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ハワイ・マレー沖海戦、その2

円谷英二の特撮、AS-3

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↑トラ・トラ・トラ・・・雷撃機コックピットから望む米軍艦船。

 この構図は20世紀フォックス「トラ!・トラ!・トラ!」でマネされている↓。 尚、円谷も後年の作品「太平洋の嵐」にて「ハワイ・マレー・・」と同じ構図のシーン・カットのいくつかをリメークしている。

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↓移動クレーン撮影による爆撃シーン。カメラを固定して撮影せず、あたかも航空機から眺望したように見せる円谷の特撮テクニックはここで完成された。まさに実写と見間違えるカットの一つ。ここではハイスピード撮影によるフィルムのブレが偶然発生していて、これは逆に記録映画撮影のような効果を出している。カメラを小刻みに振動させれば、もっと実写に近くなるのだが。

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↓艦船のスケールに合わない巨大な爆破水柱は円谷本人も失敗と認めている。火薬の設置深度を浅くすれば垂直に細長い水柱が出来る。20世紀フォックス「トラ!・トラ!・トラ!」の爆破水中の火薬は浅く設置してあるのか細長くなっている。

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↓コックピットからの眺望を模した横移動撮影。不完全な翼の合成はむしろ無いほうがよかった。また、繰り返すがカメラを振動させればより実写記録フィルムに近くなっただろう。爆破のタイミングが良い。

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↓石油施設でのパイロシーン。人員を載せたトラックの通過がグットタイミング。ガソリンなどを使ったファイヤーボールのバイロテクニックはこの時期まだ無い。尚、たしか戦史によると石油施設への攻撃は無かったはずであるが。

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↓型式不明の航空機による爆弾投下。私がこの映画で最も気に食わないカットである。

 例によって照明の光がモデルに下品に反射していて、素人が家でプラモデルの写真を撮ったような映像になっている。その他の急降下爆撃カットも風防ガラスに照明が反射し、安いプラモデルにしか見えない。又、ハイスピード撮影でないのか、あるいは撮影の回転が遅いのか、爆弾の落下速度が速すぎてポロッと落ちてしまい、これまたオモチャ然としている。この種のエラーは円谷監督作品のみならず、後々の東宝特撮まで続く。

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