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「スパイ大作戦」・傑作選1

・第三シーズン「処刑作戦」または「死刑執行1時間前」
原題「 The Execution 」
 
 「 おはよう、フェルプス君。 その男は名前をルイス・パーマといい、搾取・脅迫・誘拐・殺人などあらゆる手段を弄して全米の食料品卸業界を牛耳に至ったその方面のボスである。しかも最近のパーマは、食料品の値段を思いのままにできる力を利用して、政界にまでその魔手を伸ばそうとする気配を見せている。                                 
 そこで君の使命だが、このルイス・パーマを再起不能に陥れることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。 成功を祈る。 」   
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 今回のエピソードはシリーズの中でも異色の作品で、技術的な面ではテレビカメラで撮影した画像の拡大投影に非現実性・・・(人に本物と騙せるかどうか)・・・があるのみで、「それはネーダロ」というような説明不足などもみられず、納得できる内容となっている。
 まず、作戦遂行の舞台がアメリカ国内で、民間団体が対象というのが、あまり見られないシチュエーションだ。よくありがちな、東側某国における国家間の問題解決という深刻な事態ではなく、単純に悪い奴を再起不能にするという勧善懲悪の進行でスッキリしている。その悪い奴らは刑務所行き、その殺し屋は極刑間違いなしの結果となる。
 
 しかし、今回は、ジムが殺害される可能性大という危険をはらんでいて、いつものブリーフィングにて作戦すべてを予定どおり実行するのではなく、その危機回避のため、殺し屋の動きをメンバー同志で考え推測して作戦を組み立てていくという、いつもとちょっと違ったリアルタイム的面白さを含ませている。
 
 特筆すべきはローランがいつもの変装をしないことで、彼のその手のテクニックは電話で声色をちょっと使って相手を騙すだけ。その代り演技力で見せてくれた。
 元々、ローラン・ハンドは俳優が本業なのであるが、死刑囚に扮したローランがガス室で死刑執行されるときの目を真っ赤にして泣き叫ぶ演技力は、流石ローラン、いやマーチン・ランドーがアクターズ・スタジオ出身であることを彷彿とさせる。ここは「スパイ大作戦」シリーズでも名シーンの一つと言える。
 
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 悪党・ルイス役の俳優も名演で、憎々しいあの顔と、ふてぶてしい態度の演技は忘れられないを印象を与える。アメリカ悪役商会のボス的存在かと思えるほど。あのツラで善人役はムリ。
 
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 死刑執行ガス室の描写も見応えあった。殺人ガスが単純に執行室に満たされるのではなく、いくつかの薬品をいくつかの工程で混ぜ合わされガスが発生するという、まさにジワジワと殺されていく恐怖を死刑囚に与えるというやり方。たぶん実際はあんなことは無く、殺し屋を白状させるためのIMFの演出なのだろう。
 撮影では掛け時計のガラスに反射したガス室の様子を殺し屋に見せるというテクニックを使う。緊張感の持続するよく考えられたシーケンスは目が離せなかった。ガス室でとうとう白状する殺し屋役の俳優も名演。
 
 冒頭部分で、青果商に扮したジムの店へ悪党の手下が嫌がらせにやってきて、トマト、モモ、キャベツなどの入った大量の箱積みを威勢よくぶちまけ、おまけに消火液をまき散らすというシーンは、テレビで見せていいのかと感じるほどの、ちょっとした衝撃を視聴者に与える。なにか映画「ゴッドファーザー」のマフィアのやり口を思わせる陰湿なやり方も印象に残るシーン。
 
 
 
 

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