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2008年10月

サンセット大通り

サンセット大通り スペシャル・コレクターズ・エディションDVDサンセット大通り スペシャル・コレクターズ・エディション

販売元:パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
発売日:2008/06/20
Amazon.co.jpで詳細を確認する

洋画メモ、NO,49、DVDレンタル

1950年、パラマウント、スタンダード、白黒、110分、画質悪い

監督- ビリー・ワイルダー、 撮影- ジョン・サイツ、

音楽- フリッツ・ワックスマン、 

出演- ウィリアム・ホールデン、グロリア・スワンソン、ナンシー・オールソン、

エリッヒ・フォン・シュトロハイム、セシル・B・デミル、バスター・キートン

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廉価版ソフトなので画質が悪い。映像がシャープでない。おまけに日本語字幕が原語と比較してメチャメチャ省略してある。誤字まである。 

映画の出だしはやっぱりホールデンのナレーションで始まる。私が殺された理由をこれからお話します。という展開。これを倒叙法といいましたっけ。

グロリア・スワンソンというサイレントの女優を知った。「エアポート75」に本人役で出演しているが、この映画をまだまともに観ていない。私の町のレンタル屋にはこのソフトを置いていないからだ。19世紀末の生まれの人で、私の祖母と同じ年代の人。映画には彼女の豪邸の中に、全盛期の頃のポートレートがたくさん飾ってある。

デミル監督が本人役で出演しているが結構芝居がうまい。スワンソンとはこの映画の内容通り、過去に彼女と組んで映画を製作していた。

当時のパラマウントの映画スタジオを見せてくれるが、「雨に唄えば」、「錨をあげて」についで舞台裏を見たのはこれで3回目である。スタジオのカメラがでかい。テクニカラーカメラなのかもしれない。

スワンソンはこの映画でアカデミー賞候補となったが、渾身の演技といえる。しだいに狂った顔になっていく。しかし私には多少オーバーな演技に見えた。

彼女の話し方が「宇宙家族ロビンソン」のジョナサン・ハリスの喋り方に近く、英語圏では傲慢で自分勝手な人物を演じるときのアクションなのかもしれない。

彼女のチャップリンの物まねが見もの。

彼女の執事もなぞの男で、鉄仮面のような容貌は最初から興味がわく。ラスト近くで彼の人生が明らかになる。

バスター・キートンが彼女のサイレント時代の同僚の一人として、カードゲームのシーンにカメオ出演している。 相変わらずニコリともしないが一言「パス」という声を発している。彼のテレビ出演のシーンをユーチューブで観たが、声は良く、歌もうまい。

映画の中でホールデンは彼らサイレント時代の俳優のことを「蝋人形」と揶揄して言っていた。

ラストシーンのスワンソンが悲しい。 殺人の取材に来たメディアのカメラを映画の撮影と幻想し演技をしてしまう。 彼女の執事をしている男も「カメラ、アクション」と幻想の演出して彼女を支える。 ふたりとも哀れ。

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ゴッドファーザーPartⅡ

ゴッドファーザー PartII<デジタル・リストア版> DVD ゴッドファーザー PartII <デジタル・リストア版>

販売元:パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
発売日:2008/10/03
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洋画メモ、NO,48、DVDレンタル

1974年、バラマウント、201分

監督- フランシス・フォード・コッポラ、 撮影- ゴードン・ウィリス、

音楽- ニーノ・ロータ、カーマイン・コッポラ

出演- アル・パチーノ、ロバート・デュバル、ダイアン・キートン、

ロバート・デ・ニーロ、ジョン・カザール、リー・ストラスバーグ、

ジェームズ・カーン(カメオ出演)

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撮影は前回と同じ、ゴードン・ウィリスであるが、いぶし銀の映像といっていい。

この映画における室内のシーンは光が弱く、パートⅠでもそうだったが場合によってはNGとなるような暗いカットがあった。 個人的には灯かりの弱い、暗い映像は好きではない。それに、映画館のプロジェクターの性能によっては全くダメな画面になってしまうことがある。

このパート2は時間軸が二つに分かれている。こういう手法はこの映画以外でもあったように記憶しているが、それが何だったかは憶えていない。コッポラは一度やりたかった手法だったと言っていた。  編集が大変だろうが、うまくいっていると感じた。

時間順に編集した総合バージョンもあるようだが、あまり評判が良くないという。

いぶし銀の映像は過去のデ・ニーロのシーンで際立っていて、イタリア移民街の撮影が素晴らしい。移民街を創り上げたプロダクション・デザイナーもいい仕事をしている。

アル・パチーノが登場する時代のストーリーの展開が、いきなりキューバに飛んだり、裏切る内容などが頭の悪い私には分かりにくい。 日本語吹き替え版でもう一度観たい。

デ・ニーロもパチーノもいい演技をしているが、ロス役のストラスバーグという人をこの映画で知った。 空港での疲れた表情の演技がいい。なんでもアクターズ・スタジオでポール・ニューマンやデ・ニーロに演技指導した大先生だそうで、日本なら千田是也か杉村春子というところの人だろう。 コッポラもこの人には何も言うことがなかったという。

唯一、お笑いシーンがあり、移民街のボスとは知らず、高飛車な態度だったアパートの大家が、ビトに謝りに来るところでは、コッポラがイタズラで仕掛けたというドアのロックが外れないのに俳優が右往左往するのが可笑しかった。音楽も映画中唯一、トボケタ感じのもので、これはカーマインが作ったものかもしれない。それにしても本来ならドアが開かないところで、カット・NGとなるのを、アドリブで芝居を続けるこの俳優さんの大胆さには驚く。

ジェームズ・カーンが特別出演する最後のドンの誕生会シーンでは、コッポラはこの部分だけでも出演してほしいと、最後の最後までマーロン・ブランドに要請したが、かたくなに拒否され、撮影の前日の寝床で、ドン・コルレオーネを別の見えない部屋で迎えるという、サブライズパーティにするアイデアを考えた。 ひとりポツリとテーブルに残されたアルが印象深く、これはこれでいいシーンになっている。 怪我の功名というところだろう。

エンドロールで流れる音楽、最初の部分はフェリーニの「道」の劇中に使われていた曲の一つに似ている。 作曲家が過去の自作をアレンジして新曲に使うことはめずらしいことではない。

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ゴッドファーザー

ゴッドファーザー PartI<デジタル・リストア版> DVD ゴッドファーザー PartI <デジタル・リストア版>

販売元:パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
発売日:2008/10/03
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洋画メモ、NO,47、レンタルDVD

1972年、バラマウント、ビスタサイズ?、175分

監督- フランシス・フォード・コッポラ、撮影- ゴードン・ウィリス、

音楽- ニーノ・ロータ、 特殊メイク- ディック・スミス、

特殊効果- A.D.フラワーズ

出演- マーロン・ブランド、アル・パチーノ、ジェームズ・カーン、

リチャード・カステラーノ、ロバート・デュバル、ダイアン・キートン

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とうとうこの映画を観る。 ヒットしていたのは私が中学生のころだったと思うが、特に観たいと思っていなかった。マフィアの映画だというのも抵抗があったのであえて今まで観なかった。

面白かった。最後まで目が話せない。

ブランドやパチーノ、カーン、それにイタリア語が達者な当時名も知れない俳優の演技が観もので、何回も観ればその都度楽しめそうだ。

ニーノ・ロータの音楽はあまりにも有名で、今だ珍走族(暴走族)のラッパにまで使われている「愛のテーマ」は聴きあきているが名曲には変わりが無い。

モーツァルトのピアノ協奏曲23番第二楽章がこの映画の雰囲気に合っていると感じていたが、やっぱり「愛のテーマ」をこの曲のシチリアーノの部分に換えてもピッタリだと自分勝手に思った。特に後半から終わりまでのフレーズをエンドロールに使ってもいいのではなかったかと、コッポラに話してみたいものだ。

個人的にはファミリーやアメリカのヤクザどもに全く感化しない。やられたらやり返すという幼稚な連中で、拳銃で敵の幹部の頭を打ち抜くパチーノもチットモかっこいいとは思わないが、電車の音による緊張感の盛り上がりは手に汗をにぎり、優れたシーンであった。

特によかったシーンは最終的な報復殺人のカットと教会での洗礼のカットを交互に見せる部分で、オルガン曲を挟み、映像なのにまるでバッハの対位法を使った3声・4声のフーガのような絡み合った進行で、数ある映画の中でも名シーンだと思う。 (あの洗礼を受ける赤ん坊がソフィア・コッポラだというのは既に有名)

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コッポラのコメンタリーで気が付いたこと。

・予算250万ドルの映画として企画され、低予算に慣れていた当時ぺいぺいだったコッポラが監督に起用されが、ベテランのスタッフにも相手にされず、パチーノの優れた殺人シーンの撮影まではほとんど交替される運命だった。 撮影は62日間で行われた。

・冒頭の結婚式のシーンも三日半の突貫撮影で、2台のカメラを使った。これは黒澤方式であるが、撮影監督は不機嫌だった。 パチーノとキートンの机のカットは夜間に照明を当てて昼のように見せるという無理な撮影で、撮影監督のウィリスはカンカンに怒っていた。

・ファーストシーンの陳情の葬儀屋のカット、顔のアップから次第にゆっくり引くところは当時の撮影テクニックでは不可能で、やむ終えずコンピューター駆動のモーターによる方法で解決した。  つまりこれはモーションコントロールカメラと同じ手法。

・ブランドはいたずら好きで、ストレッチャーで家の二階に運ばれるシーンではコッソリと90キロの錘をストレッチャーに忍び込ませ合計270キロにして二人の俳優に運ばせた。

・冒頭、ブランドにシドロモドロの挨拶する人物は元プロレスラーの素人俳優で、ブランド前に上がってしまい、セリフをトチッテしまった。そこで後で挨拶を練習するシーンの撮影をし、うまく挨拶がしゃべれない人物の設定にした。 この撮影でブランドは自分の額に「この下手くそ」と書いた紙を張るいたずらをした。(たぶん緊張をほぐすため)

・ブランドが畑で死ぬシーンは、会社側の人物から余分なシーンだと強行にカットするよう言われた。

・そのシーンでは子供がうまく動いてくれないので、子供好きのブランドがアドリブで怪物のマネをした。子供はほんとうに怖がってくれた。

・パチーノが病院にいるシーンでは廊下のカットが少ないとジョージ・ルーカスに助言され、パチーノを撮影したカットから、OKの声がかかった後の余分に廻ったフィルムを使って入れた。 コッポラは、こういうフィルムも捨てずに利用することを若い監督に提案していた。

・シシリー島での民族音楽はすべてコッポラの父親が作曲した。

・コッポラはアーサー・ペンを尊敬していて、ソニーがトミーガンで蜂の巣になるシーンは「俺たちに明日はない」からいただいた。

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ブランドの膨らんだホホはディック・スミスの特殊メークだが、ロバート・デュバルの頭の生え際も彼による処理か、あるいは増毛してあると私は思う。

A.D.フラワーズによる特殊効果で、額に当たった拳銃の弾痕から血糊が出るカットがある。 私は以前から血糊の袋を空気銃などで発射しているのかと想像していた。 しかし私の勘違いかもしれないが、良く観ると、額から横にかけて薄いチューブのような膨らみがあるように見える。これもスミスの特殊メークとの共同作業であろうか。 メガネのレンズが弾で割れ、血が出てくるのもフラワーズによる。

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ワン・ツー・スリー、ラブハント作戦

ワン・ツー・スリー DVD ワン・ツー・スリー

販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2007/02/02
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洋画メモ、NO,46、NHKBS

1961年、MGM、シネスコサイズ、白黒

原題- One Two Three.

監督- ビリー・ワイルダー、脚本- ワイルダー、ダイアモンド、

撮影- ダニエル・L・ファップ、 音楽- アンドレ・プレヴィン

出演- ジェームズ・ギャグニー、ホルスト・ブッフホルツ、パメラ・ティフィン

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オープニングはやっぱりナレーションで始まっていた。ワイルダー作品のほとんどがこの手法。

冷戦時代の情勢は少しは知っているが、英語があまり分からないのが悔しい。

当時のアメリカのギャグが分かり、英語が堪能な人は、字幕の説明より笑えるだろう。そういう人がうらやましい。

こういうスタイルの喜劇は、なんというのか忘れたが、当時のアメリカのテレビ番組でも、バックに笑い声の効果音を入れたもので、むこうにはおなじみのものなのだろう。映画では笑い声は入れられないだろうが、そんなもの入れなくともアメリカの映画館では爆笑の嵐だったかもしれない。

私が思うに、「ルーシーショー」や「じゃじゃ馬億万長者」などでも、アメリカ人が大笑いするギャグを日本語字幕に直しても、吹き替えしても日本人が笑うには時々無理がある。つまり下手な日本語のシャレなどでごまかしてしまうからだ。

しかしこの映画では日本語を使ったシャレは無く、ほっとした。翻訳者の苦労がしのばれる。 ただし、NHKの放送でも、一番最後にペプシの名が出るのに、Cookをコーラと字幕にふっていたのには疑問を感じたが。

内容は吉本新喜劇といったところ。どうやって偽装するかのドタバタと、当時の資本主義と共産主義国へのオチョクリ。

ピアニストのクライバーンのこともジョークに出てきたが、これも今のワケー人にはさっぱり何のことか分からないだろうな。

ジェームズ・ギャグニーは当時引退していたそうだが、ワイルダーに請われて出演したとのこと。 しかしものすごい台詞の量。 ずっーと早口でしゃべりっぱなし。エネルギッシュで、まだまだ引退はもったいない。

ホルスト・ブッフホルツはどこかで見たことがあるなと思ったが、「荒野の七人」で勝四郎の役で出ていた。ドイツのジェームズ・ディーンと云われていたらしい。

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ソーラーカー・だん吉くん

ソーラー工作シリーズNo.1:ソーラーカー工作基本セット ソーラー工作シリーズNo.1:ソーラーカー工作基本セット

販売元:ツクモ ロボット王国
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時々、日本テレビの「ザ!鉄腕!DASH!!」のソーラーカー・「だん吉」の走行を観る。

日本各地、ローカルの風光明媚?、あるいは鄙びた漁村など紹介してくれて、大変楽しい。人々との交流もホノボノとしていいものだ。

しかし、以前から疑問に思っていることがある。

それは、あのソーラーカーは夜、バッテリーに充電しているのではないか、ということだ。 つまり100パーセント太陽エネルギーで走行しているのではないという疑惑を私は持っている。

そう考えてしまうのは、あの「だん吉」君の走りっぷりがあまりにも逞しいからだ。 番組を見ていると、少なくとも2時間くらいは時速40キロくらいで走っているみたいである。

ちょっとおおざっぱに計算してみよう。

軽自動車を時速40キロで走らせるのには少なくとも20馬力は必要であろう。最近の軽自動車は50馬力近いパワーがある。

1馬力は約750ワットの出力である。 つまり20馬力なら15キロワットを継続させるエネルギーが必要である。

さて、現在のソーラーパネルの、光を電気に変換する効率は、性能の良いもので約10パーセントくらいである。

あの「だん吉」のパネルは何平米あるだろうか。軽自動車のサイズは幅1.48メートル、長さ3.4メートル以下と決まっているが、屋根に貼られたパネルも最大そのサイズと 仮定すると約5平方メートル。

太陽エネルギーは地球に対して1平方メートルあたり、1キロワットを受けるというが、これは夏の強烈な直射の場合であろう。でもまあ、一応そのエネルギーを太陽からもらうとして、ソーラーパネルの効率は、最大10パーセントと仮定すると、1平方メートルあたり、たったの100ワット。 つまりカンカン照りでも5平方メートル全体では500ワットしか「だん吉」君は発電できない。

つまり1馬力にも満たない。あのまま走り続けることなど不可能だ。

ということは、15キロワットを2時間持続させるエネルギー、30キロワットアワーのパワーを得るには、「だん吉」を60時間、走行を止め太陽光をあてて充電しなければならないということになる。

そういう光景を、いままで番組では紹介しているだろうか。

あるいは、あの番組を最初から一本残らず観ているのではないので即断できないが、番組中、夜間などの休止時間に、旅館やホテルなどでコンセントの交流から、充電器を介して電気自動車のバッテリーに充電しているところ視聴者に見せたことがあるだろうか。 

私は一回もそのシーンも見たことがないが、実際にそういうことが皆無だったら、視聴者を太陽エネルギーだけで走らせていると、欺いていることにはならないだろうか。

 

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スティング

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洋画メモ、NO,45、DVDレンタル

1973年、ユニバーサル、ビスタサイズ?、129分

監督- ジョージ・ロイ・ヒル、 脚本- ディビット・S・ウォード、

撮影- ロバート・サーティス、

音楽- スコット・ジョブリン、 マーヴィン・ハムリッシュ、

出演- ポール・ニューマン、 ロバート・レッドフォード、ロバート・ショウ、

チャールズ・ダーニング、レイ・ウォルストン、アイリーン・ブレナン

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観客まで騙す詐欺映画。「スパイ大作戦」の詐欺バージョンというべきか。

詐欺の手法は実際にあった手口だということらしい。

オープニングの路上での「すり替え」詐欺でアゼンとしてしまった。あのシーンで観客は映画に引きつけられる。うまい脚本。

でも考えてみると、ああうまくいくだろうか。きわめて危ない作戦。

ニューマンはかっこいいが、出番としてはレッドフォードのほうが多い。彼の目の演技がよかった。

また脇をかためる役者が達者な人ばかりで、その演技も楽しめた。

ロバート・ショウが足を引きずっているのが気になって、演技なのか本当に足が不自由なのか分からなかったが、撮影当時、怪我をしていたということだ。階段を降りるのがつらそうだった。

この映画は中学生の時に途中入場で半分だけ観て帰ったため、ずっと内容が分からず、何をどうやってスティングするのか長年の楽しみだったが、やっとで全貌を知ることができた。 音楽がエラク有名で、 アマノジャクの私は反発して、あえて今まで観なかったのだ。

善人を騙すのはケシカランことであるが、ギャングのボスならかまわない。実に愉快な話である。 「悪名」の朝吉はゲンコツでヤクザをたたき潰すが、こちらは頭脳を使う。

劇中に流れる素敵な音楽で、特に良かったのは、レッド・フォードがカフェのレジの女のアパートに訪問しようかと逡巡しているときのピアノ曲で、シンプルな曲なのにしっかりした曲で、間奏の進行が面白く、あれは和声学をマスターした人が作った曲だと分かる。

脚本と編集にぬかりが無く、説明不足のところが無い。ただし、フッカーはFBIの捜査官がニセモノであることが途中で相棒に知らされたのか、あるいは最後まで知らなかったのか、頭の悪い私はもう一度観ないと判らない。

ニューマンとアイリーン・ブレナンが作戦当日、隠遁場所にあるカルーセルを振り返って見るカットがなぜか印象にある。 もうここからオサラバということで見納めしている。 詐欺師生活も、これで最後だと暗示しているのかもしれない。

50万ドルを誰も殺さず、まんまと手に入れたが、大人数での仕事なので、分け前は一人当たり1万ドルくらいだろうか。

カフェの食事(ミートローフ・パイ・コーヒー)が85セントくらいだったから、1ドルは1000円として計算すると1000万円ということになる。 悪くない。

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ニューヨーク証券取引所の不可解

誰が為に鐘は鳴る DVD 誰が為に鐘は鳴る

販売元:ファーストトレーディング
発売日:2006/12/14
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株価が大暴落しているが、以前から不思議に思っていることがある。

それはニューヨーク証券取引所での、あの大引けでの鐘を鳴らす儀式である。

あのオペラの桟敷席みたいなテラスで、数人の育ちのよさそうな人々が、正面のカメラ目線で相対し、その中の代表が鐘をカンカンと鳴らしている風景をニュースで散々見せ付けられる。

たぶんあの連中は取引所の職員ではなく、招待されたゲストなんであろうが、彼ら彼女らを見ていると、どうも不可解だ。そして不愉快だ

それは平均株価が暴落してもニコニコと笑っているからである。

ムチャクチャ大暴落しても、みんなオメデタイ、記念写真ヅラしてカメラ目線で笑っていやがる。

「笑っている場合ではないでしょうが!!!」、あんたがた。!!!

気の毒そうな顔で、鐘鳴らしなさいしないさいってーの。

ヤンキーの証券マンさんも、あれを見てよく我慢できるものだ。

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「ゴッドファーザー」のイメージ音楽

モーツァルト : ピアノ協奏曲第17番・第20番・第21番・第23番&第24番 Music モーツァルト : ピアノ協奏曲第17番・第20番・第21番・第23番&第24番

アーティスト:ルービンシュタイン(アルトゥール)
販売元:BMGインターナショナル
発売日:2000/10/25
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持ち前のアマノジャクで、大ヒットしている映画は反発してめったに観ないことにしているのだが、私が高校生のときから始まり、パート2、パート3と続いて大ヒットしたコッポラの「ゴッドファーザー」も、全ピソードを未だ1カットすらも観ていない。

それで、そろそろ観ようかと思っているのだが、大分前から、観てもいないのに、この映画の内容のような、血で血を洗う残酷、かつ悲壮な家族関係をイメージするような音楽があることを感じていた。

それは

モーツァルトのピアノコンチェルト23番の第二楽章。

この協奏曲は私の高校のときから愛聴している曲ではあるが、私の思い違いか、夢の中のことか、あるいは錯覚であろうか、「ゴッドファーザー」ではない、題名も知らないイタリア映画の何かのシーンに、この第二楽章のフレーズが流れていたような気がする。

追記: この映画は1966年のイタリア映画「天使の詩」と判明。

そのイタリア映画は貧しい家庭の子供の話だっただろうか。なにか「禁じられた遊び」の内容のような哀しい話である。 しかしやっぱり夢の中の作り事かもしれない。

この物悲しい嬰へ短調の第二楽章はシチリアーノが使われている。つまりイタリア・マフィアの出身地の音楽。 イタリア人のニーノ・ロータが作曲した「ゴッドファーザー」の音楽が、この曲に感じが似ているのはムリからぬことだった。

ただし、ロータのこの映画の、暴走族のラッパにまで使われているあの有名なテーマは4拍子であるが、シチリアーノは8分の6拍子で3拍子系である。

私の耳だけの記憶によれば、映画劇中に使われている別の音楽もシチリアーノにそっくりで、それはたしか3拍子だったはずだ。

ところでモーツァルトのこの曲のピアノのパートは、バイエル教則本(今時こんなものをレッスンに使っているのだろうか)程度の技術で弾けてしまい、私も時々ソロ部分を弾いて物悲しい雰囲気を楽しんでいる。

終わりの楽譜の数ページなど、ピアノを弾けない人でも右手の指1本、左の指1本で奏でられてしまうが、オーケストラ部分と合わせ、実はこの部分が最も情緒があるところで、涙が湧いてくるほど哀しいフレーズが曲をしめくくり、まるでコルレオーネ・ファミリーの終焉を彷彿させる。 

音楽とはリストのような技巧を使わなくとも、人を十分感動させられることを教えてくれる。モーツァルトの天性を感じる部分だ。

「ゴッドファーザー」のDVDを借りてきたら、テーマ音楽の部分、あるいは物悲しいシーンでは音を消して、この第二楽章のCDを流してみようかと企んでいる。

追記: 「ゴッドファーザー」のテーマとこの第二楽章の音階が似ているのは事実であるが、同じ調性・音階であるかは私の音感では分からない。 探偵、天出臼夫に調べてもらうしかない。

追記: 「ナポリの音階」だったと思う。

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ゴジラ・FINAL WARS

ゴジラ FINAL WARS スタンダード・エディション DVD ゴジラ FINAL WARS スタンダード・エディション

販売元:東宝
発売日:2005/07/22
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特撮メモ、NO,23、DVDレンタル

2004年、東宝、シネスコサイズ、125分

監督- 北村龍平、 音楽- キース・エマーソン、

出演- 松岡昌宏、菊川怜、ドン・フライ、水野真紀、ケイン・コスギ、北村一輝、

水野久美、宝田明、佐原健二

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観るのは2回目である。

一回目は、等身大の人間どうしの格闘シーンを見るのが面倒くさくて、その部分は早送りで省略した。

今回は、そのシーンも、まあ付き合って観たが、「マトリックス」ばりの映像やワイヤーワークを使った蹴飛ばし合いは、私にはやっぱり退屈だった。

また、特撮シーンも当初、VFXありミニチュアありで混乱しているように思えたが、再度観るとそれなりに鑑賞に耐えられるシーンもあった。

そのいくつかは、

・シドニーのオペラハウスの破壊。

・上海の高層ビル(例の団子を串刺しにしたような高層ビル)の破壊。

・日本の海岸のどこかのブリッジの、ゴジラの起こした津波による破壊。

・東京でのゴジラの背後で崩壊するビル。

・怪獣が地面に接触したときの土砂の巻き上がり。これはどのシーンでも手抜かり無く描写してあった。

逆に酷いと感じたシーンは上海でのアンギラスのミニチュア特撮で、この撮影監督はハイスピード撮影を2倍程度に落としてしまい、ウェザリングも丁寧に施された凝った造りのミニチュアの造形をサラリと撮り流して、台無しにしてしまっている。

そのハイスピード撮影は、やっぱり全体的にシーンによって速かったり遅かったりで、それによって巨大感や物理感覚を狂わせてしまうという、円谷特撮から続いている悪習をいまだ踏襲している。

何種類もの怪獣の中で一番私が気に入ったのはクモのデカイので、細かい丁寧な造形だった。

水野久美さんが再び波川という名で出演している。宝田さん、佐原さんはもうお馴染みだが、X星人も波川も居るので、できれば元祖・統制官の土屋嘉男さんも出演していただきたかった。

そのX星人の統制官で伊武雅刀が出演しているが、ユル・ブリンナーのような威容な顔はインパクトがある。「謎の円盤UFO」に出てきた宇宙人にも東洋系のあんなのがいた。

後釜の若い統制官は腹話術の「いっこく堂」かと思ったが、うまい俳優さんで北村一輝という名を知った。 私はVTR収録のトレンディードラマを観ないし、古い映画ばかり観ているので、若い俳優さんを知る機会が少ない。

笑ったシーンはVFXのゴジラに似た怪獣が倒れると、この「いっこく堂」宇宙人が「マグロばかり食ってるから弱いんだ」というようなセリフを発し、アメリカ映画のゴジラを暗にオチョクッテいたこと。 これを言いたいが為にわざとVFXで登場させた怪獣かもしれない。

もうひとつ、宝田明が「これでも昔は百発百中の男だったんだ」というセリフでも大笑いした。 映画館でもこれで笑った人は年齢が40代後半以上の方々ばかりだろう。 若い人や子供たちは何でここで笑うのか不思議だったかもしれない。

大槻教授や撮影監督の木村大作氏がチョイ出演していた。 その木村大作氏という人は最近、新作品の仕事中を取材したドキュメンタリーで人柄を知ったが、エキストラにまで怒鳴る、大変ウルサイ撮影監督・総監督であった。

スーパーマリオにクリソツのドン・フライはプロレスやK-1で活躍している人とは知らなかった。表情に乏しいが、素人にしてはうまくやっている。この人の声の吹き替えはシュワちゃんの声でお馴染みの玄田哲章さんだった。

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