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2009年10月

少年の目から見た円谷特撮、その1

円谷英二の特撮、NO,1

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私が初めて円谷特撮を目にした映画は、「宇宙大戦争」だったと思う。この映画は昭和40年ごろから、だいたい毎年の正月番組としてテレビ放映されていた。SF好きの私の親爺は、必ずチャンネルを合わせてくれて、おかげで円谷特撮のすばらしさを知ることが出来た。

この映画の優れているところは、「地球防衛軍」に続く、怪獣の出てこない本格的なSFであることで、大の大人も、科学(月ロケットの反転着陸など)好きの子供もそろって楽しめる内容であることだ。特撮では宇宙人の円盤からの吸引光線による建物の破壊が一番の見もので、毎回、このシーンを楽しみにしていた。

また、その他、見所が盛りだくさんで、まず月までのロケットの行程。月世界でのナタール基地の探索(月面車のメカ)、ナタールとのバトル、月からの脱出。これだけでも少年には十分満足だったものだが、さらに地球に還ってからの大気圏外でのドッグファイト(光線の描写)、ナタールの地球施設への攻撃、大気圏内での攻防戦と、盛りだくさんの内容で、同じ東宝映画でもSF部門としてはまさに、「カツ丼の上にウナギの蒲焼とステーキを乗せてビーフカレーをかけた」と言われる黒澤明の「七人の侍」に匹敵する映画だと思う。

ただ、ナタールによる隕石魚雷の地球攻撃での、ニューヨークの摩天楼や、精巧に作られた金門橋などの破壊などは、撮影に大気感、空気感、遠近感がなく、スタジオ然となってしまったのが残念で、子供心にも、箱を並べたような高層ビル群が、爆風でコトンと傾いてしまったり、オモチャ然の小さな車が動いている吊橋は、「本モノを想像できないな」と感じたものだった。

Dscf0008_medium Dscf0009_medium この大気感、空気感がないということが、円谷特撮では、しばしば発生する難点で、せっかく作った精巧なミニチュアが、あたかも手を伸ばせば触れるように見えたり、あるいはスタジオで撮影見学でもしているように見えるミニチュア映像が、カットもされず流されてしまうのだった。

これは、少しスモークを焚いてミニチュアを霞ませ、遠近感を出すという、僅かな手間で済む基本中の基本を抜いてしまったことによる重大な誤りではないだろうか。

この誤りは、後の作品「世界大戦争」でも、ウエハースで造られたパリやモスクワの都市のミニチュアが、核ミサイルにより爆破されるシーンで、再びノースモークで撮影され、ミニチュア然とさせてしまうという同じ失敗で繰り返えされている。

ただし、円谷特撮では、すべてのミニチュアシーンがノースモークで撮影されているかというと、そうでもなく、効果的に使われているシーンもあり、私はこのムラのある演出が今でも不思議である。

このスモークによる、遠近感、ミニチュアの巨大感を演出する天才は、ダグラス・トランブルで、特に「ブレードランナー」における夜間の都市などの描写は、スモークによる「霞み」で驚異的な実写感を与えている。(ミニチュアも精巧で、照明や電飾も優れているのだが)

Dscf0013_medium この俯瞰による撮影のミニチュアビル群は、スタジオでは斜め水平に組みつけてあり、実はサンダーバード的、極小ミニチュアサイズで、画面に写っている範囲は約1メートル四方のものにずきない。この遠近感、高所感が素晴らしい。

中子真治氏は、著書「SFX映画の時代」で、こう記述している。

--- トランブルが好んで使うテクニックは、スモーク・ルームである。彼は「多くのSFXピープルが犯す間違いのひとつは、クリアーな場所でミニチュアを撮影することだ」、と指摘している、スモークなしでは、ミニチュアに大気が作り出す淡いパースペクティヴを与えることはできない。---

円谷氏が、どうしてしばしば、クリアーなマッサラな空間でミニチュア撮影したのか、私には少年のころから現在にいたるまで理解できずにいる。

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第3話、「ロケット”太陽号”の危機」

サンダーバードの特撮、NO,3

原題- SUN PROBE..

監督- デビット・レーン

IRメカ- 、サンダーバード3号、2号、ブレインマン、セーフティビーム発射雪上車(XJ:157?)、サンダーバード1号は珍しくお休み。

ゲストメカ-、太陽号(SUN PROBE)、テレ・ラジオカメラ(画面には映らず)

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サンダーバード3号の初登場のエピソードであるが、その前の「太陽号」打ち上げシーケンスが素晴らしい。

大型ロケット、「太陽号」のデザインは、当時のNASAや、ソ連のロケットのいずれにも属さないユニークなものだが、若干、下のシェル部分は、当時開発中のサターン1B型に似ていないでもない。またリフト・オフ時は、3つのエンジンで上昇しているが、噴射穴は3つばかりでなく、同心円上に沢山並んでいて、ソ連が後で月ロケットとして開発したN1ロケットの第一段目の噴射穴にソックリである。サンダーバードが先取りしている。

まず、宇宙飛行士の乗り込み。とても小さいミニチュアを仰ぎで撮影し、巨大感を演出。乗り込んだエレベーターのミニチュアが小さいため、停止では、多少ギクシャクしているのが残念。

Dscf0062_medium 発射シーケンスでは、ロケットエンジンの点火がマイナス10分前くらいから開始され、多少、首をかしげる。点火は5秒前くらいが普通であるが、推力アップに長い時間のかかるエンジンということである。

発射台からの人員退避では、白いワゴン車が発射台の下から発進するのだが、このミニチュアのクルマが、とても上手に、スムーズに発進・加速していて、スタッフの操演感覚、物理感覚のセンスに拍手を送りたい。日本のミニチュア特撮では、大概、いきなりゴトッと動かしてオモチャ然とさせてしまうものだ。

Dscf0079_medium

Dscf0064_medium 燃料注入チューブの退避と、この設備の描写もまた、スタッフがよくロケット施設の勉強をしていて感心してしまう。設備が地下に潜っていくのも納得のいくことで、わざわざその操作をさせる気配りに頭が下がる。このロケット燃料はTOXと描いてあるので毒性のようで、ビドラジン系なのだろうか。未来の話としてはチョット古いロケットエンジンである。

私が、最も驚くのは、リフトオフ直前で、アンビリカル・コード(発射までの制御や電源を供給するコード)の切り離しと、打ち上げロックピンの解除の描写がされていることで、特にアンビリカル・コードが外れ、それを支えるクレーンが倒れる動きは実写そのものと言っていい見事なものである。尚、現在の打ち上げでは、この倒れるクレーンは使われていないが、NASAの初期のロケットではよく見られた。

Dscf0065_medium コードがロケット本体から外れ、クレーンが倒れていく。コードがダラーンと揺れていく動きは実写そのもの。ハイスピード撮影が極めて適切。後退する発射台の精密なこと。

アンダーソン作品では映画「決死圏SOS宇宙船」のロケット発射台がこれより巨大かつ緻密で、ミニチュア特撮史上、最高の作品といってよい。

サンダーバード3号の初登場では、隊員がソファに座ったまま乗り込んでしまうメカが紹介され、少年のころ面白がったものだが・・・(替わりの空のソファが上昇して行くが、オフセットしているのに、どうやって元の位置にはまるのだろうか)、・・・ここでは3号の下部だけ精密に作られたミニチュアが出てくる。リフト・オフでは、一つのエンジンに推進火薬が3個点火しているように見えるが、1個では火炎が小さすぎる為だろう。そうするとエンジンが合計9個のクラスター型ロケットといえる。

Dscf0066_medium 同時に9個の火薬をうまく点火させるには、何度もテークを繰り返したかもしれない。堂々とした迫力のある上昇シーン。

Dscf0067_medium ゆっくり離れる地球をバックに、ロケット噴射のガスだけを見せるアイデアは素晴らしい。現在でも、実際の打ち上げでは、このシーンと同じ構図で噴射のようすをライブ中継することがあり、先見の明がある。尚、実際の宇宙空間では燃焼ガスは、ほとんどカメラに写らない。

このカットや、ブレンインマンの起動音、太陽のギラつく音などに電子音が使われているが、これはバリー・グレイのもので、以後のアンダーソン作品には頻繁に効果音として使われる類のものである。個人的には彼の作る効果音は私の好みではない。

尚、この回より、危機に遭遇したときなど、打楽器のボンゴを使ったエキサイティングな音楽が挿入されるようになった。以下参照。

http://www.youtube.com/watch?v=IjkRXierOQE&feature=PlayList&p=13BB57700166CBDA&playnext=1&playnext_from=PL&index=3

「太陽号」の先端には3人の宇宙飛行士が乗船しているが、太陽の破片を採取するために、本体より分離され、一緒に太陽の付近まで飛んでいってしまっている。あのキャビンの先端がさらに分離し、採取してくるという描写が省かれている。ちょっとしたミスである。

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リストのピアノソナタはホラー映画

リストのピアノソナタ・ロ短調は、発表された当時、「支離滅裂」と保守派の音楽評論家や演奏家に酷評される一方、「崇高で貴高く美しい」と評する支持派がいて、評価が真っ二つに分かれた作品であるが、私が10代のころラザール・ベルマンやホロヴィッツの演奏に触れた印象では、どちらの印象もなく、ただ、いくつかの単純なモチーフで進行する自由な形式という感想を持った曲であった。

しかし、リストの技巧を駆使した曲としては、小節ごとに分解して観察すると、意外と単純で、それほど難しい曲とは思わなかったが、(もちろん、私には全曲通して弾けないが)全体のイメージとしては、単純な中にも、バラードのように一つの物語を描写したような、ビジュアル的なものを感じた。

この曲は、どうやらゲーテの「ファウスト」にインスパイアーされてリストは作曲したようだが、私は外国文学が苦手なので、原作を読んでまで、この件について深く調べるつもりはない。

ただ、少し齧ったところによると、「ファウスト」には人間のファウスト博士と、彼が恋する処女グレートヘン、それにファウスト博士を誑かそうとする悪魔のメフィストが登場するのだが、悪魔が出てくるといえば、現代ではホラー映画である。

この悪魔が、このソナタにはチョコチョコ顔を出しているようだ。

さて、ホラー映画のエンディング、ラストシーンといえば、だいたい似たような展開で、「めでたし、めでたし。悪霊は成仏し、天に還り、地には平和が訪れる」と解決する素振りを見せておいて、「まだ悪夢は終わっていない、悪霊は滅びていない」という、次回作を思わせるような「意味深」の終わり方をするものだ。

このホラー映画の「意味深」が、この、150年も前に作曲されたリストのソナタの最終ページにも、ちゃんと演出されていて驚く。

それは、ソナタ終盤、「潔い処女グレートヘン」の、心穏やかな慈愛あふれるテーマが進行し、このまま幸福感をもちつつ解決するとおもいきや、いきなりバッサリと、悪魔メフィストが地下室の窓から邪悪な視線で覗き込むような、暗いテーマが現れる部分がそうで、しかも、これは悪魔再生の第一段階にすぎないように思える。以下がその楽譜の部分。

Dscf0048_medium ページの第一小節が処女グレートヘンのモチーフ、第二小節からいきなり転調して悪魔のモチーフが始まる。

やがて、悪魔に身をゆだねてしまったファウストのモチーフと、それでも心理の探求を諦めないファウストのモチーフが現れる。

Dscf0049_medium ソナタのオープニングに登場する、学究ファウスト博士のモチーフが再び登場し、やはりファウストは悪魔に唆されていたのではなく、自分自身を失っていなかったと思わせるのだが、なぜか、旋律は地獄にでも落ちていくかのように、下へ下へと下降し、不安な心理をかきたてる。

このドン底の気分にさせといて、ここで、最も感動的な和音だけのフレーズが登場する。

Dscf0050_medium ピアニシモからビアニッシシモへ移って移調し、解決しようとする和音は、驚くべきことに、音を小さくしていくべきなのに、逆にクレッシェンド記号がつけられている。しかも、ピアノは一度叩いた音を大きくできないので、このクレッシェンド記号は無意味である。この楽譜に込められたリストの想いとはいったい何だろうか。

この最後の7小節は、たいへんビジュアル的で、あたかも暗雲垂れ込める遠い海原から、一筋の暁光が射しているような、絵画的で優れた部分である。(たしか、こういう絵画があったはずで、どの画家のものか調べている。)

そして、やれやれ、天からの一筋の光、神様の思し召しのおかげでハッピーエンドとなった、メデタシ・メデタシ・・・・・・。

ところが、最終小節のバス音一発で・・・・

悪魔が再び画面の隅にチラッと顔を出すんである。最後の最後まで。

つまり、現代のホラー映画の、「これでもか・これでもか」という、しつこい反復の恐怖のテクニックと、「まだ未解決となったストーリーはこれからどう展開していくのでしょう」という、「意味深」的エンディングが、既に150年前のピアノ音楽に用いられている。

参考資料:「世界大音楽全集」-音楽之友社より、

       リストピアノ曲集Ⅲ、解説・・・木村 重雄

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ガッカリ、戦艦「三笠」レプリカ

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アーティスト:橋本ひろし
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10月12日、石川県加賀市にある、テーマパーク「日本元気劇場」にある「三笠ミュージアム」に行ってきたが、期待していただけに実物を目の当たりにして失望してしまった。

実物大の戦艦を見るのは初めてなので、遠くから見ると堂々としていて、巨大な煙突やマストの高さに驚くが、そばまで寄ると、三笠の3分の一後部はバッサリと無くなっていて、要するに未完成である。

Dscf0008_medium 省かれた船体後部は出口になっている。

しかも未完成であることに何の説明もなかった。

接近してみると、本体の材質は合成樹脂のようなもので、要するに映画スタジオで見かける肌触りと同じ物体。

叩くと「コン・コン」と音がする。これは別に問題ないが、舷側の大砲などの細部は、ほんとうにアイマイな造りで、じっと見惚れるものは一切無かった。

ただし、ブリッジ内部のみ、羅針盤など結構本モノらしく造り込んであったが、立ち入り禁止で、窓から覗き込むだけでよく観れない。

Dscf0010_medium ブリッジは立ち入り禁止。

このレプリカは11月から放映のドラマ「坂の上の雲」の収録に使われたが、ほんとうに撮影用レプリカと言えるもので、お金を摂って客に見せる程のものではないと感じた。その入場には入園料と込みで1400円必要である。

ミュージアムとうたっているからには、なにか戦争資料など展示してあってもいいはずだが、ただ、説明のボードとロケ写真の掲示のみ。こういう説明資料は今、立ちながら読まなくても図書館へ行けば間に合うので、素通りして船内(甲板部分のみ)をボンヤリと動くだけである。

Dscf0005_medium Dscf0011_medium

ドラマでは、存在しない3分の一の船体は、VFXで再現されるのだろう。

ところで、このドラマの収録では撮影にどんなカメラを使うのだろうか、NHKなので大河ドラマと同様にハイビジョン撮影かもしれないが、あの映像は細部まで緻密に再現してしまうので、この三笠のレプリカでは、アイマイな造りまでが正確に伝わってシラケテしまうかもしれない。映像の情報量を落としたほうがいいと思う。(落とせるならば)

私は、ハイビジョンと通常のVTR収録を使ったドキュメンタリーやライブ映像は、臨場感があり、それでいいと思うが、ドラマ収録では、その肉眼的再現性のため、あたかもロケ現場を見学しているような映像になってしまい、フィルム映画のような、色の深みや光の明暗、遠近感が乏しくなってしまって、映像表現上、映像芸術上、向いていないとかねてから主張している。

ドラマ撮影は、昔ながらのフィルム撮影か、それが無理ならば、フィルム撮影的映像を造りこめるデジタル・シネマカメラの使用がふさわしいと思っている。

ドラマ「坂の上の雲」は撮影がほぼ終わり、放送を待つばかりだが、VTR収録ではなく、どうか、せめてデジタル・シネマカメラでの収録であることを祈っている。

「元気劇場」園内は子供が喜びそうな、箱庭的アスレチックがある。また、忍者屋敷などおもしろそうだが、こちらは「三笠」で元気を無くしてしまって、料金を払ってまで入る気も起こらない。

「三笠ミュージアム」から園内にかけて、スピーカーからはひっきりなしに「元気でしょう♪」という唄が流されていて耳にうるさく、ますます元気を無くした。

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第2話、「ジェットモグラ号の活躍」

サンダーバードの特撮、NO,2

原題- PIT OF PERIL.(穴の危機)

監督- デスモンド・サンダース

IRメカ- 磁力牽引車、モール(ジェットモグラ)、リモコンVTOLカメラ

ゲストメカ- サイドワインダー(ゴング)、ヘリジェット、タンデムローターヘリ

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アフリカの大地を4本足で進む、米陸軍の大型マシン「サイドワインダー」は重量500トン。

冒頭ではこのマシンの足だけを見せて期待感を煽る、うまい演出。巨大物体がゆっくり進行している時のバリー・グレイの音楽もいい。この音楽は後の作品に「クラプロッガー」の移動でも使用されていたと記憶する。

正体を現した四本足の機械が進む様は、亀虫のようで、多少コッケイでもあるが、4本の脚がテレスコピックに伸び縮みするメカの操演がちゃんと成されているので、納得いくものである。

この「サイドワインダー」が地割れから滑落するシーンは、例によって小さいミニチュアにもかかわらず、適切なハイスピード撮影と、臨場感ある効果音で、物理感と巨大感を損なわない優れた撮影となっている。

Dscf0076_medium 滑落した「サイドワインダー」周囲で燃える炎の大きさから、このミニチュアが40センチ四方程度の小さなものであることがうかがわれる。

ここで注目すべきは、滑落し、破壊されたた機体から噴出する黒煙のすばらしさ。この黒煙はゴムなどの燃焼ではなく、明らかに特殊な火薬を利用しているようだ。石油施設の火災などで見られるような実写感を与えている。東宝「東京湾炎上」のようなパイロシーンなどで、ただ炎だけの押し売りで済ます中野特撮に足らないのは、こういう「気配り」とアイデアである。

Dscf0074_mediumハイスピード撮影に伴って、見事な黒煙の巻き上がりを演出している。

このエピソードでは、アメリカ軍の航空機として、タンデムローターのヘリと、ジェットによるVTOL機、ヘリジェットが初めて登場する。これらの垂直離着陸では、地面に風圧による砂埃が手抜かり無く演出されているが、どうやっているのだろうか。

私が想像するに、ミニチュアの中にフロンガスなどの高圧ボンベがセットしてあり、無色のガスを噴出させているのだと思う。

これはサンダーバード全作品中に登場する、車両の下から噴出される砂埃も、同じ仕掛けではないだろうか。

その砂埃を巻き上げ、2号コンテナから出現する「モール」、ジェットモグラ。

Dscf0075_medium キャタピラの下から噴出する砂埃の良いこと。

ジェットモグラのウェザリング(汚し)の見事なこと。

このジェットモグラが地中に潜るシーンでは、ドリルを駆動するモーターの反トルクで、下部キャタピラメカが引っ繰り返ってしてしまうので、地面に固定されてあるはずである。

ドリルメカを進ませるには、糸で斜め下に引っ張っていけばよいが、カタパルトからドリル部分が離れると、胴体が逆回転してしまうので、その部分は撮影されていない。そして、あらかじめ付けてある穴の脇からは、エアガンなどで、土砂を吹き飛ばしている。

Dscf0077_medium 4つの車軸のキャタピラメカは、今回に登場する「磁力牽引車」や他のサンダーバード装備に共用されているもので、イギリスで販売されていたキットの流用だと記憶している。

このキャタピラ部分のアップ映像や、土砂を巻き込んで空回りしている映像は、昭和40年代当時のプラモデル好きの少年たちをワクワクさせた。

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ブログ、プチ変更

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本日、2009年10月1日より、拙ブログをチョットだけ変更します。

いままでの「5001年映画の旅」というブログ名と、ニックネームのスタンリー・メタボリックという陳腐な名前は、このブログを立ち上げる時、20秒程度の即興で思いついたもので、時が経つにつれて、こんなアホくさいネーミングに自ら幻滅・赤面を繰り返し、いっそ変更したいと考えておりました。

そこで、今回、ブログ名をまったく違うものにリニューアルしようと思い立ちましたが、そうすると、すでにリンクされている方々からのジャンプでは妙なことになりますので、過去の題名を英語表記にするというブチ変更にとどめました。

ニックネームは新しく「アラン・墨」としました。アラン・墨に氏を付ければ、アラン・スミシーとなります。ただこれだけのダジャレにすぎません。これも馬鹿馬鹿しいものですが、恐らく他には無いでしょう。

これをペンネームとし、スタンリー・メタボリックは本名ということにします。ヤヤコシイですが、スタンリーにも多少、愛着がありますので。 私、優柔不断で往生際が悪いんであります。

これからも悪文、雑文によろしくお付き合い願います。

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