« 戦艦バウンティ号の叛乱 | トップページ | レッド・サン »

宇宙水爆戦

THIS ISLAND EARTH/(Radio Symphony Orc. Of Slovakia) THIS ISLAND EARTH/(Radio Symphony Orc. Of Slovakia)
販売元:すみや渋谷店-サントラCDショップ-
すみや渋谷店-サントラCDショップ-で詳細を確認する

洋画メモ、NO,66、NHKBS

1955年、ユニバーサル、ビスタサイズ、カラー、86分

原題- THIS ISLAND EARTH.

監督- ジョセフ・ニューマン、撮影- クリフォード・スタイン、デビット・S・ホスリー、音楽- ジョセフ・ガーシェンソン、昆虫人間デザイン- ミリセント・パトリック

出演- フェイス・ドマーク、レックス・リーズン、ジェフ・モロー

-------------------------------------------

原題の意味は「この島、地球」ということだろうか。ちょっと含蓄がある。

1955年制作なので、名作「禁断の惑星」より1年前の作品だが、SFファンには10本の指に入る重要な映画作品となっている。

しかし、高校時代に、ズタズタにカットされ、画面もトリミングされたテレビ画面で観た第一印象は、「昆虫人間」の登場以外、あまりパットしたSF映画に見えなかった。しかし、今回、ノーカットで鮮明な画面により改めてみると十分鑑賞に堪えられるものがある。

映画の前半がナゾめいていて、どうなることかと期待し席を立つことができない。後半より優れている。

宇宙船内の透明チューブは「宇宙家族ロビンソン」での冷凍チューブのデザインにマネされている。 入った博士が、日本語の字幕スーバーでは「体がコチコチだ」と言っているが、英語では「新しい硬い歯ブラシみたいだ」と言っている。

惑星メタルーナ星表面のクレーンを使ったミニチュア俯瞰撮影は、当時としてはゾクゾクするものだっただろう。荒れた地表から穴の下に、少しずつ都市が見えてくるカットは立体的で良い。ただし、さらにカメラが穴を潜って下に降りてゆけば、もっと効果があるのだが、シュノーケルカメラなど無かった当時では考えつかなかっただろう。ただし、これもちょっとした工夫でやってやれないことはない。オーソン・ウェルズだったらやるだろう。

ミュータント昆虫人間のデザインは、現代でもそん色ない優れたもので、頭デッカチで脳みそが浮き出ている顔は、人類のトラウマになるほど強烈なものがある。これは幾多のSF物でマネされている。最近の映画では「マーズ・アタック」の火星人がそうだ。

これに匹敵するものは、私は円谷プロのバルタン星人だと思う。この両者のデザインは双璧と言ってもよい。どちらも昆虫が元であるし。

この昆虫人間。たいへん動きがドンクサク、ひ弱い。もう少し「エイリアン」のように怖くしてほしい。コイツが、脱出した宇宙船の中に紛れ込んでいて、襲ってくるという展開は、「エイリアン2」でも使われている。

映画の冒頭、ロッキード「シューティング・スター」戦闘機の、きれいな実写が観られる。ヒコーキファンには嬉しい。 この飛行機は小松空港横の博物館内(入場無料)に展示されている。そばで見ると、翼が長いので結構デカイ機体。日本でもT-33練習機として、つい最近まで使われた。

惑星に落下してくる火の付いた爆弾は、火薬をセットした台座が丸見えで写っていて、カモフラージュの撮影に失敗している。

|

« 戦艦バウンティ号の叛乱 | トップページ | レッド・サン »

洋画メモ」カテゴリの記事

コメント

これ、録画しましたが、まだ観ていません。スタンリーさんの解説を頭に入れて、観てみますね♪
マーズ・アタックの火星人、どこかで見たことがあると思ったら、ミュータント昆虫人間をマネたものだったのですね(笑)。宇宙人でイメージするのは、ミュータント昆虫人間みたいな生き物です。
『エイリアン』は怖かったですよね~。あれは相当インパクトがありました。

投稿: マーちゃん | 2009年6月10日 (水) 00時06分

観たので再びコメントさせていただきます。昆虫人間の動きに笑ってしまいました。ジャイアント馬場みたいですぅ。あれなら、私でもやっつけられそう(笑)。死にかけの昆虫人間を、あんなに怖がらなくても・・・。
冒頭の戦闘機は実写ですか。カッコいいですね~。スタンリーさんは小松空港でご覧になったのですね。私は5月の初め、靖国神社でゼロ戦を見てきました。写真を撮りましたので、今度アップしますね♪

投稿: マーちゃん | 2009年6月10日 (水) 15時38分

マーちゃん。連コメありがとうございます。
ジャイアント馬場ですか。アーハッハッハ。そうですね「アッポ」という感じでした。爆。
コキ使われた哀れな生き物という演出もあったのでしょう。
この映画は当時としてはよくできていますが。「禁断の惑星」のほうが出来はいいですね。戦闘機が発進するシーンでは結構加速よかったですね。非力なエンジンなのですが。
小松空港もヒマそうな空港ですよ。笑
ゼロの写真、楽しみです。名古屋空港にもゼロ32型があったのですが、今は閉館しています。そばでみると大きいですね。

投稿: スタンリー | 2009年6月10日 (水) 20時57分

おはようございます。
コメントありがとうございました。

いま、スタンリーさんのレビュー読ませて頂きました。さすが、という見方をされていて、いつもながら敬服します。
そう言われれば今気がつきました。この映画の宇宙人間とそっくりなのが「マーズ・アタック」に出てきましたね、、。

「禁断の惑星」はよかったですね。リアルタイムで劇場で観たのですが、その時の様子がいまもリアルに思い出されます。当時としては画期的な電子音楽だったと思います。想像したものが現実に現れるという発想には脱帽しました。

投稿: アスカパパ | 2009年6月11日 (木) 09時09分

アスカパパさん。こんばんは。
あの脳ミソむき出しの頭デッカチはテレビのSF物でもしばしば出てきました。今だ人気がありますね。「マーズ・アタック」の火星人は、これのパクリというよりもオマージュでしょう。「禁断の惑星」は私のSF映画ベストテンでも5本の指に入ります。電子音楽はちょっとノイジィーでユニークでした。「宇宙水爆戦」は10番目くらいです。

投稿: スタンリー | 2009年6月11日 (木) 20時10分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/412224/30027986

この記事へのトラックバック一覧です: 宇宙水爆戦:

» 宇宙水爆戦 [アスカ・スタジオ]
 1950年代も宇宙SFが多かった。 [続きを読む]

受信: 2009年6月11日 (木) 09時20分

« 戦艦バウンティ号の叛乱 | トップページ | レッド・サン »