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俺は、君のためにこそ死ににいく

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特撮メモ、NO,33、DVDレンタル

2007年、東映、ビスタサイズ、140分

監督- 新城卓、撮影- 上田正治、北澤弘之、音楽- 佐藤直紀

VFX- 野口光一、特撮- 佛田洋、空撮CG- 栃林秀

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今まで観た日本映画の戦争物では、もっとも質の高いVFX映像とミニチュア特撮。

もう、CGを利用した映像も「ローレライ」のようなプレイステーション的レベルを脱した。

なぜ質が高いかというと、戦闘機の飛行姿、物理的動きが、極力正しく、センス良く、表現されているからだ。

当時のレシプロ戦闘機の速度は、巡航時は時速300キロほどである。またドックファイト時でも最大400キロから500キロというところであるが、過去の円谷英二などのミニチュア特撮映像を見ると、小さなミニチュアの飛行機は、まるでジェット戦闘機並みの速度でチョコマカ飛んでいて、やはりオモチャ感が否めなかったものである。

また、近年でも、キムタクや松村邦洋などが出演した映画では、VFXの敵レシプロ戦闘機が、考えられない高速度の低空飛行による機銃掃射をしていて、そのマンガチックな映像にあきれたものだった。

それが、この映画では、飛行姿は実写そのもの、物理的に合った飛行速度で、空気に乗って飛行している感覚と、優雅でリズム感のある映像で演出されていた。それに、隊列を組んだ戦闘機群や、離陸中の「隼」など、バックの実写風景と全く違和感無く溶け込んでいた。

また、被弾炎上し、降下するミニチュア戦闘機(CGのものもある)は、画面を横切る一瞬だけの映像ですませ、オモチャ感を出さないように工夫され成功している。ミニチュアはかなり大きいもので、これも実写感へ一役買っている。あるいは、これもすべてCGだとすれば、完全に脱帽。

もう一つ、特筆すべきは、飛行中や戦闘時、被弾時のカメラのブレがうまく演出されているということ。記録映画の手持ちカメラ撮影のような映像が、実写感を増している。こういうセンスが良い。

実物大レプリカの「隼」の出来も、過去の日本映画の戦闘機レプリカと比較すると、最高の出来だった。東宝の戦闘機レプリカは、プロペラスピナーが歪にブヨブヨと回転していて、ヒコーキファンとしては観るに耐えないシロモノだったが、この映画のレプリカは、スピナーもスムーズに回転し、また、使い込まれた機体のデコボコまで、実に精密に作られていた。

当時、米軍が撮影した記録フィルムも、曳航弾の発光などがCGで追加され利用されていたが、本編の映像と違和感のない処理がなされ、成功している。

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コメント

これはタイトルから、お涙ちょうだいのドラマかと思っていました。あと、石原軍団の映画だと勘違いして、観なかったのですが、映像的に優れた作品だったのですね。しまった、観ればよかったです(汗)。
海軍のゼロ戦に比べると陸軍の「隼」は影が薄いですよね。「隼」の映像を見たいです。
そうそう、先日、ジャンボの引退ニュースが流れましたね。

画像が復帰しましたね♪あの方法は、一時しのぎなので、ココログさんはもっと良い方法を教えてくれると思います。

投稿: マーちゃん | 2009年7月26日 (日) 23時48分

マーちゃん。おはようございます。
XSSのフィルターはオフのままにしています。私は知らないメールは開かず消去しているので、このままでもウィルスは大丈夫だと思います。ありがどうございました。ココログの回答は要領を得ないものでした。

この映画、実は特撮部分以外、早送りしました。このタイトルがどうもクサくて嫌なんですね。公開時は右翼の映画だと大騒ぎになったようですね。私はどっちでもないのですが特攻隊の映画というと、どうしても湿っぽくなるので避けてしまいます。石原慎太郎・脚本、総指揮というのもねー。「隼」は翼が薄く、かっこいいですね。私も好きな飛行機です。オーストラリアにレストアしたものがあります。ジャンボ300型の引退ツアーがあったのですが、料金7万円をしぶりました。でも行けばよかった。後悔。

投稿: スタンリー | 2009年7月27日 (月) 09時19分

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