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バッハの後妻、アンナ・マクダレーナの作曲

 最近観たNHKBSの海外ドキュメンタリーで、バッハの後妻で彼より16歳年下だったアンナ・マクダレーナは、バッハの作曲にも関与していたことを知った。

 バッハの作曲した楽譜の最終原稿は、大半がアンナによって清書されたことは既に知っていた。   

 その原版を見ると、実に丹精な筆跡で、オタマジャクシの丸い部分や音符をつなげる線、スラーのカーブなど見やすい上に芸術的で、演奏するための記録に用いるだけでなく、見るだけでも鑑賞できる立派な美術作品といってもいい。ベートーベンの書きなぐったような自筆楽譜といい対称である。(彼は原稿を清書せず、代書屋に書かせた)

彼女の清書、リュート組曲

Photo

↑羽ペンによるインクで清書するわけだけど、書き間違えたらどうするのかね。修正ホワイトも無い時代だというのに。

 アンナの代筆は、盲目となったバッハの晩年では、完全に彼女の仕事となったようで、原稿のほとんどは彼女の書いたものらしい。

 それら原稿を丹念に研究した結果によると、なんと有名なあの作品はアンナ自身が作曲したものらしいのだ。それは・・・

・平均律第一巻のプレリュード・ハ長調、

 ・・・・このピアノ愛好家、珠玉の1曲がアンナの作曲だったとは・・・何度も推敲されたらしい。対のフーガはバッハの作曲。

・無伴奏チェロ組曲・プレリュード、・・・CMでもおなじみですな。

・ゴールドベルグ変奏曲・アリア部分、・・・なるほど、いかにも女性による作品のような愛らしい曲。アンナがクラブザンで弾いているような感じ。

 ・・・いや、この事実には驚きました。

 アンナ・マクダレーナは11歳でバッハに弟子入りし、彼から音楽理論の素養を身に着け、また宮廷に雇われた声楽家としても優れていて、同僚の楽士の10倍近い給料を得ていたという。作曲の才能があってもおかしくない。

 バッハと死別し未亡人として59歳で生涯を閉じた彼女の墓石には「物乞いしていた女性」と記録してあるそうで、これはどういうことなんでしょうか。なにか小説や「アマデウス」のような映画のテーマになりえる波乱な人生だったようですな。

 アンナとは関係ないけれど、「タララー」のトッカータとフーガ・ニ短調はバッハの弟子による作品だという。これも知らなかったなー。ちょっとショック。

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