« ベートーベンの交響曲を弾く | トップページ | ひだエアパーク・スカイホリデーに行く »

ソステヌートペダルの出番

001_convert_20140923110105

 ベートーベン、交響曲7番第2楽章ピアノ版の練習も中間部に突入。佳境に入ってきた。

 歳のせいと頭の悪さで、なかなか進んでいかないが、変奏曲形式なので楽曲の切り替えがはっきりしていて練習は楽しい。

↑の小節から主に右手の親指でテーマを弾きつつ、原曲ではバイオリンのスタッカートで演奏されるフレーズの伴奏を残りの4本の指で弾かなければならない。ここで困難にぶち当たる。ここは楽譜を手に入れて最初に全ページを眺めたときからウーンと悩み、一番難しい演奏だろうと予想していたところ。

 親指でドを押さえつつ、10度音程上のミを弾かなければならない。無理であります。指が届きません。

 どれくらいの間隔かと申しますと、パソコンのキーボードだと上段一番左のEscキーからF12までの距離です。編曲したリストは、聞くところによると10度音程の和音を、まるで6度音程でも弾いているがごとく楽しそうに弾いたという。リストさんよ、手の小さい人のことを考えチクリ。

 だが、リストは楽譜にペダル記号を3小節目まで入れていた。これならペダルのおかげで親指のドの音から指を離したまま残りの指で伴奏ができる。小さい手の人はこれで弾いてください、というわけであるが、ここで、また疑問が発生する。2小節目は私の手でもペダル無しで弾けるのだ。ここはオクターブ音程内であり、ペダルは必要ない。なぜこうしたのだろうか。しかも、このペダル記号は10度音程超えのある残りのフレーズに在ったり無かったりする。ここがまた意味不明である。

 それに、ペダル(正確にはダンパーペダルと言います)を踏んでしまうと、ピアノの弦がすべて響いてしまい、伴奏のスタッカートがしまりの無い音で鳴り、音楽効果が無意味になってしまう。どうしたもんだろう。

 ここで、考えられるのがソステヌートペダルの使用。それは3本あるペダルの内、真ん中のヤツのことで、MTの車でいえばブレーキペダルと同じ位置関係。クルマのブレーキは常に使用するが、ピアノではソステヌートペダルは忘れ去れた存在のもので、竪型ピアノや昔の廉価グランドピアノではこのペダルが存在しないものもある。それほどめったに使われないし、楽譜でこのペダルを使用せよという記号も、あるのかないのか見たことがない。

 つまり、このペダルは奏者の判断によって使われるものらしいのだ。

 このソステヌートペダルの機能は、音を保持したい鍵盤を弾いた後(押した後)、瞬時にペタルを踏むと、押した鍵盤の音のみ指を離しても鳴り続けているというもので、これをこの曲で使えば、1小節目はドの音を鳴らせつつ、手を離したまま上の伴奏をスタッカートで演奏させることが出来る。これは手の小さい人にとってはまことにありがたい存在と言える。

 さっそく、このソステヌートペダルを使って演奏すると ・・・・人生初めての経験・・・・ ダンパーペダルよりスタッカートを効かせたメリハリのある演奏をすることができる。ただし、ペダルを踏んだり離したりするタイミングの取り方は練習を積み重ねて慣れるしかない。

 おそらく、リストがこの編曲の仕事をした当時は、ピアノにはまだソステヌートペダルは無かったのではないか。彼は1886年まで存命であったが、そのころになると現代のピアノとほぼ同じものが生産されていたから、彼が老いて写真に写っているころには、このぺダルの機能は知っていたと思う。

|

« ベートーベンの交響曲を弾く | トップページ | ひだエアパーク・スカイホリデーに行く »

ピアノ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/412224/57464986

この記事へのトラックバック一覧です: ソステヌートペダルの出番:

« ベートーベンの交響曲を弾く | トップページ | ひだエアパーク・スカイホリデーに行く »