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2012年3月

第9地区

洋画メモ、NO、109、地上波NTV

2009年、MGM、111分よりカット

原題- District 9.

監督- ニール・ブロムカンプ、 撮影- トレント・オバロッチ、 音楽- クリントン・ショーター

出演- シャールト・コプリー、デヴィット・ジェームズ、ジェイソン・コープ・・・

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 最初は手持ちカメラによる「貧乏ゆすり」画面に嫌気がさした。ガタガタ揺れる画面で付和雷同CNN調のドキュメンタリータッチも長々と続くとウンザリで、観るのを止めようかなと感じたとき、ころあいもよくフィクション調となり、最後まで観ざるをえなくなる。監督は観客の心理をよく解っている。

 それにしても、よくこういうことを考えたものだ。エビ星人は地球人よりはるかに文明が進んでいるというのに、侵略もせず友好もせず、ただ地球人に隔離されているという。そんなバカな話が、という意表をつくオープニング。そのエビ星人も下品きわまりなく、育ちの悪い連中ばかり。ただ、エビ親子だけはインテリ層なので救われる。

 インテリ・エビ星人の造った液体が説明不足。あれをシャトル宇宙船にセットすると、どうして母船も含めた全システムが起動するのだろうか。

 映画の制作費は「アバター」の10分の1だそうで、それでも映像のクオリテイーは高い。ただ、鉄砲のドンパチが多すぎる。

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家族

邦画メモ、NO、76、NHKBS

1970年、松竹、107分

監督- 山田洋次、 撮影- 高羽哲次、 音楽- 佐藤勝

出演- 倍賞千恵子、井川比佐志、笠智衆、前田吟、塚本信夫、渥美清、花沢徳衛・・

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 たぶん、公開当時に今の自分が居たら観る気がしない映画だっただろう。

 山田洋次監督の作品は全作品をまともに観てないのにもかかわらず、なにか苦手意識がある。

 なぜかというと、この人の作品には「泣けるでしょう?」「笑えるでしょう?」「感動するでしょう?」という押し付けがましい作為を感じてしまうからだ。これは私がヒネクレた性格だというのも関係があるかもしれない。

 だから、いかにも感動的体験を思わせるタイトルの「幸福の黄色いハンカチ」も、あえて観ていない。幸福という安っぽい言葉が入っているこのタイトルは嫌である。

 今回、観る気が起きたのは1970年への懐かしさがあったからだ。ほとんどゲリラ撮影に近い街並みのシーンや大阪万博会場のカットは、自分を当時に戻してくれた。あの頃12歳だった私は、とうとう万博に行けなかったので、少しは訪れた気がした。

 素晴らしいと感じたのは列車内のシーン。すべて本モノの移動する客車で撮影している。さすが鉄道ファンの山田監督だけはある。これがスタジオのニセの客車セットで、窓外の景色をリアプロジェクションで投影した撮影では、あの臨場感は出ない。本モノ撮影ならではの演出・・・列車の動きに合わせて、慣性の法則で人物や物体が一斉に右・左と揺れることにより、乗客との一体感ある旅情が得られるのだ。列車内の撮影は本モノに限る。

 追記: 笠智衆さんが空気枕を使うシーンは「東京物語」へのオマージュか。

 時々、フラッシュバックにより過去の記憶が映像化されるのは、良く使われるテクニックであるが、山田監督の作品でいつも舌を巻くのは、そういうカット割のタイミングが実にピッタリと決まっていることだ。編集の妙というのもあるが、山田作品はカットバックのつながりも、ひとつのモタツキもなく完璧である。

 だけど、いい映画でした。少しは山田作品への先入観が薄まりました。

 赤ちゃんが重病となり、病院探しをするところでちょっと疑問を感じた。当時では119番して救急車に任せるという慣習はなかったのだろうか。

 笠智衆さんは総入れ歯で、時々外したりして演技していることが分かった。入れ歯をしているとやっぱり若く見えますな。これが外しているときは全くのクシャ爺さん。前回観た「宮本武蔵」の沢庵役でも感じました。

 笠さんは、この映画「家族」で、初めて松竹の城戸所長から「笠さんは小津監督のせいでヘンな癖をつけられちゃったけど、この映画は自然で良かったよ」と演技を褒められたという。

 

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パソコン買ったったwww

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 「買ったった」・・・ネットで見る言葉が面白くて時々使わせてもらっている。他にも「教えろ下さい」という、威張りながらへりくだっている言葉があって、これにもワロタ。

 そこで自分もネット言葉を考えてみた。こんなのはどうだろうか。「教えろ下さい」の前に付ける言葉、「お前らみなさん。」・・・著作権は主張しませんので2ちゃんねるなどで使っ下さい。お前らみなさん。おマイらみなさん、と変形してもヨロシ。

 ↑2004年ごろ購入したパソコンは、おかげさまでフリーズやハードディスクのクラッシュなどの大きなトラブルもなく動いてきたが、当時は普通のスペックであったメモリ256MB、ディスク120GB、クロック266MHZの環境では、ウィルス対策の処理や更新などが並行して動くと、ネットの閲覧はとんでもなくイライラする状態となってしまった。時には1時間以上も使えないのである。それに、いくらなんでも7年経ったのではそろそろディスクが壊れそうで不安になってきた。

 ↓そこで、とうとう新マシンを手に入れてしまった。

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 メーカーは富士通で、旧機が7年間故障しなかったこともあり、この会社の製品には全幅の信頼を寄せている。スペックはメモリ4G、ディスク1TB。MPUはインテルの速いのではないが、やはり動かしてみるとサクサクとネットのページがめくれて軽い。動画も停止しない。

 古い機械でも、メモリなどを増設すれば少しは速くなるだろうが、引き出しを増やしても頭(MPU)が弱いのでは心もとない。そこでとうとう買ったった、という訳です。

 それにしてもパソコンは安くなったなー。旧機は18万円ほどしたのだが、新機はその半分以下。性能を比較すると価格は八分の一くらいに感じる。それに昔はパソコンのマニュアルというものは、たいてい受験勉強でもさせるのかと言いたいほど分厚いのが何冊もくっ付いてきたものだが、今回は薄いのが一冊だけ。たいへい良い傾向になってきた。

 ただし、相変わらず、購入してセットしてもスイッチ一発で動くわけでもなく、数時間はゴタゴタとインストールさせなければならない。この辺は進化していませんな。

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宮本武蔵

邦画メモ、NO,75、NHKBS

1973年、松竹、147分、シネスコサイズ

監督- 加藤泰、 撮影- 丸山恵司、 音楽- 鏑木創

出演- 武蔵(高橋英樹)、又八(フランキー堺)、お通(松坂慶子)、沢庵(笠智衆)、佐々木小次郎(田宮二郎)、朱実(倍賞美津子)

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 過去にさんざん映画化されていて、いまさら同じような映画にする訳にはいかぬというので、キャラクターのイメージ破壊とストーリー変換に挑戦した作品。

 まず、病弱で、はかなく消えゆく命を、武蔵への思慕でかろうじて支えているお通さんは、松坂慶子が演じているが、彼女は極めて四肢健全に育ち健康そうなのである。

 関が原の合戦では武蔵、又八とも、まだ17歳なのであるが、高橋英樹はいいとして、フランキー堺が又八というのは、ちとオッサン過ぎやしないか。まずここでズッコケタ。朱実も15.6歳であるが、倍賞美津子はどう見ても熟女である。鈴を鳴らしていなければお甲と間違える。

 その又八の猛母、お杉オババを演じている女優さんの名が分からないが、これは逆に若すぎるのである。どう見ても40代。このオババのお歯黒の口から口角泡飛ばしてのマシンガントークにはちょっと引いた。

 沢庵和尚には驚いた。原作では、武蔵を木に縛る頃で彼は30歳前後なのだが、演ずるはなんと笠智衆。御前様ではないか。イメージぶち壊しである。

 自分は原作を読んで、沢庵もお通に心を寄せているが、武蔵とお通という二人への成就を願って僧籍としての信念を貫き通している孤高の人物という姿を想像していた。これが「シェン・シェン」と九州なまりを喋る、入れ歯を外した70代のクシャおじさんが沢庵では、こういう状況はまったく考えられない。・・・天国の笠さん。すみません。m(__)m

 原作と決定的に違うのは、お杉オババが心臓発作で死亡してしまうことである。

 決闘シーンがいくつか絞られて短く再現されている。遣られた人物は頭のてっぺんから血を噴出す。

 舟島での決闘は雨の中。

 撮影監督は地面から顔を出したモグラの目線、水面から顔を出したカエルの目線が大好き。

 

 

  

 

 

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アバター

洋画メモ、NO,108、地上波NTV

2009年、20世紀FOX、162分

監督- ジェームズ・キャメロン、 撮影- マウロ・フィオーレ、音楽- ジェームズ・オーナー

出演- サム・ワーシントン、シガニー・ウィーバー、ゾーイ・サルダナ、スティーブン・ラング、ミシェル・ロドリゲス

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 これは3Dで観るべきであった。家電量販店の視聴コーナーでは1分ほど3Dで観たけれど。

 その時の感想としては、字幕スーパーが画面の手前30センチ位の宙に浮いているので、違和感があった。要するに手前の字幕が邪魔なのだ。3D版は字幕なしの吹き替バージョンのほうが観やすいかもしれない。

 3Dならば、あの蛍光するジャングルは素晴らしい映像だろうな。浮遊するケサランパサランのでっかいヤツも。

 他の作品からの影響としては、宮崎映画、ネイティブアメリカンと白人との争いを描いた西部劇、ベトナム戦争映画、そして監督本人の過去の作品・・・「エイリアン2」などがあると感じた。キャメロン監督の作品は、今まで観たものでも映画館を出てから反芻して考えるような深みのあるものが無かったけれど、100パーセント料金に見合った楽しみを提供してくれる。「アバター2」も制作予定だそうで、今から楽しみだ。

 ヒコーキファンとしては、ダクトファンを2機装備したヘリの飛行音が、ヒューイなどの旧型ヘリの2枚ローターから発生するバタ・バタ音になっているのが気になった。ヘリのローターより高速回転しているダクトファンからは、あのような衝撃波音は出ない。ようするに、あえてバタ・バタ音の恐怖感を監督はねらったのだろうが、私には2150年の話としては古臭く感じた。

 大型のアサルトシップも、あの巨体にしては小さいダクトファンが4機しかなく、とても浮いてられそうに見えなかった。ファンを6つにするか、4つのまま半飛行船型にすれば納得できるのだが。

 キャメロン監督は、この映画を製作するにあたり、観客の映画離れを危惧し、3D効果で客層を増やしたいと語っていたが、これを観応えのあるシアターで放映するには、フィルム映写機から3D専用のデジタル・プロジェクターに設置し直さなければならない。

 経営の苦しい地方の映画館では、フィルム映写機から普通のデジタル・プロジェクター式に入れ替えるだけでも1000万近い投資となるそうで、デジタル映写式を断念するところがほとんどと聞いている。

 今後、映画放映がデジタル映写方式に移行していくと、必然的にフィルム式でなんとかやってきた映画館は廃業するしかないだろう。

 私のような土肥中に住んでる者にとっては、3Dテレビを買って家庭で観ざるをえない。映画のソフトは売れて制作側は儲かり、映画離れは阻止できても、地方の映画館はつぶれていって、ますます映画館離れというものは進んでしまいますぞ、キャメロン監督。

 

 

 

 

 

 

 

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