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パットン大戦車軍団

 パットン大戦車軍団 特別編 パットン大戦車軍団 特別編
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洋画メモ、NO,61、DVDレンタル

1970年、パラマウント、シネスコサイズ、173分

監督- フランクリン・J・シャフナー、 撮影- フレッド・コーネカンプ、

音楽- ジェリー・ゴールドスミス

出演- ジョージ・C・スコット、カール・マルデン、マイケル・ストロング、カール・ミカエル・フォーグラー、

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同じ年に20世紀フォックスにて「トラ!トラ!トラ!」が公開されているが、なんだかそれに対抗してパラマウントで制作された感がする。

戦車バトル実写シーン、特にパイロテクニックやスタントは真珠湾攻撃シーンに比肩する迫力がある。どちらの映画にも特撮監督のL.B.アボットが参加しているが、この映画では特にミニチュア特撮などは無かったので、合成などで仕事をしたのかもしれない。(破壊される戦車に、一部ミニチュアが使われているとのこと)

尚、アメリカの戦車にパットンというネームのものがあるが、この映画の撮影で使われたのがそれだったかは、私はマニアではないので分からない。タミヤのプラモデルの戦車カタログでは「パットン」と「ブルドック」のキャタピラ部分のデザインが良く似ている。どちらかが撮影に使われたのだろう。あるいは戦後作られた別のタンクかもしれない。

ドイツ軍側の戦車はティーゲル(英語読みではタイガー)戦車ではなくガッカリした。明らかにアメリカ軍の戦車を使っている。「プライベートライアン」ではロシアの戦車を改造してティーゲルらしくしてあったものだが、車輪が重なっているタイプのものはなかなか手に入らないのかもしれない。

パットンという軍人がよく分かった。もうまるで日本陸軍の精神主義ガチガチの参謀と同じタイプのキャラである。映画中のエピソードは作り話かと思ったが、調べるとすべて事実だった。コッポラが脚本を書いているが、こういうアクの強い人物の話は筆が進んだことだろう。彼はこれでアカデミー脚本賞をとっている。

スコットの老け役演技が素晴らしい。役年齢は60代だろうが、本人は当時43歳でまだ若いのに貫禄たっぷり。もっとも向こうの人は日本人より老けて見えるものだが。 彼はこの映画でアカデミー主演男優賞を得たが、受け取りを辞退している。その行為もなんだかパットンがやりそうなことだ。「サナバビッチ!、あんな糞スターリンの銅像みたいな物もらってたまるか」。と言ったかどうか。

スタントシーンで気になるカットがあった。 ジープがドイツ攻撃機の爆撃を受けて上下逆さまにひっくり返るのだが、運転しているスタントマンは明らかに下敷きになっている。絶対に首の骨を折っているはずだ。それともとっさに助手席側に伏せたのだろうか。極めて危険なスタントで私が監督だったら許可しない。

普通、屋根のあるセダンがひっくり返るスタントでも、車内には補強バーをつけてつぶれないようにしてあるし、スタントマンもヘルメットをしている。それが屋根のないジープでノーヘルなのだ。 彼はどうなっただろうか。それともラジコン操縦でダミー人形だったのか。明らかにハンドルを動かしていたが。

「トラ!トラ!トラ!」でも、ひっくり返る寸前、危機一髪のジープスタントがあった。

アフリカの荒野に流れるジェリー・ゴールドスミスの音楽、トランペットの「バラパ・バラパ・パラパ・・・・」というけだるい響きが印象的。 彼はどんな作品でも記憶に残る音楽を作る。

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コメント

ヒャーホホホ!WBC日韓決戦に勝ちましたね~!!!
「パットン万歳!」と叫びたくなるほど嬉しゅうございます。あの国にだけは負けたくなかった(笑)。以前にもこちらで話題にさせていただいたと思うのですが、野球用語と軍隊用語って似ているからでしょうか、戦争モードで試合をガン見していました。
今は興奮状態なので、パットンの気持ちがわかります。気分が高揚すると過激になるのですよ~。「サナバビッチ!、あんな糞○国みたいな国に負けてたまるか」。と私は思っていました。

ちょっと気分を落ち着かせて・・・・・。
あの戦車はタイガー戦車ではなかったのですか・・・・。でも、L.B.アボットの仕事は素晴らしいですね。映像に圧倒されました。
>スコットの老け役演技が素晴らしい
スタンリーさんがアルパチーノに関しておっしゃっていたように、ジョージ・C・スコットも声を工夫していましたよね。あれは43歳の声じゃないですね。見事な老け役でした!
決死のスタントの詳細もわかりました。ありがとうございます。

投稿: マーちゃん | 2009年3月24日 (火) 15時42分

マーちゃん。こんばんは。
日本、勝ちましたね。アメリカに負けるのはいいけれど、あの国にはね。前回グランドに旗を立てるようなフザケタことをされたのでは負けられません。勝った日本はそんな恥ずかしいマネしなくて良かったです。野球は紳士のスポーツですから、こちらのほうが一歩リードしています。
ところでパットンはソ連との戦勝祝賀会で、映画のようにあんな発言したのでしょうか。乾杯のシーンは笑いました。
ドイツの戦車のプラモデルは人気がありますね。男の子はだいたいタイガーとパンサーの形は分かります。どっちがどっちかわかりませんけど。汗
アメリカのシャーマンも有名ですね。敗戦国の戦車というのは残っていないのでタイガーを大量に観るというのはできません。これだけは残念です。
スコットのダミ声は演技ですか。私は歳相応だと思っていたので若いと分かったときはびっくりしました。
この映画ではスタントマンの活躍が目立ちました。戦車の大砲発射の衝撃がすごく、そばにいる人はだいぶショックウェーブで吹っ飛ばされていました。

投稿: スタンリー | 2009年3月24日 (火) 21時08分

この映画のアフリカの戦車戦でティーガー(タイガー)戦車を演じているのは米軍のM60パットンだと思います。パットンのニックネームはM46からM60までの一連の同系列の戦車につけられました。
対する米軍戦車を演じているのはM41ウオーカー・ブルドッグです。
しかし、シチリア以降塗装を戻して米軍戦車としてM60は登場しますし、中にはM47も混じっています。このM47は「バルジ大作戦」でキングタイガーを演じています。
そして雪のヨーロッパ戦線ではまたドイツ戦車としてM60が復活します。

今なら当時の戦車も(プライベート・ライアンのように)再現するのでしょうが、当時は大量にあった現用戦車を塗装と小改造で使用するほうが安上りだったのでしょう。中途半端な改造はかえってみっともないという考えだったのかもしれません。
また、スタントマンでは戦車の前で転び、轢かれかける兵もいたりして驚きます。
なお、砲撃を受けて爆発する戦車など、ミニチュアも使用されています。

投稿: のん | 2009年10月13日 (火) 21時41分

のん様、コメントありがとうございます。
戦車の情報、大変参考になりました。
当時の戦車では、やはりドイツのものがカッコヨカッタですね。少年のころのタミヤの憧れのプラモデルはドイツのものばかりでした。アメリカのものはシャーマンなどちっぽけでカッコワルイとおもいましたが、ブルドックの平均的なスタイルは好きです。日本軍の戦車は論外です。sad
アボットのミニチュア特撮があるとのこと、まったく気が付きませんでした。やはりアメリカの特撮には降参します。日本の特撮でしたらスグにオモチャとバレますね。もう一度DVDで再確認します。

投稿: アラン・墨 | 2009年10月14日 (水) 09時58分

旧日本軍の主力九七式戦車は採用当時は優れた能力の戦車として評価されていましたが、戦車の運用思想が世界的に変化したため、単純比較では見劣りするものとなりました。第二次大戦当時の戦車はほとんどガソリンエンジンでしたが、日本とソ連のみがディーゼルエンジンを採用、その先進性は評価されています。戦後の自衛隊の61式、74式などもさまざまな制約の中で非常にバランスの取れた性能を有し、人気が高いです。
ドイツ戦車は人気がありますが、特にタイガーやパンサーなどはトランスミッションほかトラブルが多く、現場の兵は苦労したそうです。

ミニチュアを「オモチャ」呼ばわりするのは感心しません。どう評価するのかは自由ですが先人の仕事を侮辱してはいけません。
また、ミニチュアとばれなければよい特撮、ばれたら出来の悪い特撮、ということではないと思います。

投稿: のん | 2009年10月14日 (水) 15時44分

のん様、コメントありがとうございます。
ミニチュア特撮が「オモチャ」に見えることを、侮辱ととらえられた先人の方がいるとすれば、先人の方にお詫びいたしますが、はたして、先人の方は私の言葉を侮辱ととるでしょうか。
その先人の特撮マンたちの中には、「オモチャ」にしか見えないという一評価を耳にしたならは、「ああ、そうだったかな、次回ではもっと気づかれないように工夫をしよう。ファンの意見はありがたいな」と、とらえる方もいるかもしれませんね。
おっしゃるようにどう評価するかは私の自由ですので、私の意見を述べさせていたたけば、日本の特撮、特に東宝ミニチュア特撮は川北監督以前の作品では、ファンからの「オモチャにしか見えない」・・意見にフタをしてきたように感じます。巷で言う「円谷は特撮の神様だ」、「世界に誇る日本の特撮」という伝説にアグラをかいてきたようにしか、私には感じられません。
私は、他の方がどう言おうとも、ミニチュアと気付かれない特撮が優れた特撮であると断言いたします。特撮と気づかれないことが優れた特撮と断言します。
しかし、バレても演出的に優れた特撮というのもあります。「サンダーバード」や日本の過去の一部の特撮などがそうだと私、個人は感じています。
その円谷特撮でも優れたものがあります。私の他の記事をご覧いただければ、ミニチュアとバレている特撮を一概に批判しているだけではないことをご理解いただけると思います。
日本の戦車のディーゼルエンジンを採用した性能については、仰るとおりの評価も聴いています。しかし、カッコウだけを問題にする単純なプラモデル少年の目に戻ると、日本の大戦初期の戦車のデザインは「ちょっと部屋に飾りたくないな」と感じています。

投稿: アラン・墨 | 2009年10月14日 (水) 21時54分

追加します。ミニチュアを「オモチャ」と例えるのは、少し小バカにした言い方でして、気分を害された日本特撮ファンの方がいればお詫びしますが、私の幼い頃の大人たち、少なくとも私の親爺や姉は日本の特撮のミニチュアをそのように表現していたものです。これは造形がオモチャに見えるということではなく、物理的な動きがオモチャに見えるということなのです。

投稿: アラン・墨 | 2009年10月14日 (水) 23時31分

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