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宇宙家族ロビンソンが地球に帰れなかった訳

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販売元:20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
発売日:2004/04/23
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 1966年からテレビ放映された「宇宙家族ロビンソン」は私にとって特に思い入れの強い番組で、繰り返し再放送されたものは・・・と言っても30年以上前のこと・・・ 必ず観ていたものだが、なぜか、第一シーズンの白黒作品だけは、テレビ局はかたくなに再放送することが無かった。

 それで、どうしても特に優れた特撮や第一話の宇宙への出発のエピソードを再見したく、とうとう、ソフト化されたレーザーディスクを第一シーズンだけでなく、日本では未放映の第3シーズンまでの全エピソードを購入してしまった。

 ということも、もう15年以上も前のこと。現在はDVDで発売されているが、第3シーズンまで発売されているかどうかは定かでない。(発売中です)

 さて、結論から言うと、「宇宙家族ロビンソン」で、私がSF作品として優れていると感じているエピソードは第一シーズン第1話から第5話までである。

 それは、地球のアルファコントロールから発進したソロバン玉型宇宙船ジュピター2号が、ナゾの惑星に不時着し、一つ目ジャイアントの怪獣に遭遇したり、惑星の極端な寒暖の差を退避すべく、探検車で放浪し、再び宇宙船に戻って来るまでの話。

 この5話には、プロデューサー、アーウィン・アレンが、番組化にあたって先行制作したパイロットフィルムのために莫大な予算で撮影された、豪華なセットとロケ撮影、それに特撮による名シーンが盛りだくさんに採用されている。

 それは、L.B・アボットとハワード・ライデッカーによる特撮、・・・ ジュピター2号の不時着シーンや探検車の海上のシーン、一つ目ジャイアントのシーン。 ベル社のロケットベルトを使った実写飛行シーン。雪上車を改造した探検車の砂漠での実走シーン。等々に当時の特撮少年がどれだけワクワクしたことか。また、現在観ても、十分大人の鑑賞に堪えうるものだ。

 ところが第6話から第二シーズンの59話までは、もう贅沢な特撮シーンも使い果たし、スタジオセットにおいて、おおよそケッタイな宇宙人が訪問してきて、それに乗じて地球に帰りたい一心のドクター・スミスが一騒動起こしてお茶を濁すという、センス・オブ・ワンダーに乏しい退屈な話の脚本で進められてしまう。

追記:第6話以降でも良いエピソードはちょくちょくあります。 

そのケッタイな宇宙人というのが、地球の過去に存在した歴史上のコスチュームを着ていて英語を駆使し、アルファベットの文字盤がある機械や宇宙船を操っていたり、ロビンソン一家より以前に宇宙旅行しているアメリカ人だったり、というイイカゲンさ。

 また、当時、他局で放送が開始された「スタートレック」と比較して、科学的説明が話の前後関係でもデタラメに見えるのにも難があった。

 その例として、宇宙船ジュピター2号の燃料の説明。 ある時はデトロニウムという燃料で飛行するといい、ある時は重水素が必要だと言っている。また当初、反重力エンジンとハイパースペースドライブで光速を超えて飛行すると説明しているのだが、 離陸時や宇宙空間ではロケットを噴射しているというイイカゲンさ。宇宙船にはロケットエンジンのノズルなど見当たらないというのにである。このように科学的・技術的説明を逃げてしまっているし、複数の脚本家同士が辻褄を合わせるような連携もみられないのだ。

 第2シーズンでは次ぎの惑星に着陸するも、到着した早々、大気の成分も調べず、いきなりエアロックのドアを開けてしまうという迂闊さ。

 そんなことで、せっかくカラー化された第2シーズンも、日本ではしだいに飽きられ、視聴率も低下し、結局第3シーズンも放送されず、今だ日本人には、このロビンソン一家は目的の星アルファーセントーリに到着せず、ドクター・スミスの恋する地球にも帰還せず宇宙をさまよっているという、うやむやの記憶で終わってしまっている。

 さらに、本国アメリカでは第3シーズンの脚本が出演者もあきれるほどのトンデモ話になり、視聴率がさらに低迷、アメリカの放送界では良くある番組制作打ち切りとなってしまったのである。

 「宇宙家族ロビンソン」が地球に帰れなかったのはひどい脚本に原因があった。

とはいえ、私には捨てれない魅力があり、これから一つ一つメモしていきたい。

本国アメリカでも、今だファンが大勢いて、映画化された1998年当時にはこのような愉快な復刻版も制作された。

また永遠に宇宙の迷子になってしまった。痛ましや・痛ましや・・・

 

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