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Cool Hand Luke(「暴力脱獄」)

暴力脱獄 特別版 [DVD] DVD 暴力脱獄 特別版 [DVD]

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2008/10/08
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洋画メモ、NO,78、NHKBS

1967年、WB、カラー、126分

監督- スチュアート・ローゼンバーグ、撮影- コンラッド・L・ホール、 音楽- ラロ・シフリン

出演- ポール・ニューマン、ジョージ・ケネディ、J・D・キャノン、ルー・アントニオ、ジョーバン・フリート、デニス・ホッパー

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 刑務所、捕虜収容所、脱走・・・系の映画が好きで、この未見の映画もいつか観たいと楽しみにしていたが、ようやくBS放送で叶った。

 ただし、この映画の刑務所は、野外活動専用のキャンプのようで、捕虜収容所に近いひどい施設であるが、いかにも脱走が容易に見えた。

 同じ1950年頃を扱った脱獄映画では「ショーシャンク・・・」があるが、その本格的な刑務所とは全く別格の施設となっている。

 そのためか、ルーク(ポール・ニューマン)は何度も脱獄を繰り返すことが可能で、見ごたえのある脚本の映画になっている。(何度脱獄しても、また同じ施設に戻されるというのは、ちょっと不可解で、実際はもっと厳しい刑務所に廻されるのが本筋だろう。)

 冒頭シーンの撮影がすばらしい。夜のパーキング・メーターの立ち並ぶ光景で、ローアングルでとらえたニューマンの姿は、ちょっとスタンリー・キュブリックの映像のように凝ったものだった。

 ルークがゆで卵を50個食べるシーンでは、食べ終わって机の上でダウンする格好がキリストの磔姿であり、ちょっとジョークなのかなと感じたが、これは後のシーンでの伏線なのであった。また、黒服で黒帽でサングラスの看守長は悪魔か死神ということなのであろう。

 相棒役のジョージ・ケネディがアカデミー賞を得ているが、ニューマンの演技もノミネートにふさわしい演技だと思う。笑顔がほんとうに良い。

 ルークの母親役の女優さんが、タバコを吸いながらルークと会話しているのだが、カメラのカット割を感じさせない実に自然な流れの演技で、目が釘付けになった。

 その母親の死をルークが知るところでは、普段は荒くれ男である仲間の受刑者も、気を使って彼をソーッと独りにさせる。彼は独りでバンジョーで歌うのだが、なんとも良いシーン。最も印象にある。

 普段はダラダラやってしまう野外労役を、ルークの挑発で全員が超人的パワーを発揮し、予定時間以前に片付け、看守をやり込めるシーンも見ものだった。

 最後の脱獄では、ルークは銃弾により瀕死の重傷を負うが、それでも不屈の笑顔を見せる。

 私はここでジ・エンドマークだと思ったが、後日談の映像とカットバックが流れる。この部分は監督と会社側とモメたかもしれない。私は無いほうが良いと思う。

 

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コメント

「Cool Hand Luke」がなぜ、「暴力脱獄」という邦題タイトルになってしまったのでしょうね。本編が素晴らしいだけに、残念です。
あの看守長は悪魔ですよ。虫ずが走ります。その分、ルークへの共感が深まるんですけどね。役者さんたちが、きっちりお芝居すると、引き締まった見応えあるドラマになりますね。大好きな映画です!

投稿: マーちゃん | 2010年1月16日 (土) 17時23分

マーちゃん。こんばんは。
BS放送では萩尾みどりさんが解説していましたが、彼女もこの題名に異議をとなえていました。でも邦題をつけるとなると難しいですね。どう題名をつけていいか思いつきません。
看守長はほんとうに不気味でした。でも何という俳優か私には分かりません。サングラスの反射撮影がいいですね。デニス・ホッパーはどこにいたのか気が付きませんでした。

投稿: アラン・墨 | 2010年1月16日 (土) 22時43分

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