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WTC・平均律第2巻1番プレリュード

 バッハの平均律クラヴィーア曲集

 ・・・・この呼び方も今まで自分が見聞きした限りでは平均律の後、「クラフィア」、「クラヴィア」、「クラヴィール」とかなんとか呼ばれていることがあり、また最後が「ア」なのか「ヤ」なのか、どちらもハッキリせいと思ったものだ。

 「ギョエテとは俺の事かとゲーテ言い」じゃないが、どうせドイツ語発音をカタカナにしても正解などありはしない。しかし最近は書き方としてはクラヴィーアに統一されているようで、どうやらこれが定着しているみたいだ。

 ・・・・を英語圏では略してWTCと書くようで、自分もそれに従いこのアルファベット三文字をタイトルに付けてみた。アメリカ人とこの曲集のことを会話するならば「ウェル・テンパード」で通じると思う。

 それにしても日本語での「平均律」ってのは学門的な硬い言い方だね。数学じゃないんだよ。なんとかならんものですかな。こんな文字付けるからクラシックやバッハが寄り付きにくくなるんだね。これからはもう世界貿易センターじゃないが「ダブルティーシー」って呼んでいいんじゃないすか?。

さて、2巻オープニングのこのプレリュード、

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 ゼンオンの楽譜では冒頭のテッペンにZWEITER  TEIL.と明記してある。同じくゼンオンの第1巻にはERSTER  TEIL.とある。これはいったいどういう意味なんだろうか。楽譜のどこを探しても解説されていないのです。原典版にはこんなものは載っていないんですが。・・・ゼンオン編集部の方かご存知のかた、ドイツ語辞書も無く調べるのも面倒なので教えてくださらぬか。多分、上巻・下巻という意味ではないかと思うのだが。

 やっとで本題に戻ります。この曲を初めて聴いたときは、なんともツマンナイ音楽だと思ったものでした。はっきり主張しているモチーフ、テーマが見られず、なにか口の中でモゴモゴしゃべっているようで、それがお終いまでグダグダ続く。第一小節から現れる32部音符で始まるターンもなにか人をチャカチャカとオチョクッてるみたいで好きではありませんでした。

 ところが、弾いてみるとオモシロいんですな、これが。なにが面白いかというと、儚く消えゆくピアノの弦の音を保つ楽しみと言いましょうか、つまりオタマジャクシの音価を保持する楽しさが満ちている曲なのです。まあ、これはこの曲だけでなく、バッハの対位法音楽共通の楽しみなのですが。

 これをビジュアル的に表現すると、溶接作業で零れる溶けた鉄の球が地面で次々に現れては消えゆく様、あるいは流星群の星たちが消えゆく光の残像の傍で再び流星が発光する様。

 ・・・つまり、消えゆく音・儚い生命をなんとか繋ぎ留めておきたい。という想いがあると思う。これは自分だけの想像だけども、本来、音を持続できない弦楽器というのは、古典音楽から永遠に続くロマンチックなモノのだと思う。

 なんか話が飛んでしもた。この曲には後半、最高音部が半音階で下がっていく箇所もあり、ここもまたちょっとロマンチックでいい。 

                             ↓このへんから

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エンディングが第1巻1番のフーガとほぼ同じ。

↓ここも半音下降もあり聴かせどころ。ただし。

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 この曲も9度音程にやっと手が届く人には演奏困難な箇所があり、私が上記した赤ペンの指使いにせざるをえない。

追記:  電子ピアノのパイプオルガン音で弾くと冒頭の左手オクターブなどで素晴らしい効果がある。このオクターブは本物のグランドピアノでは良く共鳴してこれまた良い響きとなる。

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