« このロケットはいったい何だ | トップページ | マコさん、柔道ウメー »

妖怪百物語

邦画メモ、NO、94、DVD

1968年、大映、カラー、シネスコ、79分、同時上映「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」

監督: 安田公義、 撮影: 竹村康和、 音楽: 渡辺宙明、 特技監督: 黒田義之

出演: 藤巻潤、高田美和、平泉征、坪内ミキ子、ルーキー新一、林家正蔵、神田隆、五味龍太郎、吉田義夫、浜村淳、伊達三郎、山本一郎

--------------------------------------------

 小学校3年生の時、リアルタイムで観た。子供心に次のシーンが怖かった記憶がある。

・ おいてけ堀・ろくろ首・・・ 汚い沼から聴こえる低い声、「おいてけー」。「洗っても洗っても血が落ちないんです」と手桶で、沼から浪人の夫が釣ってきたコイをさばいた手を洗っている女房のカットと浪人(山本一郎)のやりとり。女房の顔がしだいに怪しくなる。その夫の伊達三郎がコイのアライを食べるのも何か嫌な気持ち。食べた彼が妖怪になるのかと期待した。

・ ルーキー新一が振り返るとノッペラボーになっている。「こんな顔かい?」。これはさっそく学校でマネした。

・ 屏風に描いたカラカサお化けが動きだすところ。今観るとすごいフルアニメーションと分かり、滑らかな動きが見事。

・ 破れ傘を背負った腰の曲がったチッサイ婆さんが何もせず道を通り過ぎる。何をやらかすのかとその間怖かった。あの異様な雰囲気。

・ 薄暗くなった空に浮かぶ不思議な青白い球体。槍を向けて投げるとクルクル回転し、こちらに戻ってくる。

 学校で友達にどこが一番怖かったか尋ねると「大首」だと言う。口裂け女のデカイやつは自分にはそれほど怖くなかった。しかし、この合成シーンは見事。「大魔神」で培われた大映独自のブルースクリーン技術がすばらしい。

 この映画は決して子供向けではない。しっかりした脚本と演出、大映ベテラン演技陣の芝居も冴えている。

 なんていったけなー、よく観る俳優さんで、おいてけ堀で二人の浪人を咎める爺さん。ウマイねー。この映画の後、亡くなられたようだ。(追記: 「悪名」の朝吉の父親役でしたな)

 カラカサお化けのマリオネーションは子供のころは大したことないと感じたが、今見ると操り糸が全く見えない優れた撮影。また、本体は瞼がちゃんと無線操作か何かで動き造形もしっかりした物、かなり予算と手間をかけたことがうかがえる。

|

« このロケットはいったい何だ | トップページ | マコさん、柔道ウメー »

邦画メモ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/412224/59931094

この記事へのトラックバック一覧です: 妖怪百物語:

« このロケットはいったい何だ | トップページ | マコさん、柔道ウメー »