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「2001年宇宙の旅」のミス、再び

 映画「2001年宇宙の旅」における重大なミスについて、依然、気が付いておられない方々が大勢いるようなので、過去に指摘した事例を再び画像で説明します。

 この映像に物理的、ロケット工学的、重大なミスがあるのです。

Dscf0027_medium

 つまり、機体の天井にあるアリエスのコクピットの窓から、今、まさに着陸しようとしている月面基地が見えてはいけないのです。

 本来なら、この高度ではアリエスはロケットエンジンを噴射して降下しているので、上を向いているコクピットのパイロットは漆黒の宇宙しか見えないはずです。

 ですから、この映像のままでは、いち早く、機体のコックピット側を月面に対して上12時方向に45度反転させねば、ロケットエンジンの制動が効かず、月面に激突してしまいます。(アポロ宇宙船では、この反転作業をピッチオーバーと言い、高度約8000フィートから始めています。)

 いや、多分、墜落を待つのみかもしれません。

 次のカットも変ですね。地球が上昇しています。

Dscf0028_medium

 映画ではこのカット以前に、エンジンを下向きに、正常に物理的に正しい角度で下降しているカットがあるのにもかかわらずです。

Dscf0026_medium

 キューブリックさん、そして技術顧問として監修したNASAの方、どうしたもんでしょうかね。

 それともアリエスのストレーカー・キャプテンが、お客さんのため、座席についたまま月面基地を見せようとワザと機体を水平に反転させた危険なパフォーマンスだったのでしょうか。危ない、危ない。これでは着陸に間に合いませんな。

追記:そもそも、月面ではVTOLとして機能する宇宙船のコクピットが、パイロットから地上が直接見られない場所にあること自体、設計ミスなのです。

 尚、フロイド博士が宇宙食として飲んでいるジュースが、無重力にもかかわらず口を離した瞬間、ストローの中で下降するというカットは、この映画の唯一のミスとして巷に流布されているようですが、これは気圧のいたずらとして説明できるのです。上の例のような重大なミスではありませんので念のため。

 Dscf0023_medium

 それにしても久しぶりにTFTの画面で観た真空の宇宙、光と影が美しいこと。何度観てもすばらしい。 

 

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