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ホロヴィッツの「死の舞踏」

 ホロヴィッツが1942年に編曲・録音演奏した、サン・サーンス=リスト「死の舞踏」は、恐らく楽譜として出版されていないはずで、これをピアニストが弾くには、自らレコードから音を拾って楽譜に起こし再現するしかない。
 ユーチューブにはその再現演奏の動画が、何人かの腕達者のピアニストによって鑑賞することができる。
 特に自分が見事な演奏だと感じたのは、この二人のピアニスト。
 
 
 
  ナカナカのもんであります。汗ひとつかかず、涼しい顔して弾きこなしていますな。
だけど、なにか物足りない。ファツィオリ、ベヒシュタインの音も素晴らしいけれど、音がなんかウェットなんです。
 しかし、ホロヴィッツのは録音が古くハイ・ファイでない、というのもあるけれど、ピアノの音がドライ。
 ドライとはどういうことか。 それはホロヴィッツの奏でるピアノの音に関係があるんですな。
 彼は10代のころ、ピアニストであった叔父から、指を伸ばして鍵盤を手前に引っ掻くピアノ奏法を学びました。こんな弾き方は現代ではタブーで、ホロヴィッツ自身も「私の奏法は今だったらピアノの先生に怒らるな」と語っているほどです。
 その独特のテクニックから引き出されたマルカート、素早いスビートの乾いたパリパリ・トントンという音が、「死の舞踏」で繰り広げられるガイコツどもの墓場大狂乱踊りで、骨がカラカラ・カシャカシャ・ポクポクと鳴っている様子にピッタリなんですな。彼の奏でるドライなピアノ音は「死の舞踏」を弾くために生まれたといってもいいほど。
 つまり、ホロヴィッツの「死の舞踏」のガイコツ音を再現するには、幼少からあの指を伸ばした突っ張った弾き方を練習し、会得するしかないのです。
 
↓そのホロヴィッツの演奏。私のCDよりこちらの方が音が良い。
 

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