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ハッピーフライト

ハッピーフライト スタンダードクラス・エディション [DVD] DVD ハッピーフライト スタンダードクラス・エディション [DVD]

販売元:東宝
発売日:2009/05/22
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邦画メモ、NO,48、DVDレンタル

2009年、東宝、ビスタサイズ、103分

監督- 矢口史靖、撮影- 喜久村徳章、音楽- ミッキー吉野

出演- 田辺誠一、時任三郎、綾瀬はるか、吹石一恵、寺島しのぶ、岸部一徳

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ヒコーキファンとしては納得の行く作品で、かつて観た航空機パニック物のなかでも機体、コックピット及びその操作の描写の正確さとしては最高の作品。

ボーイング747ダッシュ400の離陸、クライムから巡航、ディセント、ファイナルアプローチは、細かい操作は省略してあるだろうが、ほぼあの通り。

過去のヒコーキ映画では、どしょっぱなの離陸前から、コ・パイが担当の無線交信をキャプテンが行っているという大きな間違いがよくあり、ズッコケたものである。

この映画ではちゃんと右の席の時任三郎が無線をやっていた。

コックピットはシュミレーターを使っているので、レバー・スイッチ関係のセットの間違いなどは、もとより無い。エンジンが4つある飛行機なのにパワーレバーが2つしかないという、テレビドラマであったようなインチキはなかった。

ただし、バイロットを横から撮影したカットはカメラの設置を検討すると、シュミレーターではなく、壁面を外すことが出来る、正確に造られたセットかもしれない。

こういう映画では必ず乗客のクレーム処理の描写があるものだが、やはり日本人としては多少オーバーな演出だった。ビジネスクラスに移動した、あのむたいな男性の怒鳴り方は極端であり、もう少し酔っ払わせたほうがいいと思う。

CA同士が集まった場面での会話も、私が言うところのチャラ・チャラドラマ調で、日本人の普段の会話ではありえないようなオーバーな演技で鼻についた。今の若い人は、コメディータッチとなると、ああいうアクションでないと納得しないのだろうか。それは新婚旅行に行く飛行機恐怖症の花嫁の演技でもそうで、この女性が騒ぎ出してトイレに駆け込むシーンなど、やはりオーバー演出が多い香港映画を観ているようだった。

そんな演技が多い中でも、時任と寺島と岸部の演技が冷静に抑えられていてホッとした。

整備士が、やたら上司(あるいは管轄外スタッフ)に怒鳴られていて気になった。ああいう仕事ではアセリは禁物ではないか。人の命を預かる仕事場が、あんな雰囲気の環境では乗客として気になる。

私は急いで修理した整備士より、伝達確認を怠った上司が悪いと思うのだが。まして、執拗にお客さんや社員の前で怒鳴りちらすのは、もうパワハラといってよい。ああいうスタイルで社員教育をしている人はやり方を間違っている。

横風20ノットのクロスウィンドランディングではクラブ(カニの横ばい)着陸を行っている。パイロットの腕の見せ所だ。そのVFX映像も素晴らしい。

すでに閉鎖されている香港の啓徳空港では、九龍市街上空の極端なライトターンの後、このカニの横ばいで接地する光景がよく見られた。

 ・・・・ユーチューブ映像参照 http://www.youtube.com/watch?v=OtnL4KYVtDE&feature=channel

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コメント

スタンリーさんからご覧になっても、技術的に大きな問題はなかったのですね。飛行機の描写に関しては、ほぼあの通りということは、スタッフの方の念入りな取材があってのことでしょうね。
あれほど多くのセクションの人を紹介している飛行機ものは珍しく、いろいろと勉強になりました。ただ、私も人物の描き方は、少々大げさな感じがしました。笹野高史さんのカツラ着用のくだりは可笑しかったですが(笑)。
ユーチューブ映像、カッコいいですね。香港の啓徳空港は閉鎖されたのですか?!空港名までは知らなかったのですが、あの極端なライトターンは名物でしたね。

投稿: マーちゃん | 2009年8月17日 (月) 12時27分

マーちゃん。こんばんは。
ほんとうによく取材してありました。脚本も矢口監督のものですね。洋画の航空物の脚本だとずいぶんといい加減です。いろいろな職場の紹介もタイミングいいですね。でもあのちょっとオーバーアクションなのはテレビの影響だと思います。笹野さんは、さりげない登場でツッコミが足りませんでしたが、あれが良かったかもしれません。笑
香港は新空港が島のほうに出来ました。啓徳空港は現在は土地だけになっています。世界一難しいアプローチの空港でしたが、現在はホンジュラスの「トンコンチン」空港が世界一着陸の危険な空港と呼ばれています。

投稿: スタンリー | 2009年8月17日 (月) 21時11分

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