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2016年9月

社長学ABC、続・社長学ABC

邦画メモ、NO,102、BS民放
1970年、東宝、シネスコ、単品92分、放送4時間
監督: 松林宗恵、 撮影: 長谷川清、 音楽: 宅孝二
出演: 森繁久彌、小林桂樹、加東大介、藤岡琢也、小沢昭一、司葉子、内藤洋子、関口宏、草笛光子、英百合子
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↑違う映画だけど、まあ、だいたいこんなものですな。
 
 東宝・社長シリーズ最後の作品ということで、青円盤に焼いてしまったが、これといって劇的盛り上がりのない、ダラダラと観続ける内容。これがこのシリーズの持ち味なんですけどね。
 速撮りテクニシャンの和尚、松林監督のそつない演出とベテラン俳優のセリフ捌きが見もの。安心して寝っ転がって観てられる。
 
 この最後の作品で、宴会部長だった三木のり平が居ない。・・・追記: 1968年以降のシリーズから不在・・・ なぜ出演していないのか、そのへんの事情は知らないけれど、彼が生前、インタビューで社長シリーズの自分の芝居などたいしたものじゃない、というような発言をしていたのを記憶している。自ら出演を断ったのかもしれない。
 その三木のり平の代わりに藤岡琢也が「ぱーっといきましょう」を演じている。この人の関西弁なまりの芝居も自分は好きなので、これもオモロかった。
 社長シリースの面白さの一つは、モリシゲと取り巻きとのシャベクリで、セリフを少しトチッたりしても構わずアドリブでやってしまうのが楽しい。その絶妙なタイミングに感嘆してしまう。
 めでたく社長に昇任される小林桂樹。物を食いながらセリフを喋らせたら日本一の俳優だと言われるが、それはこの映画で証明できる。食品会社の社長だけあって、まあ、よく食うこと食うこと。
 小沢昭一が「王そうかい」という名の台湾人を演じていて、中国語ナマリの日本語が笑わせる。
 草笛光子さんが相変わらずバーのマダムで、その流し目にゾクゾクさせられる。こういうのやらせるとウマイねこの人。
 小林桂樹の母親を長年演じてきた戦前からのベテラン女優、英百合子が、この映画の公開後亡くなった。シリーズの幕が閉じるのを案じたごとく。
追記: 森繁、小林、藤岡のお座敷宴会芸が披露されるが、衣装替えのたびにカット割りされる即興で作ったようなツマラナイ芸。ただし唯一、小林桂樹の女装を拝見できるが、これが最初にして最後のものだろう。
 
 

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トランシーバーが欲しかったんだよ

 亡くなった俳優、小沢昭一さんの唄に「ハーモニカが欲しかったんだよ」というのがある。
彼のような昭和ヒトケタの世代にとっては、ハーモニカもなかなか手に入れられない高価なものだったというのがうかがえる。
 
 さて、昭和フタケタの私の時代はというと、男の子の欲しかったものはトランシーバーである。トランシーバーといっても、無線通信に使うマイクの後ろにあるミカン箱のようなやつではなく、携帯して手に持って使用する、ウォーキー・トーキーと呼ばれるもので、半導体のトランジスタが大量生産されはじめた昭和30年代から出回り、これはまず警察や消防などで実用品として使われ始めた。(ビートルズ来日の記録映像にはファンの整理で警官が使ってるのが見えますな)
 
 ただし、それはCB無線という、当時ではほぼ業務用のもので、小学生が気軽に扱うものではなかったが、子供たちはあのピカピカ光るロッドアンテナを長く伸ばしたカッコイイ小さな箱に、絶大なる憧れを抱いていたのである。少なくとも私は。
 そんな少年たちの夢をかなえさせてくれたのが、玩具トランシーバーで、オモチャ屋のショーウィンドーの一番上段に、「電子ブロック」と並んで昔の八百屋のメロンのように偉そうに鎮座されていた。
Photo
↑箱に3トランジスタと記してある。これが最低基準のセットで、通話距離は50メートルが限界。006P.9V電池の存在も友達のトランシーバーで知った。
Photo
 
↑自分が欲しかったのは学研のラジホーンではなく、・・・・(ラジホーンの本体プラスティック成型一体型のデザインが、なにかチープに見えて嫌だった)・・・・、映像で一番下段に並んでいるやつで、特にスピーカー部分が四角いアルミメッシュになっているタイプが欲しかった。スピーカーが丸いデザインの物も嫌いであった。恐らく輸出用のこのタイプだと、5トランジスター(5石)式くらいで、街中だと100メートルくらいまで通話距離が伸びた。
 
 さて、当時の少年たちは悩んだ。コイツの値段が安いもの(↑の3石式)で3,000円したからである。サンダーバードの一番高価なプラモデルの秘密基地セットよりずっと高かった。
 昭和40年当時の公務員のお父さんの月給は5.6万円位なので、今の物価では3.4万円するシロモノ。だから親にせがんでもなかなか買ってもらえるものではなかった。いや、アレを買ってと気軽に口に出すのも恐れ多い存在であった。
 
 つまり、トランシーバーというのは、今の大のオトナならフェラーリのような雲の上のものであったが、コイツを、なぜか、たいがいクラスの一人は持っていて、休日の運動場や遠足などでは周りに見せびらかしていたものだった。
 
 毎日もらっていたお小遣いは1日10円で、これで名糖ホームランバーなら一個、不二家ポップキャンデーやカクダイのクッピーラムネなら二個買えたが、これら買い食いを我慢して貯金してもトランシーバーを手に入れるには一年ほどかかってしまう。自分にはそんなこらえ性はなかった。
 
 それではお年玉はというと、親からもらうのは、せいぜい300円くらいで、私の家庭では両親の親戚筋からもあてにならなかった。冬休みが終わった学校で友達からお年玉が全部で3,000円になったと聞かされたときは驚愕し、自分の不幸な境遇を憂いたものだった。     
 あのころ「ビーバーちゃん」というアメリカのテレビ番組で、主人公のビーバー少年が親戚から10ドル(当時3600円)もらうシーンがあり、これにも驚いたものである。
 
 あれから50年、いまだにトランシーバーとお年玉3,000円に憧れ続け、夢にまで現れてくる。困ったものだ。
 
 
 
 
 

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GODZILLA  ゴジラ

洋画メモ、NO,125、地上民放
2014年、WB、124分、放送2時間内
監督: ギャレス・エドワード、 撮影: ジェイマス・マクガーヴェイ、 
音楽: アレクサンドル・デスプラ
出演: アーロン・テイラー、渡辺謙、エリザベス・オルセン、ジュリエット・ピノシュ
 
 
 こちらでは映画館が消滅してしまい、話題の「シン・ゴジラ」が観られないので、とりあえずゴジラ映画としては一つ前の作品を観た。去年、円盤に録画していたものをホッタラカシにしていて、漸く今頃再生した。ようするに、あまり関心が無かったということですな。
 
 一週間前に観たのだけれど、今でも印象に残るシーンは無い。CG,VFX映像も自分には免疫が出来てしまい、特に目を見張るということもなかった。
 
 エクゼクティブ・プロデューサーが日本人で、そのためか、アチラの映画にありがちな、ヘンな日本語文字、看板、奇異に見える日本描写が無くて良かった。
 
 渡辺謙が日本語で「ゴジラ」と発音したのも良かった。吹き替え版も本人が演じているので原版と同じままの発音だろう。日本人が「ガッヅィーラ」と言ったのでは話にならない。渡辺さん、アッパレ。
 
 ゴジラと戦うムートーという怪獣が、ラドンみたいな蝙蝠みたいなヤツでユニークな造形だが、頭の部分は大映・ギャオスの丸パクリ。それとも日本・怪獣映画へのオマージュなのだろうか。
 
 この映画の怪獣たちも、過去の怪獣映画にもあったように放射能・放射性物質を捕食するタイプの生物だが、自分は昔から思っていたけれど、体内に取り入れた核物質・核燃料をどういうシカケで連鎖反応を起こして莫大な熱エネルギー、運動エネルギーに変換させるのか、そこんとこを説明してもらいたいものだ。
 
 
 

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