« イプシロンロケットは垂直発射 | トップページ | コズミックフロント「地球脱出」・・・の問題点 »

アッと驚くショパンの転調

 ショパンの即興曲2番は私のお気に入りの曲の一つで、特にコルトーが演奏したものを愛聴してきたけれど、彼の奏でるピアノの音というのは、ちょっとアクがあって、そこが気になる方もいると思う。

 私の勝手な推測では、ショパンが愛用したプレイエルというメーカーのピアノ音はコルトーの弾く音に近いのではないか。コルトーがプレイエルを使って録音したかどうかは分からないけれど。

 が、アクがあっても彼の弾くピアノの音というのは、どうして、ああ暖かく感じるのだろうか。

 ショパンの即興曲2番も、雪がしんしんと降る田舎の一軒家、おじいさんが暖炉の傍で子供に昔話を語っているような、ほのぼのとした暖かさを自分は感じる。

 子供はお話を聴いているうちに眠りに落ち、話の中の主人公となって空を駆け巡り、再び目が覚めると、おじいさんの顔と暖炉の炎を見て安心する。と、いうような絵コンテを書きたくなる。

 昔話を聞いている子供がウトウトし、ついに眠りへの誘惑にかられ夢の世界にいざなうのはこの部分。

004_convert_20130920085434

 恐らく、楽譜が出版された当時も現代も、ショパン研究家や演奏家がアッと驚く大胆なニ長調からヘ長調への転調を、ショパンは、たった2小節で処理してしまっている。

 それは、突如、時間の進行がゆっくりとなり、自分の体が地面からフワッと浮いたような。

 勢いよく行進している進軍中の兵隊たちの列の中でフッと意識が無くなり、その瞬間、子供のころ体験した、なつかしい、陽光そそぐ早春の小川の岸へいきなりタイムスリップしたような。

 ショパン曰く、「めんどくせーな、即興曲なんだから転調なんてコレでいいだろう」・・・・ってか?。

↓アシュケナージの名演。大胆・転調部分は3分5秒あたりから。

|

« イプシロンロケットは垂直発射 | トップページ | コズミックフロント「地球脱出」・・・の問題点 »

ピアノ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/412224/53323509

この記事へのトラックバック一覧です: アッと驚くショパンの転調:

« イプシロンロケットは垂直発射 | トップページ | コズミックフロント「地球脱出」・・・の問題点 »