« ゼロ・ファイター大空戦 | トップページ | ゼロ戦の20ミリ機関砲について »

日本沈没・2006年版

日本沈没 スペシャル・コレクターズ・エディション 日本沈没 スペシャル・コレクターズ・エディション

販売元:楽天ブックス
楽天市場で詳細を確認する

邦画メモ、NO,45、DVDレンタル

2006年、東宝、超シネスコサイズ、135分

監督- 樋口真嗣、 撮影- 河津太郎、 音楽- 岩代太郎、

VFX- 佐藤敦紀、 特技監督- 神谷誠

出演- 草彅剛、柴咲コウ、豊川悦司、大地真央、及川光博、石坂浩二、長山藍子、吉田日出子、柄本明

-----------------------------------------

この映画を昨夜観たのだが、本日、2009年4月23日、主人公、小野寺を演じた人物も沈没してしまった。

「平成ガメラ」の特撮を担当した樋口監督なので、実写感をともなった迫力ある都市の崩壊シーンを期待したが、特に印象にない。

全体に薄味の映画となってしまった。人物にエネルギーがない。小野寺は、今、ハヤリの「草食タイプ」の男性で、熱いモノを感じられない。もっとも、あの役者さんがそうなんであるが。

でも、全体的に人物のアクションが、フジテレビ系列のドラマや、昔の東映映画のように、大げさでなかったのは好感がもてる。

ただ、豊川悦司という俳優さんが、どの映画に出てもトンガッタ人物像で、なんとかならないか、と思った。

VFX映像も、特に関心するものはない。都心ビル群がゆっくり崩壊するのは、なかなか実写感があり、いいのだが、そのシーンが僅かしかなく残念だった。 もっと観たいのである。東京タワーがゆっくり傾いていくのを観たいんである。

津波の描写も、昔の東宝特撮のままの大波がかぶさってくるもので、演出に進歩がみられない。スマトラ沖地震・津波のように、海から河が逆流してくるような描写をすれば、現実感の伴う恐怖が演出できたと思う。

それにしても、日本のこういう映画のシナリオというのは、どうして必ず、両親と死に別れた子供や人物が出でくるのだろうか。それに、離婚した元夫婦が偶然出会い、お互い、けなしあいあいながらもプロジェクトを進めるというシチュエーションもよくある。こんな話は怪獣映画などでもおなじみの、使い古しの展開である。

N爆弾というものがよくわからぬ。核兵器に匹敵する破壊力だと説明している。どういうシカケなんでしょうか。 デイジーカッターと呼ばれる気化爆弾は1キロトン位の威力はあるのだが、深海では使えないだろうし。

また、海底各所にセットしたその爆弾の点火装置が、どうして一箇所しかなく、その設置に深海まで潜らなければならないのか、まったく説明不足。脚本を逃げてしまっている。 自己犠牲もワンパターン。

ミニチュア特撮は熊本城の破壊と、崩落する橋の部分に認められた。他にもあっただろうが、CGとの組み合わせでよく確認できない。

監督が、どうも構図や撮影に凝ってしまっているように見える。 しかし、色が美しい。 

私がこの映画で好きなシーンは元・夫の豊川が元・妻の大地に「ありがとう」と感謝するところで、偶然鳴った船の霧笛の音が重なり、元・妻にその言葉が聞こえなかったというところ。

DVD化での問題だろうか、画面サイズがシネスコよりもっとペッタンコになっていて、ほんとうに溝口監督言うところのトイレットペーパーのようになっていた。これは観やすいものではない。

|

« ゼロ・ファイター大空戦 | トップページ | ゼロ戦の20ミリ機関砲について »

邦画メモ」カテゴリの記事

コメント

昨年か一昨年でしたでしょうか・・・TV放映されたものを観ました。おそらく、TV版はカットされた部分があったでしょうね。
私も薄味な映画だなぁという感想を持ちました。
>主人公、小野寺を演じた人物も沈没してしまった。
アハハ!なんとタイムリーな記事なんでしょ(笑)。小野寺を演じた人は、確かに罪を犯しました。社会に与える影響を考えれば、許されることではありませんね。新聞は一面トップ、夕方のニュースも各局トップで伝えていましたが、トップに持ってくるようなニュースでしょうかね~。薬物使用や人を傷つけたりした訳ではないのですから、あの騒ぎ方は変!小野寺さんが気の毒です。

投稿: マーちゃん | 2009年4月24日 (金) 16時02分

マーちゃん。こんばんは。
結局、この映画は観客が単純に、何を観たいかが分かっていないですね。人間の描写よりも、創り上げたものの崩壊が観たいのです。これでもか、というような映像を見せてほしかったです。
小野寺さんのことは確かに騒ぎすぎですね。阪神が優勝したときなんかは、こんな人は何百人もいたでしょう。お巡りさんの配慮に欠けていると感じました。
彼は酒に強いようですね。私も二十歳ごろはビール瓶6本飲んでも、片足バランスなど平気でできました。笑
その頃は「ザル」と言われました。でも、最近は弱くなりましたね。
一升瓶一本で眠くなります。嘘。

投稿: スタンリー | 2009年4月24日 (金) 19時55分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/412224/29257380

この記事へのトラックバック一覧です: 日本沈没・2006年版:

« ゼロ・ファイター大空戦 | トップページ | ゼロ戦の20ミリ機関砲について »