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ゼロ・ファイター大空戦

 大空戦-ゼロ・ファイター 大空戦-ゼロ・ファイター
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特撮メモ、NO,31、DVDレンタル

1966年、東宝、白黒、シネスコサイズ、92分

監督- 森谷司郎、撮影- 山田一夫、音楽- 佐藤勝、

特技監督- 円谷英二

出演- 加山雄三、佐藤允、土屋嘉男、千秋実、谷幹一、久保明、中丸忠雄、藤田進、東野英彦

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冒頭はモールス電鍵を叩くクローズアップ映像。 戦争映画ではこういうシーンが時たまあるが、たいてい、キーの接点の隙間がものすごく空いていて笑ってしまう。 実際のモールス・キーの接点はコンマ、ミリ単位と、極狭く調整してあり、遊園地のシーソーのように、電鍵をバタバタと動かさない

この映画もゼロ戦レプリカのプロペラ部分のアップ映像があり、やはりスピナーがブヨブヨと、いびつに回転していて、このカットは観るに耐えない。

おそらく、この飛べない実物大ゼロ戦は、過去の東宝映画「太平洋の嵐」などで作られたものを流用している。倉庫に分解して保管され、以後、組み立て、使用されているようだ。

円谷特撮については、良いシーンもあり、駄目なシーンもある。いつも思うのだが、特撮の出来にムラがある。NGとなるカットも本編に入れてしまう傾向にある。

本編のコクピットシーンでは、盛んに、マイクも使わず無線電話を使用しているが、のどに取り付けるマイクでしゃべっているのだろうか、当時の日本軍にそういう物があったかどうか資料がないが、あんなに簡単に会話できたのか疑わしい。 エース、坂井三郎氏の手記によると、無線は性能が悪くて使い物にならず、ほとんど手の合図で連絡をとった、とあるが。

音楽は佐藤勝氏であると、オープニングですぐ分かった。「天国と地獄」や「椿三十郎」に似たフレーズがあり、楽器にシロホンを使うなどの共通点がある。

自慢ではないが、私はオープニングの音楽で、作曲者が、團伊久磨、芥川也寸志、佐藤勝、伊福部昭、のだれであるか、ほぼ当てることが出来る。

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・ ゼロ戦ミニチュアの低空エルロンロールを見事に見せてくれた。これはスピルバーグ「1941」でも使われたテクニック。 ミニチュア特撮では、恐らく世界初ではないだろうか。拍手。

ただし、実際のエルロンロールは機体を中心にして廻るのではなく、ひらがなの「の」の字のように回転する。 それが特撮で出来れば文句なし。

・ 被弾したゼロ戦の翼がもげ、キリモミで墜落するカット。高速度のハイスピード撮影でなく、オモチャ同然の特撮映像。 フイルムの使用に制限があるのだろうか。

・ ハイスピード撮影でないのは、チョコマカとしてオモチャ然とさせてしまうが、特に飛行機映画では、プロペラ飛行機がジェット飛行機の速度になってしまい、実写感に欠ける。

・ アメリカ軍飛行場への機銃掃射映像もオモチャ然。空港ミニチュアが小さい。

・ 白黒撮影なので、特撮のアラが出にくいが、やはりミニチュアモデルに反射するスタジオ照明が、ミニチュアっぽくさせている。

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コメント

>マイクも使わず無線電話を使用しているが・・・
無線電話はレシーバータイプのものですか?
無線電話は初期の頃はなかったのですよね。後半になって搭載されるようになったと聞いたことがあります(いい加減なことを言ってたらゴメンナサイ)
性能は悪かったみたいですね。手の合図や、あと、黒板も使っていたとか・・・・。
坂井三郎さんの「大空のサムライ」は持っていますよ~。第二次大戦撃墜王ですよね。
私はオープニングの音楽で、作曲者がわかるとは流石です!!

投稿: マーちゃん | 2009年4月23日 (木) 00時02分

マーちゃん。こんばんは。今日は冷えますね。明日朝は、こちらは気温が零度近くまで下がりそうです。

この映画の無線が分かりません。普通にしゃべっているんですよ。レシーバーもつけていません。航空帽についているのでしょうか。でもマイクは絶対必要ですね。送信・受信のスイッチも要りますがその操作をしていません。結局、省略しているんです。いいかげんなものです。当時は仰るとおり、無線電話でなく、電信が メインでした。

「大空のサムライ」の本をお持ちですか。 坂井さんは外国でも有名ですね。 私はB-17を撃墜した話がとくに好きです。またアメリカ民間機を、わざと見逃した話もいいですね。

映画の作曲というと、みんなネタに困るようで、過去に使ったモチーフやフレーズをちょっと変えて作ってしまうんです。特に、伊福部さんは自分の過去の曲の使い回しをよくやります。 また彼の曲は低音部のリズムにピアノを使っているので直ぐ分かります。笑。
芥川さんの音楽は女子高生が作ったような甘い曲なんです。
團伊久磨さんはモチーフに「タ・ターン」というリズムを多用します。
佐藤さんは楽器の使い方に特徴があります。管楽器が目立ちます。

投稿: スタンリー | 2009年4月23日 (木) 20時29分

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