« 居酒屋も分煙して | トップページ | KLX125、ドナドナ »

ピアノ弾きの憂鬱、ショパン・エチュードOP25-6

 ショパンによるこの三度和音の練習曲は、若かりし頃アシュケナージの録音を聴いて以来、作品10-1と共にもっともお気に入りの曲になってしまって、いつか自分も彼の演奏のように滑らかに三度の和音がレガートで弾けたらなと思っていた。一昨年、作品10のエチュードを3曲なんとか弾いたので、憧れのこの三度の練習曲も右手のパートだけチャレンジしてみることにした。実はダブルトリルや半音階進行は、かなり以前から遊び程度に弾いていたのである。・・・・

・・・・ ダブルトリル。これは私だけでなく、ピアノ愛好家はピアノに触れたころから、さりげなく片手間に練習しているのではないですか。

 ↑ネットにはこの曲のチュートリアルのページがあり、冒頭から始まるダブルトリルの訓練を紹介しているけれど、私にとってダブルトリルより困難な箇所は次にやってくるこれ。

P3170003_convert_20150319085948

2・.3という指使いの所。↓にその指の体型

P3170004_convert_20150319090013

 初心者や私のようなチャレンジャーは、まずここで挫折するのではないか。長三度和音を人差し指と中指を開かせて向こうに押し込むように弾かなければならない。しかもこれを小節内、4回繰り返す。どしょっぱな、ダブルトリルよりここのほうがはるかに弾きにくいのです。チュートリアルでは、ここの訓練方法を紹介してもらいたいものだ。

追記: ここはコルトー版での解説で記載されている別の方法、1-3、2-4、1-3、2-4という運指のほうが自分には上手く弾ける。この場合、導入の2小節のダブルトリルも1-3、2-4で弾いたほうが繋がりが良い。

 さて、ここはユックリ弾きこなすとして、しばらくすると又、ヘンテコリンな運指が現れる。

P3170007_convert_20150319090059

↑1拍目(5・2)、(4・1)という指使い。親指と薬指が人差し指と小指を追い越すという不条理極まりない運指。いや、ヘンテコリンではありませんな。これしか方法がない。初心者はここで絶句してしまうと思う。しかし、1拍だけの動作なので、なんとか勢いでやってしまうのです。

 さて、もう一つの憂鬱は半音階の上昇・下降。

P3190002_convert_20150319095107

 運指(5・2)、(3・2)および(4・2)、(3・2)の、2→2という人差し指を黒鍵から白鍵にスライドさせるテクニックが使ってあります。実はこれはピアニストのコルトーによる運指で、もともとショパン自身の指使いによるもの。これがもっとも音に切れ目が発生しない(レガート奏法)やり方なのです。この人差し指の素早いスライドがまた難しい。

 別の楽譜(全音など)では、この運指を採用しておらず、上昇も下降も次のファとミの白鍵を親指で弾くというレガートにならない演奏になってしまい、私はペダルは出来るだけ使いたくないのでこの運指は嫌なのです。

 さて、今の自分にとって最大の難関はこれ。↓

P3190001_convert_20150319090315

 両手、三度の半音下降トレモレ。右手だけでユーックリでしか弾けません。両手で素早く弾けるようになるかしら・・・・・。

 この練習曲の音楽的表現は左手にあります。右手の三度和音進行は、むしろ左手の伴奏だといってもいいくらいです。嗚呼、左手部分も上手く弾けるようになるかしら・・・・・。

 この曲は外国では「シベリア人」というニックネームもついているようですな。ヘー、そうですか。極寒地を吹きさらすブリザードで彷徨うシベリアの人、というイメージかな。最近まで知らなかった。

↓クラウディオ・アラウの遅めのテンポながら、ほとんどペダルを排したメリハリの効いた丹精な演奏。これを模範にしたい。

追記: ちょっとキーが低く録音されています。実際はもうちょっとテンポの速い演奏だと思う。

↓若いアシュケナージの瑞々しい演奏。まるで絹を撫でているようかのような滑らかな三度の練習曲の演奏は11分16秒から。ショパンコンクールでの彼のこの演奏は並み居る審査員を「あっ!!」と言わせた。

|

« 居酒屋も分煙して | トップページ | KLX125、ドナドナ »

ピアノ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/412224/59321120

この記事へのトラックバック一覧です: ピアノ弾きの憂鬱、ショパン・エチュードOP25-6:

« 居酒屋も分煙して | トップページ | KLX125、ドナドナ »