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ゴジラ対ビオランテ

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販売元:東宝
発売日:2009/09/18
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特撮メモ、NO,34、DVDレンタル

1989年、東宝、ビスタサイズ、105分

監督- 大森一樹、撮影- 、音楽- すぎやまこういち、特技監督- 川北紘一

出演- 三田村邦彦、田中好子、小高恵美、峰岸戸徹、高嶋政伸

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自衛隊の特殊兵器、「スーパーX」というものが、ヒコーキファンにはチャンチャラおかしい。

この飛行体は前作から登場していて、後のゴジラシリーズにも出てくるのだが、毎回、こいつが画面に出現するとシラケテしまう。

まず、カブトガニを模したというスタイルが無様だ。垂直離着陸機なので、ホバリングが主体の航空機であり、高速飛行での空力性能は無視してあることは分かる。前作では飛行速度は時速200キロ程度であるとウィキには説明されていた。

ところが、この映画ではマッハ1が巡航速度だという。あんなカッコウでどうやってその速度を制御するのだろうか。補助翼が一つも無いというのに。

ま、映画のウソということで、それは一歩譲ろう。しかし、VTOLとしてのシカケはどうなっているのだろう。 機体の下部にはたしかにジェットを噴射しているエンジン口が6つ設置してあり、アフターバーナーの炎らしきものが見える。つまりリフト用ジェットエンジンが垂直に配置されている訳だ。

ところで、あの飛行体のサイズは垂直方向に11メートルくらいである。ということは6本のバーナーダクトが付いた長いジェットエンジンが機体の中央をほぼ占領していることになる。すると、ミサイル兵器や、有人機になったときの人員はどこの空間に配置されるのだろうか。燃料はどこに搭載されているのだろうか。ホバリングには大量の燃料を消費するのだが。

あるいは、あの噴射口はアフターバーナー燃焼部だけであり、前方部分にコンプレッサーと燃焼室・タービンが設置され、あそこまで高圧ガスを導いているのだろうか。

構造的にはこの二つの方法しかないのだが、いずれにしても可笑しなことは、空気取り入れ口が見当たらないことだ。重量150トンがあの飛行体の目方なのだが、するとリフトエンジンの推力は一基あたり27トンは必要であろう。それには巨大な空気穴が無ければならない。それはいったいどこにあるのだろうか。水平移動用のバーナー付きエンジンがさらに2つ、後部にあるというのに。

ま、空気口は機体の側面のどこかにあるのでしょう。それでどうやって大量のエアを導くのか不明であるが、これも映画のウソということで二歩譲ろう。

私が問いたいのは、メカの説明不足のほかにもう一つある。あのスーパーXの操演に対してである。

あの動かし方がナッテいないのだ。これは前作から感じていることだが、重量のある巨大物体が空中に居るという物理的感覚が一つも感じられないのだ。

例えば、ホバリングしている最中ならば、姿勢制御するために微妙に左右前後に動くだろう。ところが、このスーパーXは微動だにしない。スタジオの上からワイヤーで吊り、じっと停止させたままの撮影。これは単なる手抜きにほかならない。

さらにそのホバリングから横移動する場合に、機体の初期微動の傾き、停止する際の逆傾きが全く演出されていない。つまり、モデルを吊ったまま横にスライドさせているだけ。

この操演センスの無さ。物理感覚の無さはどうだろうか。もう少し航空工学、物理のしくみを取り入れてもらいたいものだ。

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コメント

監督が大森一樹さんなのですね。彼の映画は『オレンジロード急行』と『ヒポクラテスたち』ぐらいしか観たことがないので、ゴジラ映画を撮っていたとは意外です。
一歩も二歩も譲らないと、この映画は厳しいものがあるのですか。おそらく、私くらいの人間向けに作られているんだと思います(笑)。ゴジラの特撮はどうですか?

投稿: マーちゃん | 2009年7月29日 (水) 22時03分

マーちゃん。おはようございます。
大森監督作品を2本ご覧になっているのですね。私はこのゴジラ一本のみです。映画はよく出来ていると思います。大人向けですね。特撮はあの当時のレベルです。特記するものはありません。私はこのスーパーXが気になってしょうがありませんでした。この飛行物体はヘリやハリヤーのように空気を下に噴射して飛んでいる感覚が全く無いのです。いかにも吊っているという感覚。こういうところが下手ですね。

投稿: スタンリー | 2009年7月30日 (木) 09時00分

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