« 大河ドラマはどうしてデジタルシネマカメラを使わないのか | トップページ | ゴッドファーザー・パートⅢ »

黄色いリボン

黄色いリボン [DVD] DVD 黄色いリボン [DVD]

販売元:アイ・ヴィ・シー
発売日:2002/04/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

洋画メモ、NO,59、ワンコインDVD

1949年、RKO、スタンダード、テクニカラー、104分

原題- SHE WORE A YELLOW RIBBON.

監督- ジョン・フォード、 撮影- ウィントン・C・ホック、チャールズ・P・ボイル、

音楽- ルシアン・カイレエ

出演- ジョン・ウェイン、ジョアン・ドルー、ジョン・エイガー、ベン・ジョンソン、ハリー・ケィリー・ジュニア

-------------------------------------------

ジョン・フォード監督で観たものはこれで3作目。 

黒澤監督が彼に傾倒していたことがよく分かる。 「七人の侍」とこの映画との制作順をよく知らない人は、部分的に黒澤映画のシーンをパクッたのではないかと思うかもしれない。

騎兵隊がネイティブの集落で馬を暴走させ、襲撃を阻止させるシーンは「七人」の村の攻防戦を彷彿とさせる。

また極めて危険な岩場での乗馬疾走シーンは黒澤アクション的だ。(黒澤アクションがフォード的なのであるが)

西部荒野の撮影のすばらしいこと。スタンダードサイズなのに横幅が狭く感じられない。騎兵隊やネイティブたちの集団が画面を横切ったり、去ったりする撮影は映画技法のセオリーに従っているものだろうが、まったく自然であり観やすい。

それも大ロケーション撮影なので、スタッフの苦労がしのばれる。

酒場でのぶんなぐり合いは西部劇のお馴染みシーンであり、わざわざ騎兵隊での物語りに取り入れたのはフォード監督のサービスだろう。

老いたジョン・ウェインが亡き妻の墓に語っているシーンはシミジミするものだ。また隊員から銀時計を送られ感激にむせるシーンも、抑えた演技でいい。その時計を後々まで使うのは脚本のうまさ。(あの当時、どうやって標準時を知るのだろうか)

二人の隊員と娘との三角関係の描写は、もう少し突っ込んでもよかったのではないか、ここも女性を描くのが苦手だった黒澤監督に似ている。

「黄色いリボン」のあの歌は、この映画のオリジナルだと永年思っていたが、アメリカの民謡だった。

|

« 大河ドラマはどうしてデジタルシネマカメラを使わないのか | トップページ | ゴッドファーザー・パートⅢ »

洋画メモ」カテゴリの記事

コメント

これ、ワンコインDVDを持っています♪黒澤監督はジョン・フォードの影響をかなり受けていますよね。両監督とも品格のある映画を作っていますね。山本晋也さんが黒澤監督は西部劇の土ぼこり感を出したくて地面に灰を巻いていたと言ってましたっけ・・・。西部劇の土は赤くて、あれが独特の味わいを出していますね。
銀時計のシーンは覚えています!老眼鏡をかけて時計に刻まれた文字を読んでいました。ウルル。。。。
ジョン・ウェインは存在感が抜群にあって、そこにいるだけで映画に男っぽさが生まれるような俳優さんです。三船敏郎と通じるものがありますね。

投稿: マーちゃん | 2009年3月11日 (水) 18時37分

マーちゃん。こんばんは。
土ぼこりは両監督とも使い方がうまいですね。フォード監督のこの映画では馬の暴走シーンの土ぼこりがすごかったです。そうそう、黒澤監督も馬のシーンでは灰をまいていましたね。またそれ以外では大型扇風機を使ってセメントなどをまいていました。
ジョン・ウェインはほんとうに西部男のたのもしさと落ち着いたユーモアを持っていました。上官からの命令には事務的に書類で抗議して、反面、喜んで従うところは粋でした。
あの騎兵隊本部は街から遠いのか近いのかよくわかりませんでした。 銀時計や背広はどうやって買ってくるのでしょうか。

投稿: スタンリー | 2009年3月11日 (水) 20時44分

今晩は。
フォード作品にはワンコ、アイルランド犬がうまく使われいますね。「西部開拓史」のフォードのパートでも少しですが好演(笑)していて好きなんです。そう言えば「妥協は・・・・」とかなんとか言ってましたね。あー、暫く観ていないから忘れました。すいません。

投稿: ロンリー・マン | 2009年3月12日 (木) 21時37分

ロンリー・マンさん。お久しぶりです。お元気ですか。
ワンちゃん。いました。騎馬隊と一緒に走り回っていましたが、隊列では地面に堂々と寝そべっていて貫禄ありました。
「西部開拓史」は観たい映画なのです。でもレンタル店ではなかなか見つかりません。
そうでした、面白いセリフ、たしか「謝罪は負けを意味する」とかなんとか言っていました。

投稿: スタンリー | 2009年3月12日 (木) 22時24分

はい、余り元気ではないのです。若い頃は企業戦士だったのが・・・。
全快したら私も遅まきながらブログを立ち上げますから、無理してホーム・シアターをリニュアルしTHX仕様にしましたので「西部開拓史」はBD版(半世紀前の作品とは到底思えないリマスター技術に驚愕します)でご招待しますからもう少しお待ち下さい。まじです。

投稿: ロンリー・マン | 2009年3月12日 (木) 22時44分

ロンリー・マンさん。こんばんは。
お体、ご自愛ください。
ホームシアターのご計画、うらやましいです。
当、シアターはいまだパソコンのTFT画面であります。
BSなどはブラウン管です。画質は良く、壊れていないので捨て切れません。ただし、音は良くないです。THXはすばらしいでしょうね。セットアップされましたらご報告を楽しみにしています。

投稿: スタンリー | 2009年3月13日 (金) 21時21分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/412224/28565826

この記事へのトラックバック一覧です: 黄色いリボン:

« 大河ドラマはどうしてデジタルシネマカメラを使わないのか | トップページ | ゴッドファーザー・パートⅢ »