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WTC Book2 14番、プレリュード

このプレリュードは先月、2017年6月に弾き憶えた。
 
14
 
 この曲も琴線に触れるプレリュードで、なにが自分の琴線に触れるのかというと、技術的には易しいのに、音楽表現としては難曲であるということがその理由の一つで、今までもそういうタイプの音楽を学習し苦労し楽しんできた。技術的には高度なテクニックが要るのに、音楽芸術的には評価されていないような曲は苦労してまで練習する気が起こらない。そういう音楽というとリストの作品に見られる。
 
 さて、この嬰ヘ短調というめったに見られない調性の音楽は、ゼンオンの楽譜の解説や巷の話によると、バッハのWTCの中でも最高傑作であるという。自分は音楽芸術的才能などチョットしか持ち併せていないし、WTC全曲ジックリ聴き比べていないので、この曲が最高傑作かどうかはわからないが、この曲のシンコペーションと半音のメロディーの調べには「これはほんとにバッハの曲かいな、ロマン派の音楽ではないか」と感じたほど。・・・・それは12番プレリュードでも同じ感じをもった。
 それはなにか、切ない片思いの恋文の綴りか、今から駆け落ちか心中でもしそうな男女の悲哀を唄った曲に思えてしまう。
 その切なさを表現するのが難しい。センチメンタル過ぎてもいけないが、ペダルは使うべき曲だと思う。そのペダリングもどこで踏むのかが難しい。最後の和声をマイナー版で弾くかメイジャー版にするかで曲の雰囲気が違ってしまうが、これがまた面白いというか難しい。
 ピアニストの演奏では、やはりリヒテルのものが自分の好み。そもそも彼のWTCの録音は大聖堂で行われたため、ペダルを踏んでいなくとも音に美しい残響があり、その効果ゆえ、たいそうロマンチックに聴こえる。
 
自分はアシュケナージと同じテンポで弾いている。この淡々とした演奏もいい。
 

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