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ショパン、ワルツOP34-2

2018年9月18日、ショパンのワルツ、OP34-2を弾き憶えた。
 イ短調で暗く、スローテンポのこのワルツになぜ「華麗な」という枕詞が付けられたのか不明であるが、何故か全音の楽譜のページには、そのブリランテ(華麗)というタイトルは無く、フランス語でただのVALSEとなっていて不思議である。尚、楽譜の表紙はWALZARとドイツ語表記(WALZERのミスプリ?)。どーなってんだろう。
追記: 作品34の全3曲を「華麗なるワルツ」としてまとめて出版したため、3曲中の2番イ短調も成り行きで華麗が付いてしまったようだ。
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 全音の楽譜は原典版でもないのだが、いつも思うが全音の楽譜というのは、どの版を元にしているのか説明がなく、不親切で気の利かない楽譜である。ただし、自分の使っているのは親父が昭和40年代に手に入れた全音の楽譜なのであるが。
 
 このワルツはピアノを弾き始めた若かりし頃、出だしがシャープやフラットの付いていない弾き易そうな曲に見えたので始めたところ、案外イントロからして難しかったので(左手のトリラーなど)捨て置いていたワルツである。今はイントロの左手は赤字の運指で弾いている。この弾き方はピアノの先生に怒られるかもしれないが、ショパンは弟子に対しては本人の弾き易い運指にまかせていたというので、彼には許されよう。
 いかにも発表会などで、聴衆が湧くような「華麗な」や「大」が付く煌びやかなショパンのワルツは他にもあるが、それらはテクニックは要るのに内容が薄く感じ、自分は全く弾く気が起こらない。しかし、ショパン自身、もっとも好きだったというイ短調のワルツは特に難しい技術を必要としないのに、しみじみと歌う抒情的な音楽的内容の濃い作品で、ピアノの大家も好んでリサイタルなどに用いる芸術性の高い作品でもある。こういう曲が自分は好きだ。
 ところで、「華麗な・・・」は、もともとショパンがそう名付けた訳では無いと思うのだが、ショパンの生前にそのタイトルで出版されていたのならば、彼は出版社が付けたであろう「ブリランテ」や「グランド」という」枕詞を黙認していたのだろうか。彼の作曲理念上、そういうことは嫌ったはずだが、これはイ短調のワルツに「華麗」が付いている事とともにナゾである。
 
 ユーチューブに不思議な演奏をしているピアニストを見つけた。彼は一部を除き、最初の1拍からペダルを踏んだまま、1小節丸ごと響かせて弾いているのである。このほうが演奏は楽ではあるが、これはアリなのだろうか。普通、ショパンのワルツ、マズルカのペダリングは1拍目で踏んだあと、2拍か3拍目で離すのが常道で、この弾き方こそピアノ教師に怒られることではないか。実際に聴いていても響きすぎた濁った音が心地よくない。そしてなぜ彼は1か所、左手の演奏を省略しているのだろうか。
 ペダリングの上手い模範演奏は、やはりルービンシュタインのものだろう。彼はどこでペダルを踏んで、どこで離しているのかよく分からないのに、ショパン独特のレガート奏法による素晴らしい演奏を披露してくれる。自分も彼のように弾ければね。

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