« 少年の目から見た円谷特撮、その3 | トップページ | 黒い画集・あるサラリーマンの証言 »

首都消失

 首都消失 デジタル・リマスター 首都消失 デジタル・リマスター
販売元:セブンアンドワイ
セブンアンドワイで詳細を確認する

特撮メモ、NO,36、DVDレンタル

1987年、大映、配給・東宝、120分

監督- 舛田利雄、音楽- モーリス・ジャール、

特技監督- 中野昭慶

出演- 渡瀬恒彦、名取裕子、山下真司、大滝秀治、夏八木勲、財津一郎、ぼんち・おさむ、石野陽子

------------------------------------------

小松左京の原作は新聞に連載されている頃、読んだ記憶がある。原作の元は同じ小松氏の短編「物体O」で、これも読んだ記憶があるが、「日本沈没」のミニ版というものだろうか。

短編小説はハショリが多く、テンポが良くて読みやすいものだが、この映画もスピーディーに展開していて、ダレるところが無かった。ただ、国家の非常時に料亭で、ワインと鮎料理で舌鼓しているシーンがあり、そんな場合かと思った。

こういう映画や小説のプロットでは、物理学者やエンジニアの登場は仕方がないとして、視聴率獲得に血眼のテレビクルー出てきて、現場で中継をするというパターンが多くあり、20年前の映画とはいえども、使い古しの感がする。また、この映画の主な人物も、怪獣映画などでいつも登場する、配偶者に死に別れた子持ちか、離婚問題を抱えていて、これも「またか」というところ。

さすがに最近ではこういうことは無くなったが、円谷英二・特技監督時代から、この映画までも、特技監督の名をクレジットタイトルに大文字でデカデカと紹介している。裏方に徹するスタッフをスター扱いにするのは日本だけではないだろうか。

優れた映像を創作するハリウッド映画でも、特撮スタッフの名は、エンドクレジットで一番お終いの頃、小さく出るだけである。(私の記憶しているところ、特撮や美術スタッフが、大文字でクレジットタイトルに記名されているのは「2001年宇宙の旅」のみ。)

--------------------------------------------

・ 対潜哨戒機のミニチュア飛行シーンは中野特撮では上々のものだった。夜のシーンであるため、スタジオの照明はモデルに対して実写感を損なっていない。しかし、フラッシュなど強い光が機体の翼などに当たると、やはりモデルに見えてしまうカットがある。

・ 対潜哨戒機の飛行は、プロペラ機に見合った速度に演出してあり、大型モデルを使った雲の中の飛行シーンは円谷特撮より優れていた。

・ 乱気流に揉まれる片翼のアップでは、翼が根元から全体にねじれていて、構造的に変である。実際は翼の先端に向ってしだいに捻りが多くなる。

・ 「セントエルモの光」の青い炎に包まれて、雲の中に沈んでいく哨戒機のロングの映像が素晴らしい。そのハイスピード撮影の回転速度もいい。

|

« 少年の目から見た円谷特撮、その3 | トップページ | 黒い画集・あるサラリーマンの証言 »

特撮メモ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/412224/32495544

この記事へのトラックバック一覧です: 首都消失:

« 少年の目から見た円谷特撮、その3 | トップページ | 黒い画集・あるサラリーマンの証言 »