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2012年4月

CB1100初ゴケる

CB1100、NO,19

 2012年4月28日午後、6ヶ月点検のため、今年初めてのCB1100離陸となった。

去年の9月から7ヶ月ぶりの操縦であった。

 CB1100は重心が低く取り回しが楽な車体であるが、格納庫から引き出すには、やはり昨年骨折した右足が気にならないではなかった。CB1100は、見た目は中型バイクに近いが重量だけは正真正銘の大型二輪。一旦バランスを崩せば自分の2本の足に約250キロの質量がジワジワとのしかかってくる。しかし、難なく表にプッシュバックすることが出来て一安心。

 骨折部分には今回からブーツを履いて保護した。プロテクターだけでは横からの集中的な衝撃に対処できないと身をもって実感したから。

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 ブーツは特に横方向を強化したものを新調した。今まで履いていたライディングシューズより履き心地はゴワゴワするが、かなり衝撃を分散してくれそうだ。尚、これにニーパットを追加すればプロテクターを着ける必要はないと感じた。

・事故調査委員会

 さて、このブーツが曲者であった。サイズは大きめの27.5であるが、当然、ゴツク頑丈で靴底は厚く、つま先もかかとの後ろも長めになっている。こうなると、トビ職の人が高所作業で足場の感覚がダイレクトに伝わる地下足袋を履いているのと反対で、ペタ゜ル操作の感覚が逆に鈍くなるのだ。特に問題なのは、靴底の厚さ。走行中、チェンジペダルに軽く乗っけていても無意識にペダルが下がって、ギアが不意にシフトダウンしてしまうのだ。・・・(エンジンとギアの回転がシンクロしているとクラッチなしでギアが入るため)・・・走り始めて5分でその現象を何度か体験し、ペダルより足を浮きぎみにするよう気をつけていたのだが・・・

 さて、事故は小さな交差点に一時停止して右折発進したときだった。ローギアに入れ動き出し、2速に入れて加速中、ニュートラルに不意に入った後か、さらにガツンとローギアに入ってしまいタイヤロック。駆動力を失ったCB1100はアレヨアレヨと言う間に右側に墜落した。原因は上で述べたとおり。それと自分の不注意、危険回避技術不足。

 反省点と問題の解決

 ブーツを新調したら、チェンジペダル、ブレーキペダルの取り付け角度を調整すること。不意の後輪ロックの修正技術を身につけること。しかしバイク屋もブーツ購入時にこういう可能性のアドバイスをするべきだね。

・破損部分

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↑ブレーキレバーの傷。

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↑マフラーの傷。

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↑右エンジンガードの傷。尚、右スキッドパットのゴムにもキズ有り。

 今回もKLX125の墜落と同様、時速10キロ程度だったので、以外とこの程度の破損で済んだ。右ハンドルのミラーはグルッと半回転したが破損なし、ただしこれも小さなキズがある。結局スキッドパットとエンジンガードは大活躍した。

 でも、白バイのようにバンパー取り付けようかなー。また何かやりそうで心配になってきた。カッコ悪くなるけど。あのバンパー、40年前は結構流行っていました。

 右足外側を再び捻挫してしまった。ちょっと歩くのに〇ッコをしている。ブーツのおかげで大怪我しなくて済んだが、ブーツのおかげでコケてしまった。いや、結局やっぱり自分が悪い。

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トムとジェリーテイルズ

 「トムとジェリー」の新バージョンがNHKBSで始まり、初回だけ観た。

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 これがいい。もう60年以上も前の全盛期だったころのトムジェリをそのまま踏襲している。キャラクターの表情・アクションがハンナ・バーベラのアニメートと全く同じと言っていい。

追記:エクゼクティブプロデューサーはジョセフ・バーべラだった。

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 この新作は当時のアニメフィルムを一こま一こま研究し、反映させているのだ。全く同じシーン・カットも使われているようで、悪く言えばコピー・パクリであるが、私の世代にとってはそれでも再びおなじみのアクションが見られてうれしい。

 これまで散々、新「トムとジェリー」というのをチラリ見してきたのだが、顔つきが違う上に、どれもこれもフレッド・クインビー=プロデュース、ウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラ=演出、スコット・ブラッドレイ=音楽のオリジナル「トムとジェリー」に匹敵するか、あるいはそれを超える作品などいっさい無かった。しかし、今回の新作はまあなんとか65点を付けられるのではないか。

 満点がつけられないのは、完全に子供向けであるために、極端な暴力シーンや痛そうなシーンがカットされていること。つまり自分という人間は人がドジを踏んで痛い目にあっていたりすると笑ってしまうのだ。旧作にあったそれが無いのでツマラナイ。

 また、お馴染みのプラスチック整形ギャグ(叩くと器の形になり、二つの目だけがアッケにとられたようにチョン・チョンと瞬きするやつ、次のカットではいつのまにか元に戻っている)・・・が無い。人種差別的なシーンがないのは仕方が無いことであるが。

 ハデなディフォルメはこの程度くらいのもんである。

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 さらに音楽は努力しているものの、やはりスコット・ブラッドレイを超えるものではない。これも仕方が無いか。彼が天才過ぎたのだ。もうああいう天分を持った音楽家は出ないかもしれない。

↓スコット・ブラッドレイの音楽。 

 

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CB1100イグニッション

CB1100、NO,18

 以前、「欽ちゃんの仮装大賞」出場者が、ロケット発射の秒読みで「5.4.3.2.1、インジェクション」とアナウンスしたのには大いにズッコケたものだ。

 インジェクションは注入という意味でしょうが、秒読みゼロになってから燃料入れてどうするんだ。

 さて、私のオートバイ、CB1100。昨年2011年9月、事故で入院以来、倉庫に保管したままでエンジンすら動かしていなかった。

 春になり、そろそろ起こしてやろうと思っていたが、バッテリーは完全に上がっているだろうと予想していた。そうなるとバイク仲間であるスーパーカブ110氏にバッテリーチャージャーとケーブルを借りようか、或いはバイク屋にまかすしかないと思案していたが、倉庫に入ってCB1100のインジェクション・・・いや、イグニッション・シークエンスを試みると・・・

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 な、なんとヘッドライトは煌々と照り、スピード・タコメーターの針は瞬時に勢いよく跳ね回りウェルカムセレモニーを演出してくれるではないか。恐る恐るセルボタンを押してみると一発で「ドリュリュリュリュ・・・」と頼もしいサウンドを奏でてくれる。

 7ヶ月、冬には-10度にもなる極寒の環境に毛布一枚掛けただけでホッポッていたのにwwwww。

 本田宗一郎さん。マイリマシタ。

 屋外にカパーを掛けて、こちらも事故後修理して、7ヶ月ホッポっていたKLX125もバッテリーは生きていました。セル3発でエンジン始動。ありがたや。

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 以上2012年4月24日のこと。

 こちらの桜はようやく満開。オセーよ。平年より10日は遅い。

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 あ。今時のオートバイも電子燃料噴射になっているので「5.4.3.2.1.インジェクション」と言ってエンジンを点火しても、あながち間違いではない。

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加藤隼戦闘隊

円谷英二の特撮、作品AS-2

1944年、東宝、白黒、スタンダード、109分

監督- 山本嘉次郎

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 空中戦でのワイヤーワーク、ミニチュア爆撃シーンで鑑賞に堪えられるミニチュア特撮を見せてくれる。ただし、「実戦と見間違える」という他の評価を目にするが、私には全てのシーン・カットにおいて本モノと見間違えることは無かった。夜間飛行シーンが魅力的で、月夜に照らされる隼戦闘機と雲の表現が秀逸である。

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↑多分、綿で工作された雲の間を、翼端灯を点けて旋回する隼。レンズやフィルムの描写力不足が幸いし、かえって本モノらしく見える。幻想的で美しい。

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↑円谷特撮でも、もっとも美しいカット。

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↑空中戦で墜落する敵戦闘機。撮影では↓のように燃えたミニチュアを吊り、右から左方向へと水平に移動させ、その映像を90度転回させ落下のように見せている。円谷テクニックのひとつ。

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 ↓この映画の特撮で注目すべき点はラングーンの敵飛行場爆撃パイロシーン。精巧なミニチュアと、極めて適切なハイスピード撮影(4倍と推測する。)により、迫力ある爆発パイロを見せてくれた。円谷はハイスピード撮影において、現場で即興的に回転速度を2倍か4倍に決めていたそうで、もし、このシーンを2倍で撮影していたら、ミニチュア然の失敗映像となっていただろう。

 尚、デレク・メディングスはハイスピード撮影の倍率を5倍から10倍で行っている。このカットのミニチュアサイズだと、やはり4倍から5倍が適当だと思う。

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↑逃げまとう兵士は、この映画で開発されたトラベリングマット合成による。

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↑格納庫内から捉えたパイロカット。迫力満点。

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↑砕け散るドック。この時期、円谷はガソリンなどによる火球炎上爆発の描写はしていない。そのアイデアが無かったか、あるいはスタジオ撮影だと防火上問題だった為かもしれないが、ちょっと物足りない。

追記:再見したところ、スタジオではなくオープンセット撮影だと思う。

↑2分20秒から爆撃シーンが始まる。連続するパイロカットは息を呑む。

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特撮の妙技

墨氏の愛した特撮

 いや、素晴らしい映像を入手した。

 これぞ、まさに本当のミニチュア特撮。

 ローアングルと適切なハイスピード撮影、考えられた音響効果と上手な編集により、CGを使わなくともアナログなテクニックで観客を本物だと思わせてしまうという例。

 これは、同じ手法を取り入れ、迫力ある映像造りをしたデレク・メディングスも生きていたらビックリの映像ではなかろうか。

 ラリーカーがでんぐり返ってからはハイスピード撮影と効果音を止め、ラジコンの撮影であることを分からせるという粋な見せ方をしている。

思うに、このミニチュアのラリーカーも、ハイスピート撮影時の動きが極力実写に見えるよう、重量バランスとサスペンションの設定を工夫しているのかもしれない。

 ユーチューブではこの撮影シリーズが何篇かあるようなので、さらにチェックしたい。

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南海の花束

円谷英二の特撮、作品AS-1

1942年、東宝、白黒、スタンダード、106分

監督- 阿部豊

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 飛行機マニア垂涎、九七式飛行艇の鮮明な実写映像が観られる貴重な映画。と同時に円谷特撮・演出の原点を見いだせる作品。

 円谷は劇中の約40カットのスクリーン・プロセスからミニチュア特撮までを任された。

 映画の脚本には、飛行機が墜落する原因などもいっさい詳細に書かれておらず、それらのアクション、カット割もすべて円谷に一任された。

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↑嵐の中を着水する一五式水上偵察機?。着水スピードが速く実写感に不足があるが、ミニチュアの動きがギクシャクしておらず、滑らかな操演。尚、同じ構図が後の「青島要塞爆撃命令」にも出てくる。

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↑偵察機は停泊するためエンジンを廻しながら反転。ミニチュアは小さいがハイスピードカメラの回転が適切で実写感がある。

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↑嵐の中を水平飛行する九三式中間練習機?。カメラは飛行機を追って手前の椰子の木へとパンする。飛行機までの距離感が分かる演出。尚、同じ構図・アングルの実写映像があるので、この時期から円谷は実写と特撮映像のつながりを大事にしていることが伺える。

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↑海面に着水、砕け散る練習機。バックの暗雲と波しぶきの演出がすばらしい。ミニチュアが小さすぎるのが難点。爆薬で砕くわけにもゆかず、なかなか難しいカット。

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↑手前に向ってゆっくり(プロペラ飛行機に見合った速度で)堂々と飛行する九七式飛行艇。この映画でもっとも素晴らしいカット。ヒコーキマニアも納得するだろう。

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↑海面への落雷。2コマを使って2度合成されている。

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↑落雷により水しぶきが上がる。これは映画のウソで、実際はありえないことだが、落雷が原因で墜落を匂わせる演出。名シーンといってよい。

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↑旋回する飛行艇。ワイヤーワークではオペレーターの手の震えが禁物であるが、このカットも機体がフラフラと揺れてなくて実に滑らか。これも素晴らしいカット。

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↑落雷のトラブルにより炎上する飛行艇。アップシーンにもかかわらず、ミニチュアが小さく、ハイスピート撮影でないのでミニチュア然となってしまったカット。こういうエラーを円谷は後々まで続けてしまう。

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↑やはりミニチュアが小さい。これはスタジオの大きさにも関係してしまうので止む終えないことだろうか。炎上アップのカットのみ拡大サイズを作るべきだったと感じる。

 尚、着水・墜落シーンやカットは実写映像、特撮とも左から右へと機体が動き、画面の統一が図られている。実写ラッシュを映写するスタジオで、特撮映像との繋がりをイメージしている円谷の姿が想像される。

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巴里よ! これが翼端灯だ

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 1944年、東宝「加藤隼戦闘隊」の中の、翼端灯を点けて水平飛行する陸軍一式戦闘機「隼」。

 円谷英二特撮による美しいカット。白黒ムービーであるが、右翼緑色灯と左翼赤色灯の色が目に浮かぶようだ。

 翼に光が反射しているが、これは月灯かりの中を飛行しているというイメージ。古い白黒映画であり、またレンズの描写力不足ということもあって、特撮のアラを感じさない、かえって幻想的なカットとなった。

 戦闘機という破壊目的の戦争の道具でありながら、「自機に注意せよ」という安全を促す翼端灯を点灯する世界共通の規則を遵守することは、なにか束の間の平和と飛行気乗りの紳士的な人柄を感じる。

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