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2018年10月

ショパン、ワルツOP69-1遺作

2018年10月18日、ショパンのワルツOP69-1(原典版)を弾き憶えた。
 この曲もイ短調のワルツとともに、しみじみと歌う名曲で、ピアニストのアンコールピースとしてもよく演奏される。
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 この曲のフォンタナ版は20歳のころ弾いていたが、原典版の存在を知ったのは、ルービンシュタインのレコードのおかげで、まだその楽譜が手元に無かったころ、彼の演奏の聞き真似でフォンタナ版との違いを楽しんでいた。
 ただし、楽譜を見て弾くまでは、このパート(楽譜中2段)の2拍目・八部音符二つがフォンタナ版と違い、すべて半音上がりだとは今まで気が付かなかった。ピアノを弾けなくても、聴き比べてこの違いがすぐ分かる人は、私と違って音感のするどい人である。
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 ここがまた、ショパンの人生で二人目の愛しの人、マリア・ウォジンスカとは恐らく一緒になれないだろうという、ショパンの不安な予感を表しているようで面白い。
 自分はフォンタナ版より原典版のほうが好きで、OP69-2も原典版で弾いていた。
なお、ルービンシュタインは、ほんの一部、装飾音などでフォンタナ版を採用している。
 ルービンシュタインの原典版演奏
 リパッティのフォンタナ版演奏。

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猫を飼い始める

2018年10月
 のら猫を半分飼っている。
これがブッサイクなやつで、常に目ヤニが垂れていて、体つきもエサを定期的にやり始める前は他のノラより痩せて貧弱だった。
 飼うようにした理由は、このネコの鳴き声が小さく、やたらミャーミャー鳴かず、「ハウーン」というオネダリしているような可愛い声だったから。この「ハウーン」にはまいってしまう。
 家の周りをうろついているノラは他にもクロ、シロ、サバ、が居て、みんな体格が良く活発でエサを十分もらっているように見えたが、このブッサイク猫だけエサにありついていないようで、私が作ってあげたダンボールのベットもクロなどに押しのけられて占領されてしまうこともあり、彼らに隷属されているみたいで、そんなことも愛おしく感じた。
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 このブッサイクは最初は人に警戒してなかなか近寄らないのでオス・メスが分からず名前のつけようがなかったが、しだいに接近し始めたある日、後ろ向きでしっぽを上げたときにニャン玉が見え、オスと判明した。それで顔の目ヤニの模様が歌舞伎の隈取模様みたいなので「カブキ」と呼んでいたが、今は役者名の團十郎にしている。
 大人のノラはなかなか人に慣れないというが、團十郎も最初はエサをやっている最中でも頭を撫でようものなら、反射的に嫌がって退いたが、2か月ほど経った今では、ネコのオヤツをあげた後、自分の膝にピョンと乗ってきて、顔の周りやケツの上のマッサージを「ゴロゴロ」言いながら委ねるようにまでなった。
 これから冬に向けてどんどん寒くなるので、室内飼いに慣れさせようと計画しているが、ノラにはノラの世界があって、外で自由に自然をパトロールできる彼らの幸福を奪うことはできないかもしれない。今でも、室内でエサを食べた後、しばらく部屋でくつろいでいるが、10分くらいで出口を求めてソワソワしだす。それで、冬でも出入りできるバッタン・ドアを部屋のどこかに設置しようと計画している。

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