« CB1100イグニッション | トップページ | CB1100初ゴケる »

トムとジェリーテイルズ

 「トムとジェリー」の新バージョンがNHKBSで始まり、初回だけ観た。

Dscf0003_medium

 これがいい。もう60年以上も前の全盛期だったころのトムジェリをそのまま踏襲している。キャラクターの表情・アクションがハンナ・バーベラのアニメートと全く同じと言っていい。

追記:エクゼクティブプロデューサーはジョセフ・バーべラだった。

Dscf0004_medium

 この新作は当時のアニメフィルムを一こま一こま研究し、反映させているのだ。全く同じシーン・カットも使われているようで、悪く言えばコピー・パクリであるが、私の世代にとってはそれでも再びおなじみのアクションが見られてうれしい。

 これまで散々、新「トムとジェリー」というのをチラリ見してきたのだが、顔つきが違う上に、どれもこれもフレッド・クインビー=プロデュース、ウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラ=演出、スコット・ブラッドレイ=音楽のオリジナル「トムとジェリー」に匹敵するか、あるいはそれを超える作品などいっさい無かった。しかし、今回の新作はまあなんとか65点を付けられるのではないか。

 満点がつけられないのは、完全に子供向けであるために、極端な暴力シーンや痛そうなシーンがカットされていること。つまり自分という人間は人がドジを踏んで痛い目にあっていたりすると笑ってしまうのだ。旧作にあったそれが無いのでツマラナイ。

 また、お馴染みのプラスチック整形ギャグ(叩くと器の形になり、二つの目だけがアッケにとられたようにチョン・チョンと瞬きするやつ、次のカットではいつのまにか元に戻っている)・・・が無い。人種差別的なシーンがないのは仕方が無いことであるが。

 ハデなディフォルメはこの程度くらいのもんである。

Dscf0006_medium

 さらに音楽は努力しているものの、やはりスコット・ブラッドレイを超えるものではない。これも仕方が無いか。彼が天才過ぎたのだ。もうああいう天分を持った音楽家は出ないかもしれない。

↓スコット・ブラッドレイの音楽。 

 

|

« CB1100イグニッション | トップページ | CB1100初ゴケる »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。

トムとジェリー、根強い人気があるんですね。彼らのやり取りの中でもあまりにも過激な応酬、内容は「自主規制」によって差し替えられるか、カットされているのですね。

PG(保護者同伴)の指定など、向こうアメリカの事情はこちらに比べて大分厳密な様子が伺えます。あのスター・ウォーズも「指定」の対象となっていました。様々な人種が入り混じり、歴史観、民族意識の相違も未だ著しく、(と思われる)ともすれば一触即発の火種を潜在的に抱える複雑な社会環境において、なるべく「刺激」を与えない配慮が制作サイドに自主的に求められる。

無難な自粛、無菌化が、「事なかれ主義」の温床となって、オリジナルの作品の質を落とし揚句に視聴者やファンが離れてしまっては本末転倒です。

勿論、差別や暴力はいけませんし、推奨すべき理由は何一つありませんけど、「煽り」と「表現」の意味は見る側も作る側も取り違えて欲しくはないですよね。

トムとジェリーのオリジナルの音楽、作品の世界観を如実に示す、名曲ですね!確かにこれを越える表現は難しいと思います。

投稿: ワン | 2012年4月28日 (土) 14時55分

ワンさん。こんにちは。
なんとか指定というのはアメリカはすごいですよね。
子供向けと大人向けと徹底していますが、日本の映画社会も同じことになってしまいました。昔はそもそも学校か教育委員会が子供が見てもいい映画か決めていたはずですが。

トムジェリはもともとアメリカでは映画の空き時間や、ニュース映画の後に放映されたようで、子供向けではないのですね。日本では子どむ向けDVDになっていますが、お手伝いさんの黒人の出るシーンや暴力シーンはカットされています。
オリジナルはもう見られないようです。

投稿: アラン・墨 | 2012年4月28日 (土) 17時25分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/412224/45042083

この記事へのトラックバック一覧です: トムとジェリーテイルズ:

« CB1100イグニッション | トップページ | CB1100初ゴケる »