« 2017年3月 | トップページ | 2017年5月 »

2017年4月

「スパイ大作戦」・傑作選1

・第三シーズン「処刑作戦」または「死刑執行1時間前」
原題「 The Execution 」
 
 「 おはよう、フェルプス君。 その男は名前をルイス・パーマといい、搾取・脅迫・誘拐・殺人などあらゆる手段を弄して全米の食料品卸業界を牛耳に至ったその方面のボスである。しかも最近のパーマは、食料品の値段を思いのままにできる力を利用して、政界にまでその魔手を伸ばそうとする気配を見せている。                                 
 そこで君の使命だが、このルイス・パーマを再起不能に陥れることにある。例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。 成功を祈る。 」   
------------------------------------------
 
 今回のエピソードはシリーズの中でも異色の作品で、技術的な面ではテレビカメラで撮影した画像の拡大投影に非現実性・・・(人に本物と騙せるかどうか)・・・があるのみで、「それはネーダロ」というような説明不足などもみられず、納得できる内容となっている。
 まず、作戦遂行の舞台がアメリカ国内で、民間団体が対象というのが、あまり見られないシチュエーションだ。よくありがちな、東側某国における国家間の問題解決という深刻な事態ではなく、単純に悪い奴を再起不能にするという勧善懲悪の進行でスッキリしている。その悪い奴らは刑務所行き、その殺し屋は極刑間違いなしの結果となる。
 
 しかし、今回は、ジムが殺害される可能性大という危険をはらんでいて、いつものブリーフィングにて作戦すべてを予定どおり実行するのではなく、その危機回避のため、殺し屋の動きをメンバー同志で考え推測して作戦を組み立てていくという、いつもとちょっと違ったリアルタイム的面白さを含ませている。
 
 特筆すべきはローランがいつもの変装をしないことで、彼のその手のテクニックは電話で声色をちょっと使って相手を騙すだけ。その代り演技力で見せてくれた。
 元々、ローラン・ハンドは俳優が本業なのであるが、死刑囚に扮したローランがガス室で死刑執行されるときの目を真っ赤にして泣き叫ぶ演技力は、流石ローラン、いやマーチン・ランドーがアクターズ・スタジオ出身であることを彷彿とさせる。ここは「スパイ大作戦」シリーズでも名シーンの一つと言える。
 
Dsc_0028_convert_20170427090618
 
 悪党・ルイス役の俳優も名演で、憎々しいあの顔と、ふてぶてしい態度の演技は忘れられないを印象を与える。アメリカ悪役商会のボス的存在かと思えるほど。あのツラで善人役はムリ。
 
Dsc_0027_convert_20170427090556
 
 死刑執行ガス室の描写も見応えあった。殺人ガスが単純に執行室に満たされるのではなく、いくつかの薬品をいくつかの工程で混ぜ合わされガスが発生するという、まさにジワジワと殺されていく恐怖を死刑囚に与えるというやり方。たぶん実際はあんなことは無く、殺し屋を白状させるためのIMFの演出なのだろう。
 撮影では掛け時計のガラスに反射したガス室の様子を殺し屋に見せるというテクニックを使う。緊張感の持続するよく考えられたシーケンスは目が離せなかった。ガス室でとうとう白状する殺し屋役の俳優も名演。
 
 冒頭部分で、青果商に扮したジムの店へ悪党の手下が嫌がらせにやってきて、トマト、モモ、キャベツなどの入った大量の箱積みを威勢よくぶちまけ、おまけに消火液をまき散らすというシーンは、テレビで見せていいのかと感じるほどの、ちょっとした衝撃を視聴者に与える。なにか映画「ゴッドファーザー」のマフィアのやり口を思わせる陰湿なやり方も印象に残るシーン。
 
 
 
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「スパイ大作戦」のやり方

↑エンドクレジットで流される音楽がレコード盤になっていたのね。日本ではカットされていたので知らなかった。
 
 BSで放送されている「スパイ大作戦」を放送開始からズーっとモレなく鑑賞しているが、今のところ「これはスゴイ」と唸るような合点のゆく脚本が無い。
 
 各エピソードには「それはネーダロ」とつい叫んでしまう技術的にも、脚本の流れにも可笑しなツッコミどころが、必ず随所見られる。
 
 例えば、先日放送の、ローランが枢機卿に扮して修道院に侵入するエビソード。結局、ローランはニセ枢機卿であることがバレ、悪事の輩に脱出不可能な石の棺桶に入れられ消されるという筋立なのだが、どうしてIMFは作戦検討段階で、ローランが地下室の石棺で殺されると予想できたのか。ブリーフィングでジムは「邪魔者はみんな窒息死させられる」と語っているけれど、窒息死にはいろいろな方法がある訳で、石棺を使うとは説明していない。また、殺されず監禁されるということもありうるはずで、そうなると予定していた作戦が実行不可能となってバーニーとウィリーの生命は危うくなってしまう。こういう脚本上の説明不足や首をかしげる事態が、たいがい、どのエピソードでも発生している。
 
 IMFが披露するスパイ・テクニックでも納得のゆくものが今のところ無いのだが、実際なら絶対見破られてしまうローランの変装はストーリーの構成上必要なので、これは目を瞑るとして、おそらく映画「007」などから影響された、彼らスパイのアリエナイ定石をメモしてみると。
 
・ カラテチョップを首筋に見舞い、相手を長時間気絶させる。・・・・まさにスポックのバルカンピンチ的効果。
 
・ 一定時間、人を仮死状態にする薬。・・・・そんな危険な薬品があるのだろうか。
 
・ 角砂糖大の無線盗聴器、メガネに仕込んだ受信機・・・・現在なら可能だろうが1960年代では無理。
 
・ マッチ箱、タバコの箱サイズの電波発信テレビカメラ・・・・これも1960年代では無理。
 
・ 先の長い小さな金具で簡単に鍵が開いてしまう。・・・・鍵穴にコチョコチョとやるだけで開いてしまうのね。
 
・ 隠密に実行するIMFでは今のところ見られないが、開錠するのに拳銃で一発ズトンとやって簡単に鍵を破壊する。・・・・ そんなもんで鍵は壊れないです。しかも跳ね返った弾で自分や仲間が負傷することもありえる。
 
・ その拳銃を一発相手に撃つだけで即死する。または倒れただけで死亡と判断する。・・・・ 心臓か頭を狙わなければ、まず拳銃の弾一発で即死はありえない。
 
・ 電話中継器のターミナルにワニ口クリップを並列につなぐだけで回線を乗っ取ることができる。・・・・並列じゃアカンでしょう。
 
・ エーテルなどの揮発性薬品を含ませたガーゼを相手の口にあてがうだけで、簡単に長時間気絶させられる。・・・・医学的にはこんな方法で気絶させるのは不可能らしい。
 
・ 電波発信機を車両・人物に取り付け、二次元マップ付小型探知器のランプの動きで相手の位置を調査追跡する。・・・・これも「007」あたりから始まったインチキ。これはGPSが使える現代で、やっと可能な方法で、1960年代ではとても不可能なシロモノ。
 当時だとしたら、VHFアンテナを伸ばした超短波発信機を取り付け、それを受信側は指向性アンテナを2か所以上設置し、振り回して探査、その結果、大雑把になんとか位置が分かる程度の頼りない技術。とてもディスプレイのランプの光で追えるなんて出来ない仕掛けである。
 この二次元マップ探知器は、スパイモノ、刑事モノの脚本では大変便利で安直な道具として、昔のテレビ、映画で大活躍する大嘘スパイ道具となった。
 
↓電波探知機付アストンマーチ。これがマチガイの始まり。
 
・・・・以後、気が付きしだい更新。
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

クインシーの「ソウル・ボサノバ」

 
 
 この音楽、つい最近までクインシー・ジョーンズの曲だと知りませんでした。sweat01sign03
彼のファンからすると「えーーーーsign01sign03sign02」・・・でしょうか。サーセンthink
 
 しかし、こういうことは誰でもあるんではないでしょうか。ずーっと気になっている音楽・曲なんだけれど、誰の何という曲だろうか。ちょっと知りたいな。
 でもまあ調べるまでもなく、もののついでに分かればいいや。というやつですな。
 10年ほど前から、スマホなどにメロディーを口ずさむだけで曲名を教えてくれるアプリもあるようですが、そんなシチメンドクサイものは中高年のGGIは使う気力がありません。
 
 さて、この曲、私と同世代で中部地方にご在住だった方々は、学生時代にラジオから流れる名古屋モード学園のCMテーマで覚えたという記憶があるはず。
 自分もそうで、それ以来40数年以上、いい音楽だからレコードでも買おうというほどのことでもなく、気に食わない曲ということでもなく、テレビやラジオ、スーパーマーケットなどで流される、ピッコロとフルートの二重奏
 
 「ツィラタ・タタ、 ツィラタ・タタ、 ツィラタ・タタ、 ツィラタ・タタ、・・・」
 
 というシツコイ動機の繰り返しに、いったいこれはいつまで続くんだろうと面白がってノホホンと聴いておりました。これはメディアが長いイントロ部分を省いて、この繰り返し部分だけを流しているせいでもあると思う。
 全体を通しで鑑賞すると、「ツィラタ・タタ」は8回のリフレインを2組×2演奏し、2組目は伴奏も変えて飽きさせないよう巧妙に作曲されているのが判る。弾むシンコペーションリズムもあいまって、誰の耳にも忘れられない強烈な印象を持たせる名曲ですな。
 イントロ部分のピアノの強烈な三連符連打もカッコイイ。
 
 尚、自分は中学2年のとき、クインシー・ジョーンズのLPを購入しております。
「ドッタラット・ラッター」のアイアンサイドや、「WHAT`S GOING ON」など、後にTV「ウィークエンダー」でおなじみになった曲が入っているヤツです。そのアルバムにはソウル・ボサノバは入ってなかったのです。
 Q・Jファンの方々、ソウル・ボサノバの名を知らなかったこと、これでお許しくだされ。
 
 
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2017年3月 | トップページ | 2017年5月 »