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ショパン「別れの曲」の難しさ

 ショパンの「別れの曲」・・・いや単に「別れ」だったけな。あ、あれはワルツのほうか。

 こう言うと、すぐ、ムキになって「元々、この練習曲にはこんなタイトルはついていない。これは昔の日本で配給されたショパンを扱った映画の邦題から採った題名で、日本だけでしか通用しない」とか、なんとか主張されるお方が出てくる。

 まあ、そう言いなさんな。外国ではこの曲に「TRISTEESE」…フランス語??、「憂鬱・哀しみ」という叙情的タイトルが堂々と付けられている。私は日本で呼ばれているタイトルの方がむしろ叙事的でアッサリしていて良いと思うのだが。

 これだけではない。同じ練習曲集の1番も外国では「WATERFALL」と呼ばれている。・・・・あの上ったり下がったりの曲が、滝なんだってね、ヘー。

 外国では、ショパンのその他の練習曲、ノクターン、ワルツなどにも日本人の思いもよらないタイトルがけっこうネーミングされている。だから、あまり、「日本だけだ、日本人だけだ」と自虐的になることもないと思う。24の前奏曲集・7番、日本人なら必ず知っている、あの小さな美しいマヅルカは「胃薬」なんて呼んだら面白いすね。

 さて、この、練習曲集の1番、2番と超難曲が続いた後のホット一息する美しいメロディーの曲。ピアノ愛好家ならいつかは弾きたいと目標にしている曲。やっぱり、どっしょっぱなからムズイんです。

↓それはこの赤丸印のところ。

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 5指の小指でメロディーラインの一番上を強調して弾かねばならないのですが、4指・5指で3度の和音として、まとめてバーンと弾いてしまうのです。私のようなチェルニー40番癇癪放棄アマは・・・・。

 つまり、このパートは指の押す圧力を5指>4指、そして1指・2指の伴奏部とコントロールして弾くべきなのですが、初心者はこれが上手く出来ない。こういうところに難しさが隠れている曲です。

 ここは、プロのピアニストは4指で弾く音をほとんど気が付かないほどの弱音にして上のメロディーを強調しているので、3度の和音であることを知らないクラシックファンもいるのではないだろうか。

 同じような難ずかしさはベートーベンの「月光ソナタ」でのメロディー奏法でも感じる。

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 小指で弾くメロディーより下の三連符は弱く弾くべきなのに、小指と親指を同じ圧力で叩いて単なるオクターブ音にしてしまい、これまた美しい曲が台無しになります。私が弾くと。

 さて、この問題。どうすれば良いでしょうか。やはりバッハのフーガなどの対位法による3声・4声の曲で指を独立させる訓練をするべきなのでしょうか。私、フーガは音のパズルみたいで嫌いなんですけど。

↓「別れの曲」中間部も同じパターンが続くので暗譜しにくく、ムズいです。

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ピアノ」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。大変ご無沙汰しておりますが、お元気な様子が伺えて何よりです。

ピアノ、弾ける方は本当に羨ましいなぁ・・・といつも私は思います。私は聴き手専門で全く弾けないし、楽譜もちんぷんかんぷんなんですね^^;


でも先日、ウィキの英語版でチャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番、についての記述を訳してみたんですが、中々興味深い内容に思わず引き込まれてしまいました。

あの音楽の元々の着想は、地元の市場で一般の方、それも物乞い(!)が弾いていた曲、だったそうです。それがその方のオリジナルか、元々の民謡だったのかは分かりませんが、意外な事実に驚きました。

また、ロシアでの公演でピアノ独奏を担ったルビンシテインは当初相当な拒否反応を示し、痛烈な批判を下していた、等の逸話も事欠かず、作曲の過程がまるで一つのドラマ作品にも思えました。

クラシック(音楽)を通して紐解いていく“歴史”は本当に面白いです^^

投稿: ワン | 2013年12月 2日 (月) 22時40分

ワンさん。いつもありがとうございます。
チャイコの1番でロシアの踊りっぽい箇所は第3楽章にあるように感じます。3拍子系ですしね。
第1、第2でもロシアの無骨な民謡的なものがありますね。
ニコライ・ルビンシュタインが当初批判しましたが、プロのピアニストによると、やっぱりテクニックや進行に破天荒なところがあるようで、彼の批判は当たっているところもあるようです。最初の有名なテーマはいつのまにか消えてしまい2度と使われませんが、モッタイないですね。
楽譜の読み方は、聴きながら音符を追っていくと自然に覚えられます。チャイコフスキーの1番は譜面を観るのも楽しいですよ。

投稿: アラン・墨 | 2013年12月 3日 (火) 15時49分

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