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ハリーとトント

ハリーとトント [DVD] DVD ハリーとトント [DVD]

販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2009/05/02
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洋画メモ、NO,76、NHKBS

1974年、20世紀フォックス、115分

監督- ポール・マザースキー、撮影- マイケル・バトラー、音楽- ビル・コンティ

出演- アート・カーニー、エレン・バースティン、ジェラルディン・フィッツジェラルド、ラリー・ハグマン

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小津監督の「東京物語」がヒントになっているという。しかし、72歳の、ビック・モローを老けさせたようなジイサンは良く喋り、静かな小津調ではない。

小津映画では、中高年の男性だけの会話で、結構、Hな話が出で来るが、この映画でも同じで、基本的に男というのは、どこの国でも、いくつになってもこんなものだろう。彼らの会話や行動は笑いをさそう。

アート・カーニーという役者さんはピアノも歌も踊りも達者で、かつてミュージシャンを目指していたという役柄にぴったり。

アカデミー賞をもらったこの役者さんも芝居がうまいが、次々に現れる高齢の役者さんも芝居のうまい人ばかり。日本の映画では大部屋のベテラン俳優というところばかりだろう。

その中の一人、胡散臭いサプリメント売りの爺さん(VWの1ボックスカーの屋根にVWビートルの上半分をくっつけた面白い車で登場)は、何かの映画でたびたび見かける役者さんである。

検索して調べたところ、演劇指導の重鎮が出演者にいるそうで、この人がそうだろうか。それともポーランド移民か、バスの中でサンドイッチを食っている爺さんだろうか。

また留置場で出会う、呪い技の達者な、飄々としたネイティブの爺さんも、なにかの西部劇で見たような気がする。

尚、ベガスにいる息子役は「可愛い魔女ジニー」に出ていた人。

ネコのトントが死んでも、寿命で仕方が無いと素直に受け入れ、どうぜないが、身寄りの無いポーランド移民の友人が亡くなったときは、身元引受人になり、涙を流した。

これは、あの地方出身の監督、マザースキー(原語発音ではマズルスキーだろうか、いかにもポーランドっぽい名前)の思い入れがあるのかもしれない。

ラストシーンは、海岸の砂で城作りをしている少年を、いつまでも見つめているこの老人のロングショット、長廻し。

そのうち心臓発作かなにかで、コトンと倒れるエンディングかと思ったが、何事も起こらず映画は終わる。アチラの老人は強い。いや強くあれという意味か。

発作で倒れるテイクも撮られたかもしれない。そのエンディングだとガラリと違う映画になってしまうが。

アチラでは、公開前の試写会で、いくつかのラストの違うバージョンの映画を見せ、評判のいい方を採用するという。

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コメント

東京物語をカラッとしたような映画ですね。
愛猫が死んだ時、あのように思えるのは羨ましいです。私はもがき苦しみそう(汗)。
ラストシーンは良かったですね。発作で倒れるラストだったら、後味が悪くなったかもしれません。

投稿: マーちゃん | 2009年11月22日 (日) 09時15分

マーちゃん。こんにちは。
「東京物語」の老夫婦のうち、妻のほうをネコちゃんにしたのですね。動物だから撮影は時間がかかったでしょう。ワンちゃんは20歳くらいまで生きることもあるそうですから可愛がってください。
ラストシーンで、主人公が死ぬのではないかという推測は、私のような凡庸な人間が考える脚本でしょうね。あのラストでよかったです。ずーっと少年を見ている老人から元気をもらいました。

投稿: アラン・墨 | 2009年11月22日 (日) 11時08分

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