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2012年11月

「姉妹」ロケ地、早川第一発電所・探訪

 家城巳代治監督の映画「姉妹」のロケ地、早川第一発電所に行ってみた。

 撮影当時の1955年と現在2012年11月と比較すると、57年の歳月は現場をこのように変えてしまった。

↓野添ひとみと中原ひとみが冬休みに故郷に帰って橋を渡るカット。

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↑吊り橋から鉄骨トラスの橋になっている。川岸の民家は無くなっている。

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↑発電所側から見た橋の風景は。

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↑橋のたもとにあった一軒の民家も無くなっていて、その場所にはバス停留所の小さな小屋があった。家のあった土地は土砂崩れで失われたようだ。スペースが無い。

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↑発電所職員宿舎が点々と存在している向こうには送電設備が見えるが・・・

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↑現在は東電の管理ビルと駐車場が土地を占有している。大きな高圧鉄塔とテニスコートは無くなっている。

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↑姉妹が散歩している送電設備内。

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↑現在はもちろん立入禁止。撮影当時より敷地が半分くらいになっているようだ。

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↑お嫁に行く野添ひとみ一行を見送る人々の住む宿舎の辺は・・・

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↑現在、管理ビルの裏から橋のある辺りだろうか。家のあった一段上の土手のような土地は崩されていて面影がない。姉妹の実家があった所は左の小道の突当りだろう。

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↑発電所側橋のたもと。

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↑河原に降りれず、同じアングルでの撮影は出来なかった。

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↑橋の上から見た発電所。↓現在の風景を右からパンすると・・・

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 橋を渡った向こうの家々には、映画では商店まであったが、あれは映画のウソかもしれない。現在では東電の立派な社員寮がある・・・人気の全くない。

 姉妹は発電所・所長に会うために送水管の上の貯水池まで登っているが、現場を見ると、ものすごい高さにあるようで、もちろん下からは見えない。

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↑バスが山道を走る仰ぎのカットは、この河原にカメラを設置して撮影したかもしれない。発電所の橋からすぐ右側にある。

映画では編集と演出の妙で、ものすごい奥地のように感じられるが、実際は街並みが続く国道52号線から車で10分くらいで発電所が現れるので拍子抜けしてしまう。

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「遠い雲」ロケ地高山市、今昔⑦

景色

before↓帰郷する圭三の乗ったSL列車が、高山市に入るカットでは高山工業高校の校舎が見える。撮影当時は斐太実業高校と言った。当初、自分は昭和町にあった高山高等女学校と勘違いしていた。(高校の経緯についてはキューロク氏のコメントを参照)

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after↓この高校は私が受験する1974年ごろにはもう鉄筋校舎だった。尚、自分は第一志望だったこの高山工業高校・電子科を諦め、親の勧めで遠方のクソにもならない普通科高校に入ってしまった。人生における大失敗の一つ。

今では、線路の辺りはかろうじて電車・・・ワイドビューひだ(ディーゼル車)・・・の走っている車両の屋根部分だけが確認できる。

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before↓列車のデッキから歌を唄いながら久しぶりに郷里の景色を眺める圭三。

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after↓高山市国府町。実は現在、高山市には違いないが撮影当時は吉城郡国府町であり、国鉄高山駅から下りに二つ目の駅がある町。つまり圭三は乗り過ごしていることになる。

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↑線路は旧国道41号線の脇にある。桜野公園すぐそば。

before↓平湯大滝で待つ圭三に逢いに行く冬子と娘を乗せたタクシー。

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after↓これが現在の「おおたきばし」。安房トンネル料金所前。

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 平湯大滝は看板の案内どおり、川向こうから右に数百メートル入る。つまり、タクシーは反対の高山向きになっている。

 このタクシー会社は山鳩タクシーとなっていたが、ハトタクシーというのは確かに存在している。尚、圭三が家で電話から呼ぶ1700番のシンコータクシーも実在していて、現在でも番号は同じ。

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「遠い雲」ロケ地高山市、今昔⑥

高山駅

before↓国鉄高山駅舎は昭和9年に開業。

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after↓JR東海・高山駅となっても、建物自体は変わっていない。ただし、何年か経つと全面改築される予定なので、そろそろ見納めとなる。同じアングルで撮りたかったが、看板が邪魔をするうえ、交通量の多い道路の真ん中に立たなければならないので諦めた。

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before↓出札口から駅前広場向けカット。電話ボックスに入る高峰。濃飛バスとタクシーが待機している。電話ボックスはひょっとして撮影用に設置したかもしれない。

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after

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before↓急ぎ足で切符売り場に向かう高峰。豆板という看板と左の噴水は自分も記憶がある。

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after↓噴水はとうの昔に無くなった。

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before↓改札口。佐田啓二は「君の名は」で岸恵子とスレチガイばかりだったが、今回は愛しい人にバッタリと会えた。アレ?、汽車から降り、改札口を通して駅舎内に入れたっけ。出札口は右の外にあるのだが。

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after↓現在の改札口あたり。なんか風情が足りない。

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 映画では、この後、佐田と高峰は駅舎内のベンチに移動し、冬子の東京行を思いとどめるシーンとなるが、カメラは駅舎の外からガラス窓を通して撮影していて、スタッフの一人がその窓に写りこんでしまっている。

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「遠い雲」ロケ地高山市、今昔④

街並み(再編集)

↓圭三の実家、石津酒造

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after

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↑撮影は映画の中でも登場する清酒・久寿玉を造る「平瀬酒造」で行われた。昔から続く建築を維持していて、その保存精神に頭が下がる。場所は冬子の嫁ぎ先、寺田家のあるえび坂の下辺りであり、つまり冬子と圭三はご近所同志。

尚、当初、撮影場所を平田酒造と勘違いして写真・情報を掲載していましたが、高山在住の方のご指摘により訂正いたしました。

     平瀬酒造ホームページ

       http://www.kusudama.co.jp/

before↓冬子の妹が圭三の乗った車を見送るカット。

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after↓鍛冶橋から安川通り方面。いつからアーケード街になったかは私も知らないが、子供のころ高山に引っ越してきた昭和40年には既にあった。横断歩道を左に渡ると宮川朝市へと通じる。橋の欄干はつい最近全面改修されたが、デザインは昔のものに近い。

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before↓圭三と妹が冬子からの返事の手紙を広げる通りは、中橋のたもと料亭「洲さき」の裏から宮川の川上に向かって200メートルほどで終わる細い路地。

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after↓現在は一方通行。

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↑ポールに隠れてしまったが、左奥の家屋は撮影当時のまま。

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↑手紙を開く二人を照らす外灯は同じ位置に形を変え残っている。撮影時にはまだ川の柵はなかったようだ。現在は柳の木が立派に成長している。

 この通りは私のウォーキングコースであり、ここをサイレント時代から活躍していた俳優・坂本武が自転車で通ったと思うと感慨無量である。




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「遠い雲」ロケ地高山市、今昔⑤

米屋

↓before 圭三と兄(高橋貞二)が料亭「角正」に行く前に、二人で一杯やっている店は高山で昭和23年から現在でも営業を続けている「米屋」という喫茶店である。

撮影は実際に「米屋」で行われたは定かでない。松竹のスタジオで店内が再現されたという状況も考えられる。

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after 

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↑店舗の移転により、残念ながら撮影時とは異なる間取りであるが、店のマスターに訊いたところ、椅子・テーブル・飾りなどの調度品は当時のままを使っているという。カウンターがあるレイアウトは変わらない。マスターはこの映画のことをご存じなかった。

before ↓開業当時は本町にあった。

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after↓名田町に移り、さらに二度の移築により、現在は一階は食堂、二階が喫茶スペースという造り。

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 米屋ホームページ

  http://j47.jp/hidakomeya/

 ↓映画ではもう一軒「ナカムラ」という同じ店名の薬屋を隣にもつ喫茶店・・ミルクホール?が登場するのだが、現在は探しても該当するものは見当たらない。(キューロク氏コメント参照)

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↑看板がワザとらしいので、撮影用にあつらえた店舗かもしれない。場所は広小路通り(高山駅から、えび坂までの通り)にあるような気がする。

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「遠い雲」ロケ地高山市、今昔③

えび坂

 冬子の嫁ぎ先は、えび坂を上った角の春慶塗のお店であるが、それは映画の話のことであり、現在は古美術店である。屋敷の庭のシーンもあるが、このお店の庭であるかどうかは不明。

before↓店の角を曲がり、えび坂に降りる高峰。

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after↓古美術店は57年経った現在でもほぼ現状を維持している。

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尚、この四つ角の反対側、すぐ近所に、圭三と兄(高橋貞二)が芸者遊をする料亭「角正」がある。

before↓えび坂を降りて引き返す高峰。

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after↓石壁から上部はほとんど変化なし。道路の側溝は無くなって、路面には冬期用の融雪装置が埋め込まれている。

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after

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昔は両側通行でしたが、上の十字路が見通し悪く、事故が多発したので、現在は一方通行です。

JR高山駅から徒歩20分で到着。

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「遠い雲」ロケ地高山市、今昔②

不動橋

before

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 高山劇場から抜けだした冬子と圭三がランデブーする高山市街の一つに不動橋がある。

高山市中心を流れる宮川に掛かる歩行者専用の橋で、今でも改修されつつ市民に利用されている。

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↑向こう見える紅葉の丘が冬子と圭三が再会した北山。

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↑北山から下山して桜山八幡神社の通りを西に300メールほど歩き、大きな鳥居のある橋(最近出来た)の一つ川下の橋が不動橋。

 映画では田村と高峰を横移動撮影しているので、橋の川下側に河原から足場を組み、その上にレールを敷いたようだ。カメラは河原のある橋の中央付近まで二人を追って移動しているので、大規模なロケ撮影であり、かなり予算を喰ったのではないか。(キューロク氏コメント参照)

before↓石浜朗と母親が会う江名子川、千鳥橋。

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after

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↑不動橋から川上に向かって二つ目の弥生橋たもとにある。江名子川と宮川が合流するポイント。下に掛かる木製の橋は最近出来た河原の歩行用のもの。

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「遠い雲」ロケ地高山市、今昔①

北山公園

 高峰秀子(冬子)と田村高廣(圭三)が再会する丘、北山は昔、城があった場所であり、撮影当時から公園と墓地があった。映画の撮影が行われた1955年と現在2012年11月を比較してみた。57年の歳月により樹木が成長してしまい、高山市街を眺望できる箇所がずいぶんと少なくなっている。

↓左向こうに大きな寺が見えるが、撮影されたこの年昭和30年に放火で焼失する前の照蓮寺別院と思われる。・・・ あるいは英訪寺か・・・。

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after↓撮影ポイントより2メートルほど上がった場所。かろうじて一部市街地と城山の稜線が見える。現在、この撮影場所の左には市内を眺望できるテラス付きの瀟洒な喫茶店がある。

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before↓冬子が娘を連れて亡き夫の墓参りに来た最初のカット。

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before↓田村が現れる墓石群には戦没者が眠る。

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after↓向こうに見えるはホテル。

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before↓高山市街をバックに歩く3人。田村の頭右にある森には飛騨総社がある。

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↓現在の公園風景。撮影が行われたのはトイレから向こうのエリア。恐らく遊具のある辺りにはギャラリーがうんとこさ居て、「あ、デコちゃんだ」、「あれが阪妻の息子だって」と騒いでいたかもしれない。

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あまり人の訪れない静かな落ち着いた公園です。

-北山公園案内-

http://www.city.takayama.lg.jp/cgi-bin/htmlview/publicview.cgi?admin=contents_view&id=1050201000133&pub=8&type=pub

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遠い雲

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邦画メモ、NO、83、DVD

1955年、松竹、白黒、スタンダード

監督- 木下恵介、 撮影- 楠田浩之、 音楽- 木下忠司

出演- 高峰秀子、田村高廣、佐田啓二、高橋貞二、中川弘子、石浜朗、小林トシ子、井川邦子、坂本武、柳永二郎、桂木洋子・・

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 高峰秀子ファン必見の映画。未亡人役のデコちゃんは映画の始まりから終わりまでズーっと和服姿で通している。

 自分はその美しい高峰にも見惚れたが、最初の鑑賞では昭和30年の高山市の映像に集中してしまい、複雑な人間関係がよく分からなかった。

 要するに、かつて恋人同志だった高峰も田村も美男美女であるがゆえ、以前からいろんな人慕われていた。意志にそぐわぬ結婚をした高峰の嫁ぎ先は地元で知られた商家なので、一時帰郷した田村と高峰の噂が狭い町ゆえ広がってしまい、そのスキャンダル問題にもゆさぶられたという話。

 アンドレ・ジイドの小説「狭き門」の一節が高峰と田村の会話で発せられる。この小説は読んでいないので、映画の中でいきなり語られても何とも言えぬ。

 上等兵殿・・・勝新太郎は「兵隊やくざ」以降、普段でも田村高廣をこう呼んでいた。自分もついそう言ってしまう・・・ は、まだデビューしてまもないので、芝居が少し硬い感じがする。セリフ運びが拙い。

 石浜朗と母親の話がサイドストーリー的に表れるが、そこはちょっと説明不足の感が否めない。

 乙女チックなイメージの桂木洋子が芸者に扮していて、その流し目でしなだれるコケテッシュな和服姿も必見。

 幼子を家に置いてまで、かっての恋人の元に走ろうとする高峰の行動には疑問を感じる。話の分かる田村の兄、高橋貞二が「子供はしばらくうちで預かる」というシーンがあってもいいと思う。

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CB1100秋を走る

CB1100、NO,24

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↑飛騨市神岡町、山の村

 2012年11月4日、日曜、いいお天気。これからしばらく天候不順になるというので、この日を逃すまいとほぼ1か月ぶりにイレブンでお散歩。写真は下手だけどチョット自己満足できる写真が撮れたのでup。前にも書いたけど、こういうことは年賀状に子供の写真を使う親の気持ちと変わりませんね。

 CB1100に乗り出して2年と3ヶ月。走行距離9250キロ。案外走っていないのは、ホンダの言っているように、お散歩程度のツーリングばかりしてきたのと、2号さん(KLX125)に時々浮気をする為です。そういえば昼飯を挟むツーリングを一度も体験していない。・・・ 家庭の事情もありまして・・・。

 前輪タイヤは7000キロあたりで去年交換し、後輪もそろそろスリップサインが出そうになってきた。これは他のイレブンオーナーと比較するとチョット早いような気がする。時々急停止の練習なんかする為かな。いや下手だからです。

 CB1100の写真を撮るときは、どうしてもマフラーがある方向にレンズを向けてしまう。シングルマフラーだとさみしいですな。多少高くなっていもいいからツインか4本出しにしてほしかったよホンダさん。・・・ツインの特別仕様もあったけど私の好みではなかった。

来年は宝くじに当たったらこうしたいね。↓

↑26万円だってね・・・・ coldsweats02

それにセンタースタンドは取り外しになるのでチェーンのメンテがやりにくくなりそうだ。

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