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2015年5月

Gravity

洋画メモ、NO,115、BD

2013年、米、英、WB、91分

監督: ルフォンソ・キュアロン、 撮影: エマニュエル・ルベッチ、 音楽: スティーブン・プライス、 出演: サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー

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 邦題のタイトルが映画の趣旨に反していると感じたので原題どおりにした。

 ラスト、地上に帰還したライアンは地球の重力を感じ全身の力を振りしぼって立ち上がり歓喜する。だから「グラビィティ」のタイトルはそっちの意味なのだ。「ゼロ・グラビティ」としてはイカンね。

 だいたい、宇宙船にも地球の重力がかかっているから無重力という日本語表現はオカシイのです。

 宇宙空間での無重量表現の映画手法はこの映画で完成されてしまった。過去の「2001年宇宙の旅」での撮影テクニック、「アポロ13」での航空機を飛ばして撮影したテクニックは製作費しだいでは今後もう不要となるだろう。

 その製作費は1億ドルですか。CG、VFXというのは金もさることながら、物理・工学のエキスパートも多数参加してエライ手間の掛かるものでしょうな。頭が下がります。デブリでISSが破壊されるところなどもう脱帽である。

 映画の冒頭、MMUを背負ったマットがシャトルの周りを飛び回っているけれど、あれは映画のウソ。映画的には面白いけれど、MMUにあんなスラストパワーと燃料は無い。実際の移動速度は秒速数センチというもの。あれが出来たとしても危険すぎる。予告編を見た時から感じていたけれど、なにか全体的に宇宙空間の人も物も物理運動が速すぎる感じがする。映画だからダイナミックにするしかないのかな。

 ライアンとマットがロープにからまり静止しているシーン。二人はISSごと回転して遠心力で下に引っ張られている訳ではないので、ライアンのロープがからまった足とマットを掴んでいる手にはテンションがかかっていない。したがってライアンはゆっくりマットの手を繰って救助すればよろしい。マットは自己犠牲でオサラバすることないのである。

 中国のステーションは大気圏突入寸前の状態で、恐らく高度100キロ未満となっている。ライアンの乗船したソユーズの位置はISSの高度400キロなので、カプセルの着陸緩衝用逆推進ロケット・・・噴射時間は0.2秒ほどの僅かなレトロ噴射・・・を使っての周回軌道減速と、ステーションまで高度300キロ差に合わせるまでの接近は、短時間ではとても不可能だと思う。

 というのも、航空宇宙ファンだけのマニアックなマチガイ探し。かつてないほど素晴らしい、真空と無重量の宇宙空間・船内を見事に再現した映画です。

 ソユーズ宇宙船でシュッ・シュッと噴き出るスラスター描写のCGが、実際とほぼ同じ表現で良かった。あれが過去の映画のようにミニチュアで燃焼ガスの炎を使ったり、CO2の煙なんかを吹かしたのをわざわざCGで再現したのでは興ザメである。

↓ソユーズのスラスター噴射映像

 この映画を観る前は、2時間半くらいの大作だとの思い違いをしていた。レコーダーが1時間20分台を示したところでエンドロールが現れたので意外だった。けっこう長く感じる映画でした。

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ドローン、ドローンと世間はウルサイですが

 ドローンは五月蠅いぞ--!!!!!

あのブンブン音、なんとかせい--!!!!

 こんな五月蠅いものが住宅地を飛んで荷物を配達するなんて許されん。あの騒音を解決してからやってください。

 だいたいプロペラというものは翼端で衝撃波を発生していて、エンジン・モーター音以外に本来、五月蠅い音を発生する物なのです。これを抑えることは難しいけれど、これからは静かなドローンという方向で開発していってもらいたい。もちろん、頭の上に落っこちてきたんでは困りますぞ。

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樹木はバッキバキ

2014年度の大雪の被害で、岐阜県飛騨地方の山林の樹木はこんな状態となっています。

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  枝に積もった雪の重みで折れたり、ぶっ倒れたりしているんですな。何十年生きてきて、こんなことは初めて見る。

  特に松の木というのは弱いようで、枝が折れる以前に根っこからドッカンと倒れている。

 この被害で送電線が切れ、停電になった地区がありました。

 たしか、56豪雪はこんなことなかったと思う。湿り気の無いサラサラの雪だったせいかな。あの時は一晩で1.2メートルほど積もりました。

 朝起きて玄関を開けたら胸のあたりまで雪で、「なんじゃこりゃー!!!!」と松田優作絶叫し、何から手をつけていいのかと、とほうにくれたもんです。

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マコさん、柔道ウメー

 先日、BS12で「泣いてたまるか」を観ていたら、ゲストに岩松マコさんが出演していた。

 この番組は1966年ごろ制作されていたので、恐らくマコは「砲艦サンパブロ」の出演後、日本に呼ばれたのだろう。あるいはプロモーションのついでかもしれない。彼の役柄はアメリカから短期の英語の先生として日本の高校にやってきたというもの。

 その一シーンで柔道部の部員が彼に柔道の相手をけしかけるのだが、部員は意に反して彼にコテンパンにやられてしまうのであった。

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 その時のマコの払い腰や足払いの技の見事なこと。カッコイイのなんの。

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「いっぽん!!!」、 下窓で覗いている一人は沢田雅美。

 ま、演技ですから相手はワザとセーダイに掛けられていますけど、動きも素早く素人でないことはよく分かる。マコさん柔道もやっていたのですな。

 「砲艦サンパブロ」では港の桟橋でゴロツキどもに追いかけられた彼は全力疾走しているけど、このカットで相当な運動神経の持ち主だと感じていたものです。

 ・・・その後、彼は桟橋の柱に縄でつるし上げられますが、撮影時、本当に痛く苦しかったとDVDのオーデイオ・コメンタリーでマコさんは語っておりました。蛮刀で胸を切られ血が滴るカットの小道具の仕掛けもバラしておりました。

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妖怪百物語

邦画メモ、NO、94、DVD

1968年、大映、カラー、シネスコ、79分、同時上映「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」

監督: 安田公義、 撮影: 竹村康和、 音楽: 渡辺宙明、 特技監督: 黒田義之

出演: 藤巻潤、高田美和、平泉征、坪内ミキ子、ルーキー新一、林家正蔵、神田隆、五味龍太郎、吉田義夫、浜村淳、伊達三郎、山本一郎

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 小学校3年生の時、リアルタイムで観た。子供心に次のシーンが怖かった記憶がある。

・ おいてけ堀・ろくろ首・・・ 汚い沼から聴こえる低い声、「おいてけー」。「洗っても洗っても血が落ちないんです」と手桶で、沼から浪人の夫が釣ってきたコイをさばいた手を洗っている女房のカットと浪人(山本一郎)のやりとり。女房の顔がしだいに怪しくなる。その夫の伊達三郎がコイのアライを食べるのも何か嫌な気持ち。食べた彼が妖怪になるのかと期待した。

・ ルーキー新一が振り返るとノッペラボーになっている。「こんな顔かい?」。これはさっそく学校でマネした。

・ 屏風に描いたカラカサお化けが動きだすところ。今観るとすごいフルアニメーションと分かり、滑らかな動きが見事。

・ 破れ傘を背負った腰の曲がったチッサイ婆さんが何もせず道を通り過ぎる。何をやらかすのかとその間怖かった。あの異様な雰囲気。

・ 薄暗くなった空に浮かぶ不思議な青白い球体。槍を向けて投げるとクルクル回転し、こちらに戻ってくる。

 学校で友達にどこが一番怖かったか尋ねると「大首」だと言う。口裂け女のデカイやつは自分にはそれほど怖くなかった。しかし、この合成シーンは見事。「大魔神」で培われた大映独自のブルースクリーン技術がすばらしい。

 この映画は決して子供向けではない。しっかりした脚本と演出、大映ベテラン演技陣の芝居も冴えている。

 なんていったけなー、よく観る俳優さんで、おいてけ堀で二人の浪人を咎める爺さん。ウマイねー。この映画の後、亡くなられたようだ。(追記: 「悪名」の朝吉の父親役でしたな)

 カラカサお化けのマリオネーションは子供のころは大したことないと感じたが、今見ると操り糸が全く見えない優れた撮影。また、本体は瞼がちゃんと無線操作か何かで動き造形もしっかりした物、かなり予算と手間をかけたことがうかがえる。

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このロケットはいったい何だ

 2015年4月29日、アメリカのブルー・オリジンという初めて聞く民間ロケット会社の打ち上げたロケット。

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 EB-3という液酸・液水エンジン1個搭載で上昇。

 それにしてもこのスタイル。

 ユーチューブ映像でも「初めて空飛ぶDI○Kを見た」というコメントが早速載ってましたがな。
 

 まあ、ワシらの世代では昔、「フレッシュ・ゴードン」という子供には見せられないオフザケスペースオペラ映画でコレに近いものが飛んでいるのを見ましたが。・・・・大橋巨泉が司会の11PM の映画紹介コーナーで観たのです。

 さっそく、ネットの1000mgのページかなんかでネタにされるでしょうな。

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