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「スパイ大作戦」のやり方

↑エンドクレジットで流される音楽がレコード盤になっていたのね。日本ではカットされていたので知らなかった。
 
 BSで放送されている「スパイ大作戦」を放送開始からズーっとモレなく鑑賞しているが、今のところ「これはスゴイ」と唸るような合点のゆく脚本が無い。
 
 各エピソードには「それはネーダロ」とつい叫んでしまう技術的にも、脚本の流れにも可笑しなツッコミどころが、必ず随所見られる。
 
 例えば、先日放送の、ローランが枢機卿に扮して修道院に侵入するエビソード。結局、ローランはニセ枢機卿であることがバレ、悪事の輩に脱出不可能な石の棺桶に入れられ消されるという筋立なのだが、どうしてIMFは作戦検討段階で、ローランが地下室の石棺で殺されると予想できたのか。ブリーフィングでジムは「邪魔者はみんな窒息死させられる」と語っているけれど、窒息死にはいろいろな方法がある訳で、石棺を使うとは説明していない。また、殺されず監禁されるということもありうるはずで、そうなると予定していた作戦が実行不可能となってバーニーとウィリーの生命は危うくなってしまう。こういう脚本上の説明不足や首をかしげる事態が、たいがい、どのエピソードでも発生している。
 
 IMFが披露するスパイ・テクニックでも納得のゆくものが今のところ無いのだが、実際なら絶対見破られてしまうローランの変装はストーリーの構成上必要なので、これは目を瞑るとして、おそらく映画「007」などから影響された、彼らスパイのアリエナイ定石をメモしてみると。
 
・ カラテチョップを首筋に見舞い、相手を長時間気絶させる。・・・・まさにスポックのバルカンピンチ的効果。
 
・ 一定時間、人を仮死状態にする薬。・・・・そんな危険な薬品があるのだろうか。
 
・ 角砂糖大の無線盗聴器、メガネに仕込んだ受信機・・・・現在なら可能だろうが1960年代では無理。
 
・ マッチ箱、タバコの箱サイズの電波発信テレビカメラ・・・・これも1960年代では無理。
 
・ 先の長い小さな金具で簡単に鍵が開いてしまう。・・・・鍵穴にコチョコチョとやるだけで開いてしまうのね。
 
・ 隠密に実行するIMFでは今のところ見られないが、開錠するのに拳銃で一発ズトンとやって簡単に鍵を破壊する。・・・・ そんなもんで鍵は壊れないです。しかも跳ね返った弾で自分や仲間が負傷することもありえる。
 
・ その拳銃を一発相手に撃つだけで即死する。または倒れただけで死亡と判断する。・・・・ 心臓か頭を狙わなければ、まず拳銃の弾一発で即死はありえない。
 
・ 電話中継器のターミナルにワニ口クリップを並列につなぐだけで回線を乗っ取ることができる。・・・・並列じゃアカンでしょう。
 
・ エーテルなどの揮発性薬品を含ませたガーゼを相手の口にあてがうだけで、簡単に長時間気絶させられる。・・・・医学的にはこんな方法で気絶させるのは不可能らしい。
 
・ 電波発信機を車両・人物に取り付け、二次元マップ付小型探知器のランプの動きで相手の位置を調査追跡する。・・・・これも「007」あたりから始まったインチキ。これはGPSが使える現代で、やっと可能な方法で、1960年代ではとても不可能なシロモノ。
 当時だとしたら、VHFアンテナを伸ばした超短波発信機を取り付け、それを受信側は指向性アンテナを2か所以上設置し、振り回して探査、その結果、大雑把になんとか位置が分かる程度の頼りない技術。とてもディスプレイのランプの光で追えるなんて出来ない仕掛けである。
 この二次元マップ探知器は、スパイモノ、刑事モノの脚本では大変便利で安直な道具として、昔のテレビ、映画で大活躍する大嘘スパイ道具となった。
 
↓電波探知機付アストンマーチ。これがマチガイの始まり。
 
・・・・以後、気が付きしだい更新。
 

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