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警察日記

邦画メモ、NO、84、NHKBS

1955年、日活、白黒、スタンダード、111分

監督- 久松静児、 撮影- 姫田真佐久、 音楽- 團伊玖磨

出演- 森繁久弥、三島雅夫、十朱久雄、織田政雄、三國連太郎、宍戸錠、伊藤雄之助、二木てるみ、小田切みき、杉村春子、岩崎加根子、飯田蝶子、左ト全、多々良純、沢村貞子、坪内美子、千石規子、稲葉義男

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 私の好きな役者さん勢ぞろいで楽しかった。ただ、当時6歳の二木てるみには名優もかなわなかった。この子、目の演技まで出来てる。

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 伊藤雄之助が道端で酩酊してるカットのマット合成が素晴らしかった。月明かりで霞む夜空の映像が美しい。これが当時の東宝作品だと銭湯のペンキ絵みたいになってしまう。

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三國連太郎がますます佐藤浩市に似てきた。いや、その逆か・・。

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 警察に捕まる人々も含めてオール性善説の話だが、もし殺人事件でもあったなら重い方向にもっていかざるをえないだろう。平和な街であった。ただ、警察署長の三島雅夫が、彼のよく演じてきたキャラクター上、最初なにか裏のある人物に思えたが、やっぱり良い人で終わってしまい、ちょっとだけ意外だった。千石規子さんのみすぼらしさの上手いこと。明るい下宿のおばさんなんかをやらせても上手いけどね。いや、みんな上手い人ばかり。

 團伊玖磨のオープニングの音楽は「会津磐梯山」の歌に合わせ、「あーあーあー」というコーラスが被さっているのだが、そのフレーズだけ調性のズレた(あるいは無調音楽?)不協和になっていて、それがあたかも映像が二重写しのように見えて面白かった。ああいう音楽手法もあるもんだ。

 職安の職員が水木しげるの描くオッサンそのもので笑った。この人も上手いなー。ひょっとして名前を忘れたけれど、昔、BOSSのCMに出ていた老練の刑事役などが上手いアノ人だろうか。

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 ラスト近く、ジープを見送る二木てるみは母親が乗っていることに気付いていない。・・・だろうか。賢い子だから、察してワザと知らないフリしているのだろうか・・・と観客に思わせるようなシーンで、これが映画のプロの仕事。久松監督の技。脱帽。

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ロケのあった街や橋の周辺は現在どうなっているだろうか。また行ってみたくなった。

 

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