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借りぐらしのアリエッティ

Arrietty's Song(借りぐらしのアリエッティ・主題歌) Music Arrietty's Song(借りぐらしのアリエッティ・主題歌)

アーティスト:セシル・コルベル
販売元:ヤマハミュージックコミュニケーションズ
発売日:2010/04/07
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邦画メモ、NO,59

2010年、スタジオ・ジブリ、配給・東宝、94分

英題- The Borrowers.

監督- 米林宏昌、音楽- セシル・コルベル

出演- 志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ、竹下景子、三浦友和、樹木希林

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 もう一度観たい。DVDで。

 少年と小人の少女との出会いというシンプルな話は、同じようにシンプルな構成のショパン・バラード2番のよう。

 メッセージ性が無いとか、ドラマ性が薄いとか耳にするが、難しく考えなくてもいい。たかが94分の映画。

 いろいろなシーン、いいカットが目に浮かぶ。一回観ただけではモッタイナイ。

 ジブリアニメの動画は、ディズニーの「白雪姫」のようにフルアニメ過ぎず、・・・ 私、ロトスコープ的手法は嫌いです。 ・・・、テレビアニメのようにリミッテドアニメでもなく、その丁度中間の動きが私の好みと一致する。

 アリエッティが蔦をよじ登っていくときの葉っぱの動きなどや、物が動いて元に戻るときの反作用的動き、人間の肉体の物理なども手抜き無く描写されていて、そのアニメートは見やすく心地よい。

 また、例によって上下の立体的描写もすばらしい。小人にとって人間の台所など高層建築に等しいが、その高所恐怖感がうまく演出されている。その時の効果音が恐ろしく聞こえるよう強調されている。(全体的に小人だけのシーンでは効果音の音量が大きくしてある)

 音楽は宮崎作品ではないせいか、珍しく久石譲ではないが、セシル・コルベルの歌が三拍子なので、やはり作品全体もバラード(譚詩曲)のように感じた。

 過去の宮崎作品へのオマージュがあって、その発見が面白い。

 アリエッティの姿が目に焼きついている。彼女がビスケットをボールの中で砕いているカットでは、一瞬、いたずら好きのポニョ顔になってカワイイ。彼女は14歳になったポニョ。

 「未来少年コナン」に登場したジムシーに似た小人の少年も魅力がある。この少年の種族たちや、アリエッティ家族のその後、翔の手術も気になる。パート2を作ってとは言わないが、絵本かなにかで続きを教えて。

 家のつくりがすごくバタ臭く、西洋人のアリエッティ一家がなぜ日本にいるのかという疑問は抜きにしても、外国人にはこれが日本かと、ちょっと混乱するもしれない。

追記: NHKのドキュメンタリーでは、翔がアリエッティを手のひらに乗せるシーンを、宮崎氏が小人を愛玩物にさせてしまうと指摘していたが、私には、特にそんな印象は起きなかった。(アリエッティが決断をするカットが足された効果だろうか)

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コメント

再び失礼します。

アリエッティは残念ながら未見ですが、興味の沸く内容ですね。巷の評判も既に聞いていますが、墨さんの主張もなるほど、と得心しました。別に劇場用作品だからと言って大河のような大仰なテーマを持った大作然とした作風やストーリーに拘る必要もないし、殊更大きな事件が起こらずとも、何気ない日常の丁寧な描写もまた立派な作品に成り得るものですよね。

もっともアリエッティの場合は、「小人」が主役ですから、日常的な光景でさえ彼らの目線のフィルターを通して見れば「巨人の国」の完全な異世界に様変わり、という“仕掛け”があるのでしょうか。視線やスケールを変えて映し出される見慣れた筈の世界風景の意外な姿や様子、の明示が「日常と非日常」の境目に据えた舞台設定の妙味というべき点であるようにも思えますね(拙いながら)。

“ロトスコープ”は、私の場合、一般のアニメーションではなくSFX関係の光学処理を真っ先に思い浮かべますね(笑)。例えば有名な作品では、あのスターウォーズの代名詞とも言うべき“ライトセイバー”の色鮮やかな光刃、でしょうか。一こま一こまのフィルムから描きなぞって・・・の気の遠くなる作業過程を聞いてこちらも気が遠くなりかけた覚えがあります(笑)。

ディズニーの一連のアニメは確かによく動きますよね。嘗て日本のそれもリミテッドアニメーションを見慣れた子供が、ディズニーに作品のしなやかに動く様子を見て大いに怖がった、という逸話を耳にしましたが、あながち大袈裟な話でもなさそうですね。

ショパンと言えば先日、ショパンのピアノリサイタルを都内のコンサートホールで聴きに行きました。「英雄ポロネーズ」や「雨だれ」など著名な作品を筆頭にノクターンやバラード、そしてマズルカなど、バラエティに富んだ曲目に心地よい一時を過ごした次第です。浅学の私はそれでもショパンの魅力について完全に知悉している訳ではありませんし、実際にピアノを弾かれる墨さんであればより深く耳を傾けたものと思います。

担当したピアニストは及川浩治という方ですが、墨さんはご存知ですか?

それでは、また。

投稿: ワン | 2010年8月20日 (金) 22時02分

ワンさん。続けてありがとうございます。
まったく仰るとおりで、「巨人の惑星」、「ミクロキッズ」、「親指トム、」「ウルトラQ、八分の一計画」と同様の魅力があります。それを素直に楽しむ映画でした。
宮崎氏は映画以外の外野で自然保護などの主張をしていて、私にはそういう彼の行動に気持ちが少し引っ掛かっていたので、氏の係らないニュートラルなジブリ作品も新鮮に感じました。若い米林監督はよくやったと思います。
ライトセーバーの光はロトなんですね。大変な労力だったと分かりました。光学的な処理ではそのような職人芸が必要なのですね。アニメでは東映の「白蛇伝」もロトを使ってしますが、チラット観た所、私にはあのクネクネした人物の動きは苦手です。動物たちの動きのほうがいいですね。
及川さんは以前、日本人のショパンコンクールへのチャレンジを特集した番組で知りました。ショパンの魅力を広く紹介するのにアクティプなピアニストですね。リサイタルがたくさんあるそちらに引越したいです。

投稿: アラン・墨 | 2010年8月21日 (土) 09時40分

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