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2011年2月

KLX125で豪雪地帯を走る

原付2種ツーリングメモ

 2011年2月26日、午後、今年の初ツーリングを実行した。

 当日、高山市は快晴、最高気温は9度前後で、これは3月下旬の気候。2.3日前には13度まで上昇し、道路の雪はすっかり融けてドライとなった。この状態が続けばバイク乗りは何とかなる。

 目的地は特にないが、いつもの日当たりのいい道、車の少ない道を走ると飛騨市古川町と、すぐ隣の河合町に着いてしまった。この時期、まだまだ日陰のある道は凍結していることがあるので、町並み・山並みの日の当たる東側を選んで走ってしまう。

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↑飛騨市古川町野口。

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↑、飛騨市河合町。

 飛騨でも屈指の豪雪地帯。ただし、こういう地域ほど除雪体制がしっかりしているので道路に雪は全くなく、スイスイ走れてしまう。ここらへんの家の屋根は堆積した雪を崩れやすくするため先端を尖らせてある。

 KLX125は先月、3キロほどチョイ乗りしたのだが、それから約1ヶ月半、軒下にカバーを掛けてホッタラカシにしていた。その間、強烈な寒気がやってきて、最低気温・氷点下10度以下という環境にさらされ続けていたのだが、本日のエンジン始動ではセル一発のみで快調に暖機運転の心地よいサウンドを奏でてくれた。

さすが日本設計・タイ製。

 やっぱり多少寒くても、制限速度でもオートバイは楽しいね。それにこの時期、虫がメットに激突しないので視界は良好、眺めも最高。 寒いにはこういうメリットもある。 

 河合町の温度計は4度だった。

 50キロ走ったところで帰宅。

 今度はホンダ・ゴリラにバッテリーを取り付けて始動。 バッテリーは放電しきっていてニュートラルランプも点かなかったが、この6ボルト・ゴリラはマグネット点火なので、キック5・6発で始動した。 コイツも軒下に何ヶ月もホッタラカシだったが、悪環境での始動性にはいつも感心してしまう。さすがスーパーカブのエンジン。世界のホンダ。

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 5キロほど近所をチョイ乗り。また、これはこれで楽しいね。時速35キロでもスピート感満点。前にも書いたけど、KLX125よりも、CB1100よりもゴリラの運転が一番神経を使う。よくこんなのに30年も乗ってきたなー。

 それに、2.6馬力は明らかにアンダーパワー。 去年、オイルにゾイルを混ぜたら、若干、トルクが増し、レスポンスも良くなったが、それでもちょっとした坂では、みるみる速度が落ちてしまう。

 12ボルト・ゴリラは、たしか3.4馬力に増強されていたが、それでもキツイだろうな。

スタジオ・ジブリではないが、もう二馬力ほしい。

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ウルトラホーク1号はVTOL機だった。

特撮メモ、NO,38

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 「ウルトラセブン」は1967年から1968年にかけて、日曜夜7時に放送されていた。

 実は、当時小学3年だった私は観ていない。 前にも記述したが、この時間帯は絶対君主である親爺にテレビを独占されていて、NHK・7時のニュースを観る時間と決まっていたからだ。つまり、ウルトラQから始ったシリーズはすべてリアルタイムに観ていないのだ。

 ということで、翌日、学校に行っても友達と昨夜のセブンの話題には参加できず、随分とさみしい思いをしたものだった。 諸星ダンがセブンに変身するときに、彼の鼻がブタ鼻になるという楽しそうな話を友達から聞かされても想像するしかなかった。

 ただ、プラモデルのコマーシャルで、登場メカがどういうものかは知っていて、その中でも三つに分離・合体するウルトラホーク1号は、一番のお気に入りだった。このデザインはサンダーバード・メカに十分対抗できるものだと、当時感じていた。

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 このホーク1号は合体しているときはダブルデルタ翼機として飛行する。

 垂直尾翼の上についている水平尾翼は、合体しているデルタ翼機のときは不要の装備だが、分離したα号のときは必要になるだろう。あの設計にはちゃんと理由性がある。ただし、主翼のないα号は、どう考えても大気中での水平飛行は不可能である。

 β号、γ号は無尾翼機と考えれば何とか飛行できるだろう。

 ホーク1号の通常の推進システムは、当然ジェットエンジンということになり、エアの吸入口がβ号に存在するので、吸い込んだエアはα号のエンジンまで導入されるのだろう。これもちゃんと考えてある。

 余談だが、「ウルトラマン」に登場するビートル機の機体前面には、ジェット推進に必要十分なエアの吸入口、さらにVTOLに必要な吸入口が存在していない。つまりあれは、ジェット推進の飛行体ではなく、ロケット機なのである。ジェットビートルとは正確な言い方ではない。

 α号(中心の細長い機体をαと仮定したが合っているだろうか)の推進部にはロケット推進用と思われるラッパ状のノズル・・・ラバールノズルという・・・があるので、宇宙空間も飛行できる設計である。これはすごい。

 と、想像するがまま勝手にメカのことを書いていまったが・・・・ 

 実の所、恥ずかしい話、なさけない話、今日、初めて「ウルトラセブン」をDVDで、まともにマジマジと観たのである。 ファンからは「今までなにしていたのだ」と怒られそうであるが。 ようやく45年来の夢を叶えたというべきか。

 第二話まで観たのだが、一つたいへん驚いたことがあった。

 憧れのウルトラホーク1号は、なんと垂直離着陸機であったということだ。それは第二話でのシーンで分かったのだが、ジェット機関でホバリング、そのまま垂直着陸・離陸をしてしまったのだ。

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↑砂塵を巻き上げ上昇するホーク1号。

 これにはちょっとショックだった。ウルトラホーク1号の機体のどこを見ても、VTOL用のジェット噴射ノズルやランディングギアなど見当たらないからだ。

 サンダーバードのVTOLメカにはちゃんとノズルがあって、ロケットを吹かしているではないか。 どこにエンジンが設置されているのだろうか。

 このいい加減さがショックだった。

 

 

 

 

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私はシロちゃんになりたい。

 ユーチューブで話題の「かごネコ」たちの映像のなかでも、このシロちゃんのウタタ寝姿には癒される。

 猫が寝ているときの目というのは、たいてい細く垂れているものだが、シロちゃんのは目が落ち込んでいて、漫画で描くとバッテンか*、あるいは絵文字の(≧∇≦)なっているところがカワイイ。

 物音一つしない静かな、暖かそうなところで安心して惰眠を貪っている姿は、ホントウに幸福そうでうらやましい。

 私もシロちゃんのように、何があっても動ぜずボールに丸まって一生を過ごしたい。

 この映像は、大げさだが、いままでの人生で一番の「安らぎ」を感じるもの。コタツに横になって目をつむると、シロちゃんの顔が目に浮かびメロメロになってしまい、自分もあんな顔になっているように思えてくる。

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トイ・ストーリー3

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洋画メモ、NO,93、DVD

2010年、ピクサースタジオ、103分

監督- リー・アンクリッチ、音楽- ランディー・ニューマン

声出演- トム・ハンクス、ティム・アレン、ジョーン・キューザック、ジョディ・ベンソン、マイケル・キートン

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 私にとって10年に一つあるかないかの傑作。

映画館で観るべきだった。 廻りの観客と一緒に笑いと感動を共有すべき作品。

 脚本はケチをつけるところがない。各キャラクターは、主役級でなくとも一度登場したら必ずどこかで大活躍をして再登場する。決して忘れ去られない。

 緻密に計算されつくした脚本。脚本を練るのに2年半かけたという。黒沢明は「映画は脚本が良くなければ、どんなに優れた監督でもいい映画にならない」と語っていたが、それをこの映画は証明したと思う。

 その黒沢の「七人の侍」に匹敵する贅沢な映画。

 カツドンの上にステーキとウナギを乗せてビーフカレーをかけて食べたような満腹感が満載。 しかもエンドロールは、くだらないNG集ではなく、すてきな後日談とアンコールに応えたようなダンスシーンの、おいしいデザートまであって、最後の最後までフルコースを堪能させてくれた。

 画質も完璧になった。これも、もうケチをつけるところがない。1作目では背景の自然描写、樹木・植物の葉っぱなどが生きていなく、時間が凍結したように見えたものだが、今回は手抜かりが無く、すべてのオープンシーンでは、気づかないくらいでバックの木の葉っぱが微妙に風で凪でいて驚いてしまう。 あれはどうやって処理しているのだろう。実際に撮影したムービー映像をデジタルに変換しているのか、それとも完全にコンピューターの中で再現させているのか分からない。

 オモチャではぬいぐるみロッツォのモフモフ感と人間が入っているような動作がいい。

 人間の顔も一作目より大分よくなった。ただ、アンディの母だけはちょっとキモイ。これはオモチャの世界の話であって致し方ないか。完璧に人間のツラにすると、かえってロボット人形のような違和感が発生するためということもありえる。

 その人間の顔がアップとなるシーンでは4歳の少女・ボニーがほんとに可愛いかった。彼女が日本人の子供のようにハニカミ屋であるという演出も加勢しているが、ラストのアンディにおもちゃを譲ってもらうシーンの可愛さにはマイッタ。

 爆笑したのは老犬バスターの登場。年月の経過を笑いを伴って表現する見事なテクニック。 バスターで宮崎映画「ハウル・・・」の犬を思い浮かべた。

 また、バズがスペイン語モードになったとたん、ジェシーをくどきにかかったのにも爆笑した。めったに一人では笑わない私であるが、ラテンの国の男性というのはほんとに・・・。

 ゴミ処理場の描写には驚嘆。流れ崩れていくゴミの動きの見事なこと。

 そのシーンでは死の運命に向うカットがあるのだが、アメリカのパニック映画にありがちなキーキー・ワーワー叫ぶ、まぬけのようなスクーリームは避け、極めてアダルトで感動的な演出を採っている。

 ああ、おもしろかった。ぜひ、また観るべき映画。

 

 

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「フレンジー」のカメラトリック、その3

洋画メモ、NO,92

 ヒッチコックの映画「フレンジー」のオープニングについては勘違いしていた。

 ヘリコプターによる空中撮影で、ロンドンの空から撮った街並み映像が、そのままグングン、ズームしてアパートの入り口に入り、部屋の中に入っていくという、ワンカット長廻しのショットだと永年観ないまま想像していたのだ。

 ところが今回、初めてこの映画を観ると違っていた。ヘリコプターの空中撮影は、ロンドンの跳ね橋の下、黒煙を吐くボートが横切るところでカット。川べりで演説を聴く聴衆の場面の空中の寄り撮影でカット。で、地上の撮影となる。

 全然1ショット長廻しではないのだ。

 この勘違いは私だけでなく、結構、他の人にもあるようだが、これはどうやら淀川長治さんのラジオ解説を聴いてこういうことになったのではないか。

 思うに、淀川さんの記憶はオープニングのシーンと、犯人のラスクが女性をアパートに連れ込むシーンがつながってゴッチャになっていたのだろう。 たしか、私はそのようにラジオで聴いた気がする。(それとも私が頭の中でゴッチャにしたのか)

 ヒッチコックは「サイコ」でも、ヘリによる空中撮影からアパートの窓に寄る撮影をしていて、彼はこういうことが好きなのだろう。ただし、当時の撮影技術では1カットで部屋やドアの中まで寄る撮影は困難であった。現在はラジコンヘリ・カメラでやってしまうかCGで繋げて強引にやってしまう。

 「フレンジー」のメイキングカットを見ると、オープニングの空中撮影にはエアロスパシアル社?のターボシャフトエンジンを使ったヘリコプターが見える。

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 このターボシャフトエンジンというのが重要な点で、つまりピストンがバタバタ往復しているレシプロエンジンを使ったヘリより、ずっと振動や機体のブレが少なく、撮影に適しているということである。それでもカメラの設置にも防振処理が施されているだろう。

 昔、NHKのドラマ「源義経」だったかで、ベル社か何かのレシプロエンジンのヘリを使ったと思われる、手持ちカメラによる空中撮影の合戦シーンがあったが、映像がブレブレになっていたものだ。

 ヘリコプターによる空中撮影では、カメラはヘリの前方には向けられない。ヘリのキャビンが写ってしまうからだ。したがって横移動撮影がメインとなるが、「フレンジー」や「サウンドオブミュージック」のオープニングのように正面から寄っていく撮影ではヘリのパイロットにカニ歩き操縦をやってもらうことになる。

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 「フレンジー」では最初からずっとカニ歩き飛行である。パイロットも楽ではない。

 ただし、現在では、ヘリの真下にジャイロカムを設置して360度どの位置でも撮影ができるので、こんなことはやらなくてよい。(恐らくフィルムカメラではなく、デジシネカメラ使用)

 

 

 

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「フレンジー」のカメラトリック、その2

洋画メモ、NO,91

 前回、「フレンジー」のアパートでのカメラトリックはクレーンを使うしか方法がない・・・と断定してしまったが、あのカットを何度も再見してみると、ある物体を取り除けば、天井に設置したレールによる移動撮影が可能であることに気が付いた。

 その物体とは、階段上り口の天井に存在する網戸と木枠。 日本流に言えば欄間のようなもの。

これがネックであった。これがあると天井にレールが轢けないのだ、なぜならばレールにぶら下がったカメラのアームが、これに引っ掛かってしまうからだ。

 そのため、レール撮影は不可能であるとの思い込みをさせてしまうのだ。これこそヒッチコックの罠にはめられたという訳である。

 さて、あのカットにおいてレール撮影をするには、前述のようにカメラを天井からゴンドラのように宙にぶら下げる必要がある。後ろ向きの移動撮影のため、階段の床にレールを設置したのではレールが写ってしまうからである。カメラは宙に浮かすしかないのだ。

 したがって図解すれば、このように撮影できる。

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・ 二人の俳優がアパートの入り口から階段を昇るところでは、まず、天井の欄間を取り外しておき、ゴンドラを後退させながら撮影。 ゴンドラのアームが欄間の位置を過ぎたら即座に欄間を取り付ける。 尚、カメラの向きは下向きであり、天井は写さない。

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・ カメラが踊り場に来たら、二階の二人を捕らえ、後、チルト・Uターン。階段を降りはじめる。 ここで再び天井の欄間を取り外す。

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・ ゴンドラのアームが欄間の位置を過ぎたら即座に欄間を取り付ける。 さらに後退・撮影。・・・・

(図解では欄間がレールを遮っているが、レールのある所は空洞になっている。)

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 これで説明できないだろうか。 

 あの邪魔な欄間・・・レールを使っていないように見せるための種・・・は、たぶん、壁の横から瞬時にスライドして出し入れできるようにされていかもしれない。

 昇り降りするレールに吊り下げられたゴンドラ・カメラの移動は骨が折れるが、なにかラック・アンド・ピニオンのようなものに人力ワイヤーで引っ張り、軽く、安定して移動できるようにされているかもしれない。   

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「フレンジー」のカメラトリック、その1

洋画メモ、NO,90、DVD 

  ヒッチコックの映画「フレンジー」には、制作された1971年当時にはまだ存在していないステディカムでも使って撮影したような長廻しの不思議な1カットがある。

それは犯人のラスクが女性をアパートの2階に連れ込むシーン。

 アパートの入り口に二人が入ってからカメラのトリックが始る。このトリックはちょっと映画好きな方なら「アレッ?どうやっているの」とつぶやいてしまうような不思議なものであり、それは、スピルバーグの映画「宇宙戦争」に出てきた宇宙人のニシキ蛇のような機械でも使ったのではないかと思うほどトリッキーだ。

 この部分の撮影について、映画のメーキングでは犯人役の俳優がU字型のレールにカメラを設置して移動撮影したと語っているのだが、どうも解せない。私の頭ではレール撮影の方法がどうしても浮かんでこない。

 どう考えてもこういう方法しか考えつかないのだ。

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・ 階段踊り場の窓付き外壁は取り外しておき、まずAクレーンに乗せたカメラで入り口から階段の踊り場まで後退しながら二人を撮影。もちろんカメラマンを載せている。

・ 踊り場で停止後、カメラを2階入り口に向け、下階段が死角になった瞬間から待機していた、カメラを載せていないBクレーンが即座にAクレーンカメラ位置まで接近。

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・↑ 2階の二人を撮影している間にAクレーンの台座からBクレーンの台座にカメラを移設する・・・

 ・・・ 振動しないように極めてソーッと。(カメラ用電源も遮断しないように交換)

・ 移し終えカメラをロックしたら速やかにAクレーンを後方に退避させ、速やかに壁を取り付ける。以上、この間、2階の二人をフィックスで撮影している約10秒でこの処理を終えなければならない。

・ その後、Bクレーンを使って踊り場でカメラをチルト、そのままアパート入り口まで後退。

人がカメラの前を横切ったところでテイク終了。

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 と、想像したのだが実際はどうだったのか。こんな大仕掛け、今ならステディカムで一発なのだが。

 尚、アパートのドアの前で人物が横切るカットで、映画スタジオのアパートのセットから実際に存在するアパートへと巧妙に画面が切り替えられる。

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「決死圏SOS宇宙船」の特撮、その4

「2001年宇宙の旅」と比較してしまう。

 が、それは今回忘れよう。 私が高校生の時、この映画をテレビで観たが、キューブリックのその映画は未見であった。 

 宇宙空間の描写は当時の特撮レベルとしては上々ではないだろうか。 ドッペルゲンガー号が大気圏を抜けて宇宙空間に到達し、地球周回軌道で慣性飛行するシーンでは、バックの星が動いていない。 これは極めて正確な描写であって、実際に星がスイスイと後ろに流れて見えたのではオカシイのだ。キュープリック的リアリズムと言ってもよい。↓

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 周回軌道上から見える、ゆっくり回転する地球の姿は球体の縁に大気の霞みも描写してあり、素晴らしい。決してカキワリの絵だけで済ましていない。この視覚効果は「謎の円盤UFO」の監視衛星シドの登場カットでも使われている。↓

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 ただ、残念なのはミニチュア宇宙船との合成がイマイチしっくり合っていないこと。 宇宙空間での滑らかな動きが見られず、宇宙船本体がバックと比較してブルブル震えてしまった。これは当時の合成技術としては限界だったかもしれない。

 宇宙空間でのコントラストのはっきりした光・影の演出は素晴らしい。↓

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 特撮スタッフのミニチュアビルダーの一人は「2001年宇宙の旅」に参加しているので、その現場経験がこの映画にも生かされている。

 その「2001・・・」には各企業が参加していて、映像にもパンナム、IBM、ベル電話会社、BBC、などの会社ロゴが見えているが、この映画にも1カット、企業名が写っていた。↓

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 それはオービターのドッキングポート内で発見したロールス・ロイスのマーク。 

これは「サンダーバード」のF.A.B・・・(ロールスロイス・ペネロープ号)からのお付き合いで、ということだろう。

 最後に、デレク・メディングスの素晴らしいミニチュア制作でのコダワリを感じるカットを紹介。↓

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 このユーロセク・ポルトガルのビルの造詣には驚く。窓の中の部屋の造り、室内照明の様子など、実写そのものと言ってよい。このカットの前には警備員が窓のシルエットとして動いていて、これもミニチュアである。本モノと疑わなかった人がほとんどではないだろうか。

 尚、このような素晴らしい出来のミニチュアビルは「劇場版サンダーバード」の冒頭でも観ることが出来る。

 如何に、彼らが手を抜かず、本モノらしく見せるかに心血を注いでいるかが分かる。

 ミニチュアのビル窓すべてに同じスリガラス状の板をはめ、中から一つのランプで照らすだけという、どこかの国のミニチュア特撮とは違うのだ。

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