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2012年7月

テルマエ・ロマエ

邦画メモ、NO,78、シアター

2012年、東宝、108分

監督- 武内英樹、 撮影- 川越一成、 音楽- 住友紀人

出演- 阿部寛、上戸彩、市村正親、北村一輝、宍戸開、勝矢、笹野高史

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 期待していたほどではないが、ほどほど面白かった。漫画が原作であるが、「ガンツ」のように原作を見ていない人には説明不足でサッパリ面白くないということはなかった。

 まあ、よくチネチッタまで出っ張って撮影したものだ。ローマのセットはアチラのドラマで使われたものを再利用し効率がよろしい。そのローマのセットのシーンは日本で撮影したものも交じっているそうで、ローマ撮影との違和感がなく美術・衣裳・メーク・スタッフに拍手。

 ローマ人の役に掘り深い顔の日本人俳優を当てたというのがこの映画のミソで、後程出てくる「平たい顔」という言葉の意味とともに、自虐的アイロニーが込められている。外国人が観たら、日本人自身も気にしているんだと分かって笑ってもらえるだろう。

 その「平たい顔の人」たちの演技が少しクドくて鼻についた。上戸彩が故郷の温泉旅館に着いたとたん掃除をさせられるところから、半素人の役者さんも交じって最近のテレビドラマ調・・・そう、「のだめカンタービレ」・・・のような、過去の「スチュワーデス物語」から延々と受け継がれたオーバーな演技カラーとなり、私にはああいう演出は苦手である。それに絶妙なアドリブ的タイミングで芝居の間を駆使する名役者・笹野高史さんの持ち味を発揮できていなかったと思う。

 オペラ歌手がカットの間に出て歌ったり、タイムスリップでは簡単な水槽と人形になっているお笑いには自分は反応しなかった。

 劇中流れるベルディやプッチーニの有名な音楽が、映画館のほどほどの音響設備のおかげか素晴らしかった。私はオペラには興味が薄いのだけれど。

 この映画は各国からオファーが来ているそうだが、ぜひ中国人には観てほしい。彼らの中には日本人というのは、すべての公衆浴場でも男女混浴で入り、ゆえに変態民族であると思い込んでいる人がかなり居るから。

 映画館を後にしたとき、銭湯の暖簾をくぐって出てきたような幸福な気分になった。日本人というのは、穏やかな水やお湯の流れ、淀み、お風呂を視覚的に体験しただけでも血圧が安定するのかもしれない。

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好人好日

邦画メモ、NO、77、NHKBS

1961年、松竹、カラー、シネスコ、88分

監督- 渋谷実、撮影- 長岡博之、音楽- 黛敏郎、脚本- 松山善三・渋谷実

出演- 笠智衆、岩下志麻、淡島千景、川津祐介、乙羽信子、北林谷栄、高峰三枝子、菅井一郎、三木のり平

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 ケッタイな映画。昔、文化の日の午前、NHKで放送されていた記憶がある。小津の「秋刀魚の味」もよく文化の日に放送されていたので、初めて観たとき・・・たしか高校生の頃・・・またヘンなタッチの小津作品かと思ったほどだ。当時の私にとって小津映画はケッタイな映画であった。

 冒頭、岩下志麻が奈良の大仏を見つめながら手振り、願い事を大きな声でペラペラ喋っている。周りには参拝者も大勢いるだろうから、普通なら「あの子ちょっとおかしいんじゃないの」と後ろ指さされてもいい女性である。ヘンな映画の始まり。

 主人公の数学者は大学教授であるが、コーヒー代の小遣いに困るほど生活苦なのもヘン。大学の助手や掛け持ちの講師ならいざしらず、教授の年収は現在なら1千万を超える。脚本で、世間知らずゆえ、人に騙されて膨大な借金があるという設定にしてはいかがですか。「違いの分かる男」、松山善三さん。

 菅井一郎の登場もヘン。笠先生が文化勲章を無くしたことに抗議にくるのだが、しつこく付きまとって異常な人物。精神病院から抜け出した患者という説明があれば納得なのだが。

 とはいえ、前回観た渋谷作品「本日休診」のタッチを思わせる作品で、結局楽しかった。笠先生が妻の淡島に、年金50万円が貰える知らせをしながら酒をついで長年の苦労をねぎらっているシーンは泣かせる。常識ハズレで世間からズレて見える人物が、ちゃんと連れ添った妻の苦労を想っていたからこそホロリとするシーン。

 岩下志麻が浴衣着で盆踊りの振りをするしぐさの可愛いこと。あれでほとんどの男性はコロリと参ったはずだ。この可憐な子が後に極道の妻を演るとは・・・。

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 爆笑したのは受賞祝賀会で勲章紛失のニュースに訝しげる、なにやら地元のお偉いさん方らしい光頭会?のみなさんの並んだハゲ頭のカット。構図がピタリと決まっている。撮影には照明さんと撮影監督はさぞかし露出に苦労したことだろう。それにしてもどうやってこの人たちを集めたのだろうか。

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 菅井一郎さん。柔道の達人だったようだ。あの御歳で三木のり平さんを見事な足払いで吹っ飛ばしてしまった。一本!!!。

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 川津祐介・・・G・ペックに似ているかなー・・・が笠先生にプレゼントしようとしたテレビは1960年発売のソニー・TV8-301。世界初のトランジスタ・テレビである。値段は当時69,800円。役所務めの若い川津さんの月給は8,000円くらいであったろう。だから今なら100万円くらいの価値である。そのテレビを彼は地面に振り下ろして叩き壊そうとしていた。

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 1962年の小津作品「秋刀魚の味」には1962年発売・ソニーのTV5-202が笠さんの背後に映っている。小津監督は新しいもの好きの家電マニアだったらしい。

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どうやって上げた?

 先日、富山県南砺市、旧利賀村の国道471号線をドライブで通りかかった際での利賀ダム建設現場のスナップ。

 酷道471号線は全国の酷道ファンにも人気の道で、自分も前回はKLX125で走破した。

http://five-of-nine.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/klx125471-55c8.html

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 この利賀ダムというのは現在建設が保留のようで、ホームページを閲覧してもいつ完成するのかは示されていない。

http://www.hrr.mlit.go.jp/toga/ 

 国道471号線から望むこの峡谷は、よくバスやトラックの転落事故で話題になる南米の奥地で見かけるような急峻なV字峡で、道と谷底の高低差はダムサイトで200メートルはあるだろう。運転を誤れば道路から真っ逆さまに谷へ転落する。

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↑旧利賀村方面。ダムまでのトンネルと橋脚の建設も計画されている。

 さて、ダム工事の現場を再び覗くとガレ場の急斜面上部に何やら黄色い物体がへばりついている。

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もうちょっとズームすると・・・

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 重機があんなところに・・・どうやって上げたのだろうか。それにこの斜面、45度くらいある。これはもうスキー場だと絶壁に見える角度。オペレーターはようやる。

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燃ゆる大空

過去の記事を再編集しました。

特撮メモ、NO,6

東宝 1939年 阿部 豊演出  特殊技術撮影 円谷、奥野文四郎

後援陸軍省、 2600年記念作品、  フイルムの状態は「ハワイ・マレー」より良い。

主演級の俳優は知らない。大佐?の口の横に深い傷跡あり。←大日方傳です。   

軍医として長谷川一夫(顔の傷は目ただないように撮影している)。

中隊長で高田 稔(つくづく制服の似合う人、メガネはかけていない)。

灰田勝彦は歌手として有名。「夕空晴れて」を歌った人。 

藤田進チョイ役で出演。

映画のオープニングからやたら点呼のシーン多い。

軍の手紙の検閲、貯金や出費まで干渉されている描写。 おぞましい。 兵隊などご免。

空中戦、練習、全部実写。  

赤とんぼ練習機、九七式戦闘機、他、双発爆撃機など。

機銃掃射訓練は貴重なフィルム。

ミニチュア特撮は1カットのみ。 九七式戦闘機の不時着。 実写に見える。かなり大きな物使用。おそらく二分の一くらいのモデル。ワイヤー見えぬ。 

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↑どうやってカメラの中央に落としたか不明。 謎のシーン。

これと同様に謎のシーンでは「トコリの橋」にある。  戦闘機が山の上から低空で飛んできて、カメラの前で不時着。実機ではないようだが、ミニチュアにも見えぬ。

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CB1100シート換える

CB1100、NO、21

2012年7月8日、webikeより届いたCB750KスタイルシートをCB1100に取り付けた。

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↑後ろから眺めると憧れのホンダ・ナナハンらしく、大型らしくなった。

 この駐車場はいつ行ってもガラスキなので、スラロームや最少回転の練習をする場所となっている。

 取り付けて、オリジナルシートより約4センチ座高がアップしたが、170センチの人間にとってはツマ先立にはならず心配するほどの問題ありません。しかし、立ゴケの可能性は僅かに前より増えた。

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 乗り心地は「殿様乗り」気分が増して、ブーツを履いた時のひざ窮屈感はほぼ解消。快適・快適。 ミラーの角度は変えなくとも良かった。

 問題点はみなさんご指摘の通り、この一か所の違和感。

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↑下半身をさらすことにお許しを。シートが内股の根っこあたりに触って、しばらくすると鈍い痛みに変わるのです。全体ではなく、ごく小さなポイントなのですが。

 この部分のみギュッと絞って削れないだろうか。あるいはパットのようなゲルザブを充てるとか。解決法を考えるのも面白い。

 

 

 

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ハエトリグモが面白い

 毎年このシーズンになるとハエトリグモがパソコンの周辺に現れて私を楽しませてくれる。

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 チッコイ体なのに、一箇所にジッとしているわけではなく、チョコチョコとキーボードの中に隠れたり現れたり、時々止まって顔を持ち上げ空を仰いで瞑想にふけっている。そのしぐさがなんともキュートだ。

 英語ではコイツのことをjumping spiderと言うそうで、名の通り3センチくらいの距離を瞬間移動でワープ出来るのでスゴイ。飛んでいる時間は100分の1秒単位ではなかろうか。

 また、見えないけれど蜘蛛だけあって糸を引いているようで、ポロンと命綱を付けて助かったようにぶら下がることがある。

 ためしにレーザーポインタの光を近づけるとエサと間違えて追いかけだした。

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 目が4つ(6つ?)あり、真後ろも見えるらしく、その場で車イスや戦車のように180度回転が出来る。その動きがまたカワイイ。この蜘蛛、けっこう世界の人にも可愛がられているようだ。

 ↓クローズアップするとキモいのか可愛いのかよく分からないが、顔は天才アラーキーか釜爺のようでやっぱり面白いヤツだ。

 蜘蛛が苦手な人は多く、ドキッとするほど大きくてエイリアンの幼虫みたいに素早く動くアシダカグモなどは、中には失神するほど恐怖感を持つ人もいるが、家にいる蜘蛛は益虫でゴキブリなどの害虫を退治してくれる。つぶしたり虐めたりせずソッとしておきたい。彼らは人を噛んだりすることもないし毒も持っていない。

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2012年後半で一番ワロタ映像になるか。

 大爆笑した。笑いすぎて涙と鼻水で顔が梅雨空状態。映像を観た後でも思い出し笑いで脳の臨界は継続中。

 いや、うっとおしい梅雨前線をサターンV型ロケット・F-1エンジンの爆風で吹っ飛したような気分。

 ロシアなまり・・・ポーランドなまりだというコメントもある・・・を再現した英語発音の上手いこと。ハラショー、スパシーバ。ワロタ・ワロタwww。

 ウォッカで酔っ払った愛すべきロシア人よ、怒るでないぞ。中の映像の半分はロシアのものではない。だけど・・・これからも世界の期待に応えてやらかしてくれ。笑かしてくれ。

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