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2012年6月

君の名は 第一部

円谷英二の特撮、作品AS-4

 1948年から円谷はGHQにより公職追放を受け東宝を辞職、その後「円谷特撮技術研究所」を東宝撮影所内に設立した。1954年、松竹から依頼を受け既に松竹に移籍していたかつての東宝での同僚、川上景司とともに松竹「君の名は」の特撮・合成シーンを担当した。

 B-29の爆撃によって破壊されるミニチュア特撮による東京の街並みと、逃げまとう市民を合成で配した構図は後の作品「ゴジラ」の特撮を彷彿とさせる。この作品の特撮は「ゴジラ」の前哨といってもいい。

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↑市民の目から見たB-29。市民がゴジラを怯える視線と同じ。

 尚、実際にはこんな低空を飛行していた訳ではないだろうが、心理的にはこのように近くを飛んでいるように見えたかもしれない。恐怖感をよく表現している。B-29のミニチュアモデルの撮影にはクローズアップのカットが無く、円谷特撮にありがちなオモチャ然としたモデルを見なくてすむ。遠くから仰ぐ大型航空機を思わせる堂々とした飛行である。

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↑ビルの炎上。ローアングルによる人の立ち位置目線の撮影。この映画に関しては地上200メートル付近にカメラを固定した「神様目線」のカットは無い。私の好みの特撮。ビルの中身がスッカラカンに見えるのは残念。

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↑この爆撃カットは24コマ撮影で、この映画唯一のオモチャ然となってしまったカットである。円谷特撮特有のエラーである。以後、これを私は「24コマエラー」と命名したい。

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↑実写といってもいい民家の炎上。風をあて火炎を右方向になびかせている。電柱がミソ。

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↑遠景の特撮炎上と手前の逃げまとう出演者のセット撮影を合成。映像合成にはブレがあるのだが、効果満点。

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↑数寄屋橋との合成カット。実写と見間違える。

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CB1100なんか変

CB1100、NO,20 

 2012年4月にコケたCB1100は走行には全くトラブルは無く、その後2回ほど散歩に出かけたのだが、走行中ちょっと気になる箇所があるのでメモしたい。

それは・・・

 まっすぐ走っていてもハンドルが右に傾いて見えること。

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↑静止して再現すればこんな感じです。 

 この現象はコケる前でも若干感じていたことなのだが、コケた後、ますます気になるようになってきた。なぜこうなのか。これは以前から発生していたものに右にコケた際、さらにハンドルにヒネリが発生したのではないか。

 しかし、この現象の調整・修理はバイク屋にとっては大した問題ではないと思う。次回点検かタイヤ交換時に相談してみようと思う。

 もうひとつは前輪からの「ジー・ジー」音。ニイニイ蝉が鳴いているような大きな音。ブレーキからの音だろうか。当然ながらメットの風切り音が少ない低速ブレーキング時に特に気になる。これはパッドにブレーキ洗浄剤をかければ改善するだろうか。

 以上の2点。

 最近は2速で6000回転あたりまで回した時の加速に快感を覚えてきた。(今頃オセーよってか)・・・あの加速の凄さといったら、バイクにしがみ付いているのがやっと。人が見れば走る猪の背中に必死になって乗っかっている小猿みたいだろう。

 しかし・・・5速で1700回転、時速50キロで景色を眺めながらのマッタリ走りも実に楽しい。こちらのほうが自分の性に合っている。

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↑麦秋のCB1100。こんな下道をいつもノンビリ走っている。

↓小津映画的カット。

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6デイズ/7ナイツ

洋画メモ、NO、110、BS-TBS?

1998年、ブエナビスタ、109分

監督- アイヴァン・ライトマン、撮影- マイケル・チャップマン、音楽- ランディ・エデルマン

出演- ハリソン・フォード、アン・ヘッチ

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 2デイズ3ナイツではないか。時間経過のメリハリがなく、よくある手法の字幕で日付を表示することもなく、それでとても一週間も孤島にいたとは思えない。それともタイトルの意味は、彼女が島にやって来た日から国に帰る日までのことを言うのか。

 その間、二人が口にした食料は孔雀とパンの実だけ。それでもって、か弱い女性と男一人がものすごいエネルギーでいっきにデハビランド・ビーバーを飛行艇に改造してしまう。

 もっと工夫されたサバイバル生活を楽しみにしていたのに裏切られてしまった。

 海賊の出現もとってつけたようなもの。彼等が二人を執拗に追いかけ殺そうとする理由が無い。海賊の頭領にこういうセリフを言わせなければ駄目。

 「あの二人はおれ達のアジトも見つけただろう。逃がしたら海上警察に垂れ込む。かまわん殺せ」 

 典型的なハリウッドご都合主義の見本。

 島伝いのチャーター便が最初から飛行艇でないというのもオカシイね。

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リヒテルのバッハ平均律

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 バッハの平均律クラヴィーア曲集は特に私のお気に入りの音楽ではないのだけれど、LPレコードではグールド、ニコライエワ、のピアノ演奏、そしてダニエル・コルゼンパのクラヴィコード・チェンバロ・オルガンによる演奏録音のものを長らく聴いていた。

 これがレコードというアナログ録音のサウンドは大いに結構なのですが、レコードをターンテーブルに掛けたり、また裏面にひっくり返すのが面倒なので、とうとうCDを購入してしまった。

 ブレーヤーはリヒテル。1972年にザルツブルグで録音したもので、まず再生して驚いたのは録音レべルの音圧が高いこと。つまりアンプのボリュームの位置は時計にして9時のところで十分大きな音量で聴けたことだ。これがグラムフォンのCDなら11時の位置でいいはずなのだ。私の感じるところ、どうもこういう処理は音質を悪くしてしまうように思え、特に安い値段のCDで経験することなのである。ちなみに会社はビクターである。

 とはいえ、リヒテルの演奏の芳醇なピアノ音には酔いしれてしまった。演奏場所はどうも大聖堂のような響きのよいホールのようで、時々かすかにスズメの鳴く「チュン・チュン」という声が聞こえるのはご愛嬌。録音現場にいる臨場感満点である。

 ただし、残響が良すぎるため、ピアノのペダル操作による音の違い、つまりダンパーの働きがよく分からない。反対にグールドの演奏はピアノの中に頭をっ込んで聴いているようで ・・・・グールドのハミング音を拾わないためにマイクを弦の上に設置したためらしい・・・、どこでペタルを踏んでいるか放しているかダイレクトに演奏法が分かるのだ。ニコライエワの録音も分かりやすい。(どこでペダルを踏んだか分からないというのもピアニストの演奏テクニックの一つなのですが)

 まあ、だけど良い響きのホールと、恐らくピアノはハンブルグ・スタインウェイだと思うけど(追記:ベーゼンドルファーらしい)、こんな豊かでロマンチックな音と演奏のバッハは初めて。青く輝く銀河の星々の囁きを聴いているようだ。まだ、第一巻の9番までしか聴いていませんが。

 これから当分時間を掛けて、ソファーに寝っ転がってウトウトしながら楽しみます。なにせこの曲集。第一巻と第二巻、ブレリュードとフーガのペアが48曲、つまり全部で96曲もあるんでっせ。私にはつまんない曲も中にはあります。

↓上のCDと同じ1972・73年の録音だと思います。

↓映画「グリンカ」でリストを演じるリヒテル。

彼は学生時代、演劇部にいたので、こんなことは朝飯前。

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