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最近のテレビのやり方

 将来忘れないように、21世紀に入ってからのテレビ放送の現状をメモしておこうっと。

「このあとスグッ!」と言う。

 番組が終わったら引き続きこの局の番組を観てもらうため、出演者が次の番組の紹介をする。これは実はCMが延々と挟まれるうえに、時間帯によってはニュース・天気予報もCM付きで間に挟まれ、5分から10分近く時間が経過するから全然「スグッ」ではない。私の記憶しているところでは、この方式を始めたのはTBSで、15年くらい前からだと思う。その後、日本テレビ等が追従し各局がマネしだした。

「正解はCMの後で」・・・

 これはもう指摘するまでもない。こういうことをして視聴者をジラすやり方をしているのは日本だけだそうだ。しかし、この方法は、ハードディスクなどに簡単に録画・早送り再生でCM飛ばしや、しつこいCM後の繰り返し飛ばしが出来るようになった現在、局もスポンサーも完全に自爆してしまっている。こういう方法をしている制作側は、いい加減に眼を覚ましたらどうか。この方法を使ったもっとも酷い番組は、和田アキ子司会の美容整形番組だ。あれはビド過ぎる。正解はCMの後どころか、次回に持って行ってしまう。視聴者を愚弄するにもほどがある。

ひな壇タレントと司会者との安っぽいトーク番組ばかり。

 制作費が安く済むという。おバカタレント・天然ボケタレントなどのひな壇タレントはギャラは2.30万、ちょっとベテランでも高くても50万円くらいで、たくさん並べても何百万もかかるセットを組むよりかなり費用を抑えられるそうだ。また、デビューしたての新人は売り込むためタダでついてくるそうで、そうすると話芸も幼稚だから自然にギャグやトーク内容全体も制作費と同様安っぽくなる。その内容はユーチューブから拾ってきた投稿動画をサカナにゲストの体験を喋らせるようなものばかり。

 視聴者は自然に離れる。スポンサーは益々金を出さない。さらに安い番組作りをする。この悪循環が繰り返される。それなのに局の職員の平均年収は1200万だという。こっちは削れないみたいですな。ただし下請け制作プロダクションは薄給らしい。

2時間・3時間番組ばかり。

 製作費が安く済むという。そりゃそうだ。本来だったら1時間で済む内容を、同じ製作費を掛けて収録映像を引き伸ばし、スポンサーを増やし、CMも増やす。これは昔の押し売り、ゴムひも売りと同じテクニック。10センチしかないゴムひもをグッと引き伸ばして20センチにして売るわけだ。これも視聴者はHDD録画・早送りで既に対策済み。益々自爆するばかり。

工場見学・会社オベンチャラ番組も増えた。

 製作費が安く済むという。そりゃそうだ。番組の中で会社名をデカデカと紹介し、製品やファミレスのメニューをダラダラと食べて紹介している訳だから、これは殺人ドラマで地方の旅館を名前入りでタダで使わせてもらう方法の特大版である。視聴者も安上がりの番組だとウスウス感じているから録画してCMとつまらなそうな所を飛ばす。益々自爆するばかり。

昔、視聴率が高かった番組のリメークも増えた。

 過去の夢、再びということか。ふたを開けてみると一桁視聴率。視聴者も胡散臭いと感じているのかもしれない。

BS番組は、ほとんど再放送。

 毎週録画を設定していると、また同じ番組を自動録画してしまうことが多い。一方、新聞のテレビ欄では(再)のマークがついていないのだ。これは詐欺に等しい。BS局はなぜ(再)をつけないのだろうか。再放送が恥だからか、怠慢を見て見ぬふりをしているのか。

 もっとも再放送が多いのはNHKで、私の見たところ、約70パーセントは再放送である。こちらは新聞テレビ欄のプログラムの後に(再)の文字をタマーニに付けることはあるのだが、これも恥ずかしいのだろうか、再放送を「・・・・選」、「・・・・特選」、「・・・・名作選」、「アーカイブ・・・」という題名に変えてシャーシャーとやってしまう。

 ・・・選、て、NHKが勝手に自画自賛して選んだんでしょうが。こういうものは視聴者からこれこれの要望がありアンコール放送しますと紹介するが正当でしょう?。

 

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コメント

アランさん

ご指摘のテレビの手法ですがこういうのを滑稽と呼ぶのでしょうね。
もう今さら彼らに求める物は何もなく視聴時間がわが家では
激減、これではモニターの寿命がかなりのびるだろうな〜
なんて思ってます(苦笑)

映画がテレビに娯楽の座を奪われた過去があるので
今度は映画が巻き返しを!....なんていうのも
昨今の映画に求めるもの無理っぽい気もします(汗)

投稿: 特撮太郎 | 2013年3月31日 (日) 20時24分

特撮太郎さん。こんにちは。
ネットの声ではもうテレビはオワコンだなんて聞こえます。
ハードが4Kになっても、それでひな段タレント見てどうするんだ。ということですよね。
アナログレコードが全然廃れていないように、映画もフィルム映写をどこかで続けてほしいと思います。

投稿: アラン・墨 | 2013年4月 1日 (月) 15時53分

こんばんは。舌鋒鋭くも軽妙洒脱な墨さんのテレビ業界批評の記事、楽しく(?)拝見させて頂きました。

私も実は少し前に「ドラマが本編なんじゃない、CMが本編なんだ」・・・と思った事があります。そりゃあスポンサーの懐を潤す(即ち自分達の利益につなげる為に)あの手この手で視聴者をテレビの前に惹きつけようとあざとい策を練る筈だ・・・と釈然としませんが納得せざるを得ませんでした。

あまりにも下心見え見えの行き過ぎた行為では、最早「詐欺」まがいと言って過言ではない?いや視聴者に見透かされる以上、詐欺とも言えない些末な小手先の悪知恵猿知恵の類に成り下がるでしょう。

同じ騙されるなら華麗なテクニックで緻密に築き上げた「特撮」表現に酔いしれたいものですよね。

これ以前にも言いましたけど(苦笑)。

投稿: ワン | 2013年4月14日 (日) 21時13分

ワンさん。こんばんは。
スポンサーも気が付いているはずなんですが、地デジ化でディジタル録画機器が普及して、視聴者のほとんどが番組を簡単にハードディスクに録画してCM飛ばしで観ていることを。
先日も約70パーセントの視聴者がそうしているというデータが発表されて放送界では衝撃が走ったようです。詐欺には当然報いがあります。
番組の苦情はテレビ局だけでなく、スポンサーにも向けるべきですね。

投稿: アラン・墨 | 2013年4月15日 (月) 23時03分

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