« ウルトラQのことなど | トップページ | エアコン換えたら電気代が劇的に下がった »

八つ墓村

邦画メモ、NO、98、民放BS

1977年、松竹、151分

監督: 野村芳太郎、 撮影: 川又昴、 音楽: 芥川也寸志

出演: 渥美清、萩原健一、小川眞由美、山崎勉、山本陽子、中野良子、加藤嘉、市原悦子、花沢徳衛、下條親子・・・その他私の好きな俳優さんばかり

------------------------------------------

 冒頭、落武者たちが村に逃げ落ちるシーンから旅客機の着陸カットと空港のシーンへと飛ぶ。ここで、原作の昭和20年代初期の話を捨て、現代劇に換えたと分かり、ちょっとガッカリした。

 金田一さんが事件を推理する環境は、百合の花を逆さにした三つ笠の裸電球で照らされ、手回し式の電話が壁に掛かっている薄暗い廊下のある家の時代でなければならない。(映画に使われた屋敷にはこれに近い間取りもある)

 と、自分のように思われた方々もおられようが、映画的に面白いシーンが一杯あるので、これはこれで許してしまう。寅さんの下駄顔・金田一に違和感を感じるが、元々原作には金田一さんの出番が少ないと作者自らぼやいていて、この映画でも金田一が主役とは言い難いので、これでいいかと許してしまう。

 が、農村とはいえ、ニッサン・スカイラインも走っているこの現代の道路の往来に、「祟りじゃー」の日本昔話に出るようなあんな格好した山姥オババが飛び出してきたのにはズッコケた。

 自分は1970年代に流行った横溝小説の独特の文体・・・「おお、恐ろしい、なんと恐ろしいことが起こったのでしょう」・・・という雰囲気には当時ついていけず、推理物は松本清張にハマッタ。しかし最近、推理小説と探偵小説はジャンルが違うのではないかと思うようになったので、今、横溝小説を再読したら、どういう印象を持つか試してみたい。

 それでも、まあ、あれですわ。自分は実際には存在しそうもない私立探偵・金田一さんの話・・・・ 私立探偵と警察が合同に事件を捜査するということが実際にあるのだろうか ・・・・より、うちに帰ったらチャブ台で御茶漬け喰ってる安月給の県警・鳥飼刑事のほうが好きだな。

 例えば、ショーケンが小川眞由美の指の傷を発見するシーン。ここで、ショーケンが「お前が犯人だったのか」というアクションで興奮状態となるので、小川眞由美もバレてしまったと気付きお互い大乱闘・大追跡となる。これが、鳥飼刑事の登場する清張の小説・映画だとすると、傷に気が付いても黙っていて犯人を泳がし、後の証拠固めとし犯人追求シーンにつなげるだろう。

 こういう現実的展開のほうが後々面白くなるんじゃないのと観ていて考えてしまう。

 洞窟で男女が営むのも、鍾乳石や岩石をベット替わりにして、背中は傷だらけになるんじゃないの。と、観ていて考えてしまう。

 全国の横溝ファンの方々。リアリズム好きで、間違い探し好きヒネクレ者の戯言と思って許してください。

 落武者の八人の俳優は大物役者ぞろいだが、その中には私の好きな俳優・丹古母鬼馬二もいて、・・・最初、太った佐藤蛾次郎さんかと思った・・・・ 結構セリフもあるのだけれど、エンドクレジットではその他出演者扱いであった。ケシカラン。

|

« ウルトラQのことなど | トップページ | エアコン換えたら電気代が劇的に下がった »

邦画メモ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/412224/63708428

この記事へのトラックバック一覧です: 八つ墓村:

« ウルトラQのことなど | トップページ | エアコン換えたら電気代が劇的に下がった »