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スペースシャトル、まもなく引退

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 スペースシャトルが最後のミッションでまもなく打ち上げられ引退する。

少なくとも、ニュースでは、あの打ち上げ姿を永久に見られないわけだ。寂しい。

 スペースシャトルは私の青春時代からつきあってきたロケットといってもいい。一番最初の打ち上げでは、バランスが悪くみえるので、本当にあんなものが打ち上がるのか不思議だったものだが。

 シャトルの打ち上げは何度見てもすばらしい。飽きない。

 打ち上げ数秒前からメーンエンジンが点火され、推力全開となったときのオービター本体の僅かな上への傾きが、いかにもググット持ち上げているという感じがして、力強くたのもしく見えたものだ。

 メーンエンジン点火前には発射台脇からプシューと火の子が噴出される。これはどういうことか、数多のスペースシャトルの解説本にはこの仕掛けの説明が無く、永年不思議に思っていた。

 私は点火装置が不良だった場合の予備の火種だと解釈していたが、どうやら発射前に漏れる水素が一気に爆発しないよう、あらかじめ火種を起こしておくためと分かった。このシーケンスは同じく水素燃料を使うH-2AロケットやアリアンV(アリアンの場合は火炎噴射)でも見られる。

 水素燃料の透明な燃焼は見ていて気持ちがよかった。あのスマートな燃焼ガスにはノズル下のマッハコーンと連なるダイヤモンドコーンがはっきり見え美しいものである。これがH-2AではSRBの燃焼ガスの光でつぶされて良く見えない。

 メーンエンジンの発射台ガス抜き口には大量の水が噴射され、それが瞬時にガスの熱で蒸発し、大量の水蒸気となって高速で脇に噴出される。これも見ものだった。もしあれを人間が浴びたら全身大火傷しながら吹き飛ばされる訳だ。

 SRBが点火されると、夜や湿度の高い日には一瞬、ドヒャッと衝撃波によるベイパーが見えることがある。この現象も素敵でロケット発射見学の醍醐味の一つ。

 シャトルが上昇中、燃焼ガスから発生する音も迫力がある。

 水素を使ったロケットエンジンの燃焼ガスは他の燃料の燃焼より極超音速であるため、特に衝撃波が強く聴こえる。それは太鼓を叩いているような「タン・タン・タン」という耳をつんざく連続爆音。あの音がロケットファンやロケット技術者には快感なのである。

 生きているうちにシャトルの打ち上げを生で見たいと夢見ていたが、それも全く不可能となってしまった。スペースシャトルよ30年間ありがとう。

追記:2011年6月に打ち上げの追加ミッションが計画されている。それが最後となる。

追記: ディスカバリーが2011年2月25日に引退。その後アトランティスとエンデバーが引退する。

 

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巴里よ! これが翼端灯だ」カテゴリの記事

コメント

わぁ~、凄いですね!
ロケットのことをよく知らない私が見ても美しいと思います。
恐るべしロケットエンジンの燃焼ガスですね。

投稿: マーちゃん | 2010年11月 6日 (土) 09時51分

私だけが好きなマニアックな映像をご覧になっていただき恐縮です。いつもユーチューブで夜中、こんな映像ばっかり観ているのですよ。happy01
クライですねー。
なんといっても圧巻なのはサターン5型の発射です。あのロケット噴射は快感・・・。

投稿: アラン・墨 | 2010年11月 6日 (土) 10時31分

 こんばんは。
 今日はQSYしていただき、ありがとうございました。
 実物を見るとすごい迫力ですね。
 お空のほうはイマイチですが、FBな紅葉シーズンですので安全運転で楽しんでください。
  73

投稿: PTQ | 2010年11月 7日 (日) 20時19分

PTQさん。こんばんは。
アポなし訪問、失礼しました。
あの後、神岡-山之村-上宝-国府-丹生川-高山と走ってしまいました。くたびれました。hi
またお会いしましょう。

投稿: アラン・墨 | 2010年11月 7日 (日) 23時11分

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