなCANONを抱えた空男が何人かおりました。

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↑ベトナム人はバイクのことをホンダと呼ぶ。日本人は軽飛行機のことをセスナと呼ぶ。これが本当にセスナ社のヒコーキなのかは私も不明。平凡な日本人です。

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↑私的には、こういうエンジン付のモーターグライダーが好きです。これでノンビリ飛びたいね。

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↑当日、午後1時よりアクロバットパイロット・室屋さんによるアクロが始まりました。この機種はエクストラ300というらしい。そう300馬力です。セスナは約200馬力。

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↑↓追いかけて撮影するのは難しいですな。プロの写真家には頭が下がります。

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↑この傾けたままの横移動テクニックをなんて言うのか分かりません。

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↑着陸後、スモークでバーンナウトを披露。室屋さんカッケー。

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↑↓グライダーによるアクロバットも披露されました。バイロットは元747の機長。エンジンが無いので無音ですが、滑走路でのローパスでは「シャー」という風切音がけっこう大きな音で聴こえ、飛行機にかかる抗力を実感しました。

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↑グライダーを引っ張るのはセスナではなくてハスキーというヒコーキ。10年ほど前、私もこのお祭りで搭乗体験させてもらいました。コクピットを覗いてビックリしたのは速度計がノットじゃなくて、なんとマイル表示だったこと。ヤンキーのヤード・ポンド法好きにはマイル。

 ちなみにフランス、ロシアは高度にメートルを使います。世界の航空業界では距離や速さの単位にノット、フィート、マイル、メートルが混在しています。統一してや。

 今、まさに御嶽噴火で登山者が被災されている最中、ほんの数十キロしか離れていないこの地でノンビリ飛行機見物していて申し訳ありませんでした。

 災害に遭われた方々、ご家族の皆様、

   お見舞い申し上げます。

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おもろいロケット、アトラス

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 アトラスロケットを解説した英語のページを自動翻訳させると「地図帳ロケット」となっていて笑ったが、この1950年代から本格的にICBMとして開発され、1960年代まで活躍した初期型のアトラスロケットは実際にロケットファンからすると実に面白いロケットだ。

 まず、打ち上げは1.5段方式ということからして変わっていて、3つあるロケットエンジンは中央がサステナーエンジンで左右にブースターエンジンという配列であるが、リフトオフから3つのエンジンが燃焼し、140秒後には左右二つのエンジンが燃焼を停止して、まるで双眼鏡のような形で繋がったままエンジンだけが切り離されるから普通とちょっと違う。エンジン二つ落としたところで2トンくらいの重量軽減だと思うけど、そこまでするほどギリギリの能力で運用されたということかな。

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 ユーチューブのどこかのロケット搭載カメラ映像でその切り離しを見たが、それは、なにかパンツを脱ぎ捨てるような感じ。

 この段階で1段目が終了で、残り0.5段は二つのエンジン分の重量減と燃料消費により軽くなった本体を中央1個のサステナーエンジンの燃焼で宇宙空間まで加速し続ける。この方式はロシアの史上初めて人工衛星を打ち上げたスプートニクから、現在でも現役のソユーズを打ち上げるR-7型タイプに近いが、ロシアのはエンジンとブースターの燃料タンクも切り離されるタイプであり、若干方式が違う。

 このロケットのカウントダウンゼロからの打ち上げは見もので、まず、燃料をエンジンに圧送するターボポンプの排気口からガスが噴き出し、それにつれてエンジンノズルから点火した火炎が噴出する。その炎にターボポンプからの噴出ガス(不完全燃焼ガス)が引火して火炎放射器のように炎を発射台周辺にまき散らす。

 さらに面白い動作があり、本体のエンジン上部左右に2個のバーニアエンジンが点火して可愛い小さなロケット噴射の炎が現れる。このちっこいロケットエンジンはロケットダイン社のもので、恐らく推力は1トン未満程度のものだろう。本体の姿勢制御役割を果たす。

↓バーニアエンジン。首を振って動くメカになっている。
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 ロケットは推力が上昇しても発射台に静止したまま5秒ほどモッタイブッテいて上昇しない。これはまだ試験段階のシーケンスで、たぶん推力が安定するのを確認するためだろう・・・・デレク・メディングスの特撮にこれと同じような描写がある。恐らくアトラスの打ち上げを参考にしたのだろう・・・・ その後ロックピンが外れ、わずかに上昇した瞬間、左右のブースターエンジンにつながっていた燃料パイプ・ケーブル類が外れ、エンジンカバーがパコンと紐で引っ張られ閉じて、ようやく発射台を上昇するという塩梅。

 上昇中もターボポンプからの炎はハデに噴き出していて、なにか異常が起こったかのように見えてしまう。この捨てて燃焼されているガスのエネルギーがモッタイナイと思うのは技術者の人情で、このガスもエンジンの燃焼室にぶち込んで燃やし、性能アップさせようという技術がH2-AのLE-7Aエンジンに採用されている二段燃焼サイクルというもの。

 おもろいことはまだあって、このロケットの燃料タンクの構造が超薄いステンレスで出来たバルーン構造であること。ペラッペラのタンクなのである。どのくらい薄いのだろうか。自分はよく、旅客機をソックリそのままプラモテルサイズに縮小したら、機体表面はアルミホイルくらいの厚さと強度だろうと想像しているが、そんな感じではないだろうか。

 バルーン体ということで、実際に空タンクになっているときは窒素ガスで加圧し膨らましていないと本体を支えられなくて自重で崩壊してしまうという。ユーチューブには燃料注入中にタンクの加圧に不具合があったのか、発射台でヘナヘナと崩れるアトラス・アジーナの映像があった。

↓ケロシンを充填したのち、空の液体酸素タンクが崩壊したものと思われる。

 この当時のアトラスロケットの成功率は30から50パーセントで、新聞だか雑誌だかSF作家が、「成せば成る、NASAは成さぬ」とかの言葉で揶揄したものだ。・・・・ドリフの「全員集合」のコントでもありましたっけ・・・・。

↑アトラス・セントール打ち上げ失敗マルチカム映像と解説。

  その他失敗映像は、まだユーチューブに五万と載っているが、その液体酸素を積んだロケットの爆発は、小型核爆弾並みのもので圧倒される。アトラスによりフレンドシップ7で宇宙に行ったジョン・グレンも決死の覚悟だっただろう。

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