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特撮の妙技

墨氏の愛した特撮

 いや、素晴らしい映像を入手した。

 これぞ、まさに本当のミニチュア特撮。

 ローアングルと適切なハイスピード撮影、考えられた音響効果と上手な編集により、CGを使わなくともアナログなテクニックで観客を本物だと思わせてしまうという例。

 これは、同じ手法を取り入れ、迫力ある映像造りをしたデレク・メディングスも生きていたらビックリの映像ではなかろうか。

 ラリーカーがでんぐり返ってからはハイスピード撮影と効果音を止め、ラジコンの撮影であることを分からせるという粋な見せ方をしている。

思うに、このミニチュアのラリーカーも、ハイスピート撮影時の動きが極力実写に見えるよう、重量バランスとサスペンションの設定を工夫しているのかもしれない。

 ユーチューブではこの撮影シリーズが何篇かあるようなので、さらにチェックしたい。

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墨氏の愛した特撮」カテゴリの記事

コメント

アランさん こんにちは

これは確かにウマいですねえ
自然光の下で撮ったのだから当たり前...なんて単純なものではない
意外と計算しつくされた印象をうけますね。
特にロケ場所に選定が非常に良いようにも思えました。

ところでこの特撮ですが『なめもの』がほとんどないのも
いいですね。
パースを強調する為に特撮では効果的だ。という理由で
多用される「なめもの」ですが、それを活用せずに
とても抜けのいい画ながらもきちんと奥行きを感じるのも
見ていてストレスを感じません。

投稿: 特撮太郎 | 2012年4月14日 (土) 12時15分

特撮太郎さん。こんばんは。
そうですね。抜けのいい映像ですね。
画面を拡大すると多少、チルトシフトレンズのようにボケがあってミニチュアに見えそうで危ういのですが、だいたいパンフォーカスで肉眼に近くなっています。
スタジオだとミニチュアが燃え出すくらい強いライトを煌々と照らさなければなりませんね。

投稿: アラン・墨 | 2012年4月14日 (土) 22時27分

こんばんは。

これは凄いですね!センス良く纏まっていて迫力があります。

なるほど再三墨さんの強調される「適切なカメラスピード、音響効果、上手な編集」が絶妙に合わさると、こちらの映像に集約される、という訳なのですね。これ以上説得力のある内容も中々ないものとお察しします。因みにラジコン操作、ある意味でのドライビングテクニックも素晴らしく、特筆に値しますね。臨場感に更に華を添えています。ユーモア精神に溢れたシャレを効かせた演出も中々ニクい。

一介の素人が俄か批評をするのもおこがましくも(とは言えこちらにお世話になってから既に批評めいたコメントを書き込んではいますが)、惜しむらくは映像が始まって凡そ47秒程ですか、一瞬、本当に一瞬全体のピントが少しぼけていて絞り込みが僅かに甘いのかな?と思わせる場面がありますね。でも(以降何回か繰り返し流れるものの)飽くまで「ほんの一瞬」、数秒のカットなのでyoutubeやBDは兎も角、劇場の画面ではほとんど気付かれないとは思います。

兎に角凝りに凝った映像作品ですね。墨さんの高揚するお気持ちも良く分かります。

次回も期待してます^^

投稿: ワン | 2012年4月17日 (火) 22時36分

ワンさん。こんにちは。
メディングスは車の操演もワイヤーで引っ張っていましたが、この映像を観たら歓喜したでしょうね。

最近の競技用ラジコン車はダンパーも付いていますので、より実車に近い動きのようです。昔のこの手の特撮はスプリングだけのものでペコペコした動きだったものですが。

たしかに拡大映像にすると一瞬ミニチュアに見えるカットもありますが、私たちのような、うるさ方でなければ間違えると思います。

景色をチルトシフト撮影すると遠近のボケ味が極端でミニチュアに見えますが、その逆にミニチュアを手前から奥まで超パンフォーカスにすると実写に見えますね。おしゃる通り絞り込みが甘いとバレてしまいます。

投稿: アラン・墨 | 2012年4月18日 (水) 10時52分

こんばんは。


私も興味津々でyoutubeで一連の関連動画を閲覧してみました。作り手(HEADQUUAKE、と個人で名乗っているのかグループ名か分かりませんが)の熱意がどれもよく伝わってくる内容でした。こちらにアップした動画の作り手による解説が記載されていて、ざっと訳して目を通してみました。差し出がましくもこちらにも記してみますね。


I synced up a bunch of footage of my 1:5th scale, 2 and a half foot long, 16 pound wooden version of a 1970 mk1 escort rally car to some audio of a real mk1 escort doing its rally thing. Video is shot in 60fps and slowed down half for the sync. I also edited some laps with the natural audio and speed as well at the end. Dig it.

(私の手掛けた1:5のラジコン、長さ2フィート半、重さ16ポンド、木製の1970年式フォード・エスコートMk1ラリーカーが林道コースを疾走する一連の場面の音響を、実車であるラリー競技中のエスコートMk1の駆動音に差し替えてみました。実車の挙動に合わせるため60fps(フレーム/秒)で撮影し、本来のラジコンの速度の約半分にまで減速しています。また終盤は元の速度と駆動音に戻してコース周回の模様を同時編集しました。楽しんでネ)


・・・金属製かはたまたFRPの類と思いきや、木材で車体をこしらえていたんですね。ある意味「日曜大工」の王道とも言えますし、元の素材を全く想像させない巧みな映像表現、技術に改めて驚嘆しました。

同じ手法で撮影した動画は他にも多く公開されていましたけど、私はこれ以上の閲覧は敢えて控え、改めて墨さんの「紹介、解説」を含む次なる記事の書き込みを待つことにしました。

私にとって墨さんの“かゆいところに手が届く”視点、言い得て妙な表現批評は元々の映像の魅力をさらに引き立てるエッセンスなんですね。

今更ながら私は墨さんのブログ、いつも楽しみにしています^^

投稿: ワン | 2012年4月19日 (木) 00時43分

ワンさん。お褒めの言葉ありがとうございます。
木製だとは気付きませんでした。ミニチュアは柔らかく、剛性を弱く制作すれば実物に近くなりますね。プラモデルのような固い素材だとオモチャっぽくなります。軟な感じにするのがミニチュアビルダーの腕の見せどころでしょう。
あの映像が60コマ撮影だというのはsfxマンにとって参考になるでしょう。現在のカメラはそういうことが簡単にできてしまうのでスゴイですね。

投稿: アラン・墨 | 2012年4月19日 (木) 15時50分

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