« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »

2008年9月

フェノミナン

フェノミナン DVD フェノミナン

販売元:ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日:2006/04/19
Amazon.co.jpで詳細を確認する

洋画メモ、NO,44、NHKBS

1996年、ブエナビスタ、ビスタサイズ

監督- ジョン・タートルトーブ、 撮影- フェドン・パパマイケル、

音楽- トーマス・ニューマン

出演- ジョン・トラボルタ、 キーラ・セジウィック、 フォレスト・ウィテカー

ロバート・デュバル

-------------------------------------------------

題名からしてスティーブン・キングの映画のような、おっかないホラーものだとばかり思っていて、その期待もあったが、ほのぼのとした内容のものだった。

結局、トラボルタの脳の腫瘍がなぜ発生したかは解明されず、彼の見た宇宙からの閃光も彼の腫瘍による幻覚なのか、知的生命体のものなのかははっきりしないまま終わる。

原因を知りたくて、あるいは知的生命体との接触を期待してずっーと映画を追っていた私・観客は欲求不満で終わる。

結局この映画は知的生命体との接触ではなく、男女の出会いがテーマということ。 でもトラが死んでしまうのではねー。 

40歳に近いトラボルタと友人のウィテカーがなぜ独身で一人暮らしなのかは一切語られていない。たまたま二人とも親兄弟と離れ、チョンガーということか。

音楽が「ショーシャンク」に似ているなと思ったら同じ作曲家だった。ショーシャンクもそうだが、アメリカの野原を空気が静かにゆっくり流れているような曲が素晴らしい。

「スタートレック」でデータ少佐を演じたブレイト・スパイナーがFBIの職員として出ている。 経歴を見ると私より10歳以上年上の人だった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

郵便配達は二度ベルを鳴らす

 Movie/郵便配達は二度ベルを鳴らす (Ltd) Movie/郵便配達は二度ベルを鳴らす (Ltd)
販売元:HMVジャパン
HMVジャパンで詳細を確認する

洋画メモ、NO,44、DVDレンタル

1981年、WB、ビスタサイズ、123分

監督- ボブ・ラフィルソン、 撮影- スヴェン・ニクヴィスト

音楽- マイケル・スモール

出演- ジャック・ニコルソン、ジェシカ・ラング、マイケル・ラーナー

---------------------------------------

ヴィスコンティ版のほうが面白いと感じた。 

どうも編集が荒い。 ニコルソンがサーカスの女巡業主と関係を持つのが唐突で、さらにコーラがそれに気が付くあたりは省略しすぎだ。 コーラの部屋に山猫がいることで説明しているのだが、どうやって、どういう理由で女事業主はコーラの家にやってきたのだろうか。

ジェシカ・ラングの演技は自然でうまい。ニコルソンはいつでもうまい。

撮影がベルイマン映画で有名なニクヴィストだが、特にすぐれた映像とは感じなかった。もっとも小ざかしいテクニックを使う人ではないらしい。日本なら中井朝一さんというところか。

弁護士の保険金問題の処理がいかにもアメリカらしいが、あんなことで無罪にできるのだろうか。

1930年代ごろのアメリカの描写がすばらしい。 ジェシカ・ラングのヘアスタイルもあの当時のものではないだろうか。チャップリンの映画に出てくる女優さんのような感じ。

アメリカ映画で関心するのは、いつも時代に合った自動車が完璧にそろうことだ。 あれは専用の会社からレンタルするそうだが。

クリストファー・ロイドがチラッと出ている。エド・ハリスなんかいたでしょうか。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

K-19

ハリソン・フォード/K−19 ハリソン・フォード/K−19

販売元:アサヒレコード
楽天市場で詳細を確認する

洋画メモ、NO,43、NHKBS

2002年、ヘラルド配給、シネスコサイズ

原題- K-19:The Widowmaker.

監督- キャスリン・ビグロー、 撮影- ジェフ・クローネンウェス、

音楽- クラウス・バデルド

出演- ハリソン・フォード、リーアム・ニーソン、

ピーター・サースガード

------------------------------------------

重い映画で、映画館の観客も帰りの足取りが重かったのではないだろうか。

リーアム・ニーソンが「シンドラー」を演じた人なので、イメージからして沈鬱だ。

おまけに今度のハリソンはニコリとも笑わない。しかも役作りのためかブクブクと太って見える。 彼はエクゼクティブ・プロデューサーも兼ねているが、どうも成功した映画とは思えない。 人間描写も中途半端に思えた。

ピーター・サースガードはなにかの映画で見た俳優さんで、基本的にワル顔だが今回は人間的で善人だった。

追記:「フライトプラン」の犯人でした。

水中の映像はVFXで、ミニチュアを使った「U-571」などより質感がプアだが、「ローレライ」のプレーステーションのような映像よりは良かった。

潜水艦の原子炉というもののメカを我々は知らないが、制作側も、観客は知らないからこんなものでいいだろうという意図を感じる。 何かあの冷却装置の描写や修理方法がウソ臭い。ウィキで調べると原子炉は二つあったそうだが。

この原子炉事故の描写については実際の生存者からクレームがきたという。

最後の墓参りのシーンは少し長すぎると感じた。

映画では、恐らく短波と思われる無線のアンテナが故障して通信が途絶え孤立してしまうが、当時の潜水艦には、別に超長波を使った無線システムが存在していた。 つまり大西洋に出れば、長さ数千メートルのワイヤーアンテナを海面近くに引きずって電波の送受信を行い、本国と交信することが出来たはずだ。  脚本家は取材をしていない。

映画の副題に「未亡人製造機」とあるが、第二次大戦のアメリカ軍爆撃機B-26も離着陸の操縦が難しく、よく墜落して若いパイロットを死なせ、ウィドウメイカーと呼ばれた。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

フライトパニックS.O.S

フライトパニック S.O.S./超音速漂流 DVD フライトパニック S.O.S./超音速漂流

販売元:パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
発売日:2008/05/23
Amazon.co.jpで詳細を確認する

洋画メモ、NO,42、DVDレンタル

2006年、cbs・パラマウントTV、87分、4:3サイズ

原題- MAYDAY.

監督- TJ.スコット、 撮影- ポール・エリオット

出演- エイダン・クイン、 ケリー・フー

-----------------------------------------

原題は「メイデイ」。 この言葉、飛行機が落っこちるときに5月1日のデモ行進でもないだろうと思ってしまうが、語源はフランス語のm’aiden、「助けて」の意味から来ている。 無線交信の手法は英語圏よりも先にフランスで確立されたという影響が残っている。

テレビ映画だが、先に鑑賞した西暦2000年代の「エアポート」シリーズよりもはるかに出来が良い。 ただしVFXはプアだが、それを補って余りある作品だった。

なによりも脚本、撮影、演出、編集が映画のプロが造ったという完成度を感じる。落ち着いた大人の映画。 

似非「エアポート」シリーズのような、まるで映画学校の卒業制作程度のレベルではなかった。

例によって旅客機のパイロットが二人とも死亡。素人パイロット(英語セリフではweekend pilotと言っていた)が操縦を担う。

本来ならば、地上の人間は無事着陸できるよう粉骨砕身して素人パイロットを補佐するはずであり、今までの航空パニック物はすべてその定石に従った話だったが、この映画は、軍の秘密ミサイル発射試験の誤射にからむ国益だの、航空会社・保険会社の補償問題だので、複雑な展開となる。 

そのなかで、航空会社専属の保険会社がシュミレートする問題提起が現実的で、まるで松本清張の小説のようだった。それは

① 旅客機が海に落ちて全員死亡した場合の補償金額は、過去の例でも固定されたものである。 つまり一番後腐れが無く、処理が簡単。

② 市街地に墜落した場合、数千人の死傷者が出るが、国から災害支援金が出て、これも会社の保障金には限度が許される。

③ 無事着陸した場合、負傷者(乗客のほぼ全員が低酸素症)の一生の医療費と裁判費用、遺族の補償は推測で数十億ドルもかかり、航空会社と保険会社は共倒れとなる。

ということで、無線も壊れた旅客機に、データ通信で素人パイロットに指示する飛行誘導がどういうものになるか、そのいきさつはこの映画を観るべし。

この映画に使われていた旅客機は少し前に開発計画中止となった「ソニック・クルーザー」というもので、今となっては架空の旅客機ではあるがコクピットもVFXの機体のデザインも良く出来ていた。

相変わらず無線交信をキャプテンが行うという間違いがあったが、それ以外はヒコーキファンの私でも特に気になるところは無かった。

ただ、旅客機に穴が開いて、急減圧する機内の描写はこの手の映画のシーンでも散々しつこく見せ付けられる例の大袈裟なもので、減圧であんなに長時間人間が吹っ飛び続けることはないと思う。

ソニック・クルーザーというのは、一応音速近くで飛行し、ジャンボ・ジェットよりは速いがコンコルドよりは遅いという旅客機である。 成田からニューヨークまで現在のジャンボでは12時間ほどかかってしまうが、この旅客機ならば燃料がもてば10時間くらいに短縮できる。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

コンコルド

コンコルド DVD コンコルド

販売元:パンド
発売日:2001/01/26
Amazon.co.jpで詳細を確認する

洋画メモ、NO,41、DVDレンタル

2000年、アメリカUFO、3:4サイズ、94分

原題- MACH 2.

監督- エド・レイモンド

出演- ブライアン・ボスワーズ、マイケル・ドーン、

クリフ・ロバートソン、デビット・ヘディソン、ロバート・パイン

----------------------------------------

飛行機パニック物のインチキを弾劾するのが楽しみになってきた。

このアメリカテレビ映画も我らヒコーキファンには噴飯物だった。

副大統領の乗ったダラス空港発のコンコルドがハイジャックされる。操縦士は二人とも死亡する。 それを操縦未経験の素人が無事着陸させるという内容。

ところがその素人が自動操縦を解除して、着陸へのアプローチをさせる誘導や飛行をコントロールする過程はほとんど省略されているばかりでなく、間違いだらけだった。

エンドロールを見ると航空関係者のアドバイザーの名が一切載っていない。

-----------------------------------------

・操縦席がコンコルドでない。 一応窓はそれらしき作りだったがコックピットは手抜きのメカパネルでゴマカシ。 それにフライトエンジニアがいない。

・客室がコンコルドでない。 座席が2席・3席構成で、ボーイング757型の広さがある。多分、それを借りて撮影された。 「すごく広いのね」、「特別に改造してあるんだよ」という台詞で解決しているが、どうやったらコンコルドの胴幅たった2,88メートルを改造・拡張できるのだろうか。それに大きな窓。 

実際のコンコルドは2席・2席構成で、しかもエコノミーサイズで窮屈極まりなく、立ち上がれるのは細い中央通路のみだ。 窓のサイズはB5用紙よりも小さい。

・これまた離陸許可の無線交信をキャプテンが行っている。 副操縦士の仕事だっちゅーうの。

・ダラス空港、およびド・ゴール空港?の管制室がものすごくプア。 まるで小型飛行機用・(飛行場)の管制塔。 ・・・・ 予算の都合で仕方ないか。

・フランス領土に入ったコンコルドにパリの管制官はアメリカに引き返せと命令をする。 コンコルドの航続距離は7200キロで、引き返すような燃料はない。

・素人の操縦士が「残りの燃料は5時間分だ」と言う。 計器を見て瞬時に飛行時間を計算するのは素人には無理。 しかもフランスあたりまで飛んで来ているのに、あと5時間も飛べないって。

・犯人の脱出などで飛行中に客室のドアを開ける。 コンコルドは失速速度は350キロ前後。 つまり、ものすごい迎角に機体を傾け、最低でも時速400キロ以上は出さなければならない。 高度を下げたとして、その速度でドアを開けるとどうなるだろうか。ドアはすっ飛んでしまうと思うのだが。

・戦闘機F-14から発射されたミサイルがコンコルドに当たらない。 ロックオンされた鈍重な旅客機に現在の高性能なホーミングミサイルが当たらない訳がない。

・着陸誘導で、パリの管制塔がフラップを10度に下げろと命令している。 コンコルドにはフラップはない。 デルタ翼機の離着陸は機体全体を凧のように急角度に傾けて高揚力を発生させる。だからもともとフラップなど存在しない。

-----------------------------------------

よく取材し、リアルに徹してこそ、映画は面白くなることをこの脚本家は知らない。

この映画で知っている俳優さんはデビット・ヘディソン(「原潜シービュー号」のクレーン艦長)、 マイケル・ドーン(「スタートレックのウォルフ・・・クリンゴン星人だったが素顔を初めて見た)、と(CHIPS・「ジョン・アンド・パンチ」)のロバート・パインくらいだ。 あとはどこかで見たことがある。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

宮本武蔵、キャスティング-5

宮本武蔵(二)
配信元:電子書店パピレス
提供:@niftyコンテンツ

- 水の巻 - 「四高弟」 から 「女の道」 まで

武蔵(三船敏郎)と城太郎(マグマ大使のガム)は小茶ちゃん(二木てるみ)のいる宿を後にし、柳生の城に入る、石舟斉と試合をするためだ。 その前に武蔵は城太郎をメッセンジャーとして柳生家に手紙を送っている。「芍薬の枝を切ったのは何者であるか、非凡なお方が切ったものであろう」という内容のものである。

このあたりの、描写は、宿にて小茶ちゃん相手に武蔵が芍薬の切り口を説明するシーンから内田吐夢監督の映画にて印象がある。

柳生の城では武蔵は四高弟から酒席に招かれるが、ここの円座のシーンは武蔵の試合への想いが蝋燭の炎のゆらぎでジリジリと煽られ、映画のシーンとしてはもっとも面白いところである。ただし、内田監督の映画にこのシーンがあったかどうかは記憶にない。 光と影の撮影、4人へのアップ・ロングの演出がさえるだろう。

城太郎が柳生で飼われていた黒犬を打ち殺したところで、急転直下、武蔵と四高弟とのにらみ合いが発生する。そのとき、武蔵は城太郎を高く持ち上げ投げ飛ばすというデモンストレーションをやっている。まるで大魔神だ。

が、ここでお通(八千草薫)の笛の音を耳にし、アドレナリン全開の戦闘体勢が萎えてしまう。 城のお堀に逃げ込んだ後、石舟斉の草庵の前で一晩明かし、翌朝お通の姿を草陰から発見しても声もかけられない。 ここが童貞男のやるせなさ。 お通、城太郎と、まったく御都合主義で現れた沢庵(西田敏行)が呼び止めるのを後にして遁走してしまう。

-------------------------------------------------

石舟斉(森繁久弥)の四高弟、いずれも剣の腕はトップクラス。

・庄田喜左衛門     ・・・・・  長門 勇、 「武蔵殿、まあ、くつろいでツカァーサイ」、城太郎とお通とは既に顔見知り。

・木村助九郎      ・・・・・  河野 秋武、 柳生の馬廻り。

・村田与三        ・・・・・  三橋 達也、 納戸役 。

・出淵孫兵衛      ・・・・・  高松 英郎、 柳生の一役人。 

---------------------------------------------------

・小茶と城太郎が納屋でいちゃついているのを諌める宿の爺さん。

             ・・・・・ 吉田義男

このシーンは子供の火遊びにすぎないが、「宮本武蔵」唯一のラブシーンといってもよい。小茶さゃんの「アア、もっと噛んで、もっと強く噛んで・・・・」というセリフの登場は、この小説が連載されていた昭和初期のキナくさい時代でよく新聞に記載許可されたものと思う。

まして映画化されようものなら、試写室で軍の威張ったバカな検閲官が、「ここ、ダメーー!!!」と叫んだだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

バイクの魅力

アオシマ 1/12 ホンダ ゴリラ アオシマ 1/12 ホンダ ゴリラ
販売元:モデラーズビレッヂ
モデラーズビレッヂで詳細を確認する

最近、土曜・日曜の午後になると原付レジャーバイクのホンダ・ゴリラでツーリングに出かける。

このバイクは学生時代、東京の上野バイクショップ街で購入した中古のものだが、27年たった現在でも現役で、最近は過去5年間倉庫にほったらかしにしていたのだが、タンクに入っていた5年前の腐ったガソリンでも、オイルもそのままでもエンジンキーをひねってチョークを入れて10回程度キックすればエンジンは廻ってしまった。

恐るべき。ホンダ・スーパーカブと同タイプのエンジンである。 思うに、このまま100年経っても動き続けるのではないだろうか。

このバイクはホンダモンキーとほぼ同じサイズであり、燃料タンクだけ大きい。ガソリンは9リットルも入り、満タンで400キロも走れてしまう。

どこまでも、いつまでも走り続けることができる。しかもガソリン代は、5リッターごと入れているのだが、この時勢でも1000円札でオツリがくるときた。 

フェラーリやハマーやベントレーに乗っている方々、満タンにすると2万円ほどガソリン代がかかっちゃうでしょう。ザマーミヤガレ。

モンキーでもそうだが、このミニバイクに人が乗っかって走っている姿を見ると、足の短い人間、そう、なにか「子泣き爺」みたいなものが空中に浮いてフワフワ飛んでいるように見えて、ちょっと不思議で異様な光景である。

こいつを運転するには一般国道では恐怖に近く、とても車と共存できない。もはや4輪車やダンプカーは敵といってよい。 したがって、もっぱら走行するのは川原の土手の道やら、田圃のあぜ道やらで、そういう場所がこのバイクの安住の地ということになる。こういう道を一人風を感じて走るのは至福の時間といってもよい。

またオフロードも案外向いていて、山の林道など、たとえゲートがあって通行止めになっていても、ゲートの横をするりと抜けて、4輪駆動車や大型のオフロードバイクでは走破できないところをチャッカリ走れてしまう。林道の急な登り坂もタフで、セカンドギヤーで時速15キロ走行でもまずオーバーヒートしない。

ただし、オイルを枯らしたら御終いで、これだけは始業点検でチェックを怠ってはならない。オイルは案外早く減っていくのだが、オイルパンにタプタプと入っていれば絶対大丈夫で、たとえロー・セコ・ギアで高回転エンジンを廻し、冷却風が当たらないような速度で走り続けても、シリンダーの焼きつきはまずありえない。 恐るべきホンダのエンジンである。

市街地を走っていても実に楽しい。路地裏や畑道、裏庭などスルリと抜けて行ける。

時々、畑仕事や庭イジリのお爺ちゃんや婆ちゃんがアゼンとした顔で見ているが、まったく怒る気配はない。 このバイクがカワイク、親しみを感じて許してしまうのだろう。

時速20キロくらいでテケ・テケ走るのがこのバイクの本領を発揮するところであり、子供はそれを見て喜びバカにし、犬は吼え、追いかけてきて愉快だ。

最近のバイクメーカーのカタログを見ると、リストラのためにどんどん、バイクの機種が少なくなってきている。このホンダゴリラ・モンキーもとうとう生産中止になってしまった。

ホンダさん。元気だしてよ。せめてモンキー・ゴリラは販売してください。

400CCのマルチシリンダーや2気筒のホーク、VT250やRS250、CB80のツインカムなども復活してくださいな。 リタイヤ組みが買いますって。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

宮本武蔵、キャスティング-4

宮本武蔵(二)
配信元:電子書店パピレス
提供:@niftyコンテンツ

- 水の巻 - 「奈良の宿」 から 「芍薬の使者」 まで

宮本武蔵(三船敏郎)は宝蔵院で法師、阿巌(ストロング小林)を立会いで打ちのめし、死に追いやった後、日観(中村雁治郎)より瓜の漬物を香の物とし茶漬けの馳走になる。 人を倒して意識不明にさせ、後で死亡したと聞かされよく食事が喉を通るものだ。

その後武蔵は奈良の宿で城太郎と落ち合うため投宿する。この宿の女あるじは未亡人で美人で教養ある人物ときた。 しかも武蔵一人しか泊めない。男性にはアレコレ想像させられてドキドキする場面である。

ここを訪ねてきた3人のヤクザ牢人の謀略で、武蔵は宝蔵院の法師たちと決闘をするハメに陥る。 この部分は内田吐夢監督の「宮本武蔵、般若坂の決闘」で観ることができる。 この映画は観たのだが、決闘する場所は坂というよりも松ノ木が何本か生えたなだらかな丘か、ゴルフ場のような景色であり、いまだこのイメージに固まっている。

決闘の後、武蔵は 柳生谷に足を運ぶ。 柳生新左衛門尉吉厳、つまり石舟斉と一試合まみえるためだ。 

ここでお通(八千草薫)と、はかないスレチガイが発生する。同時刻、武蔵とお通は、ほんの数メートルの距離までお互い知らずに接近している。このメロドラマチックなスレチガイは後の映画「君の名は」などでお馴染みである。

また、吉岡伝七郎(木村功)とも宿の湯船でニアミスをしている。

------------------------------------------------

・奈良のしもた屋の女主人 ・・・・・ 若尾 文子 、武蔵をボディガートとして家に泊める。

・武蔵をたぶらかす牢人  ・・・・・  山形 勲、 田島 義文、 南 道郎、 悪そうなヤツばかり

・宝蔵院、胤舜        ・・・・・  市川 雷蔵、 坊主になってもらうが市川作品「炎上」の彼のシメージ、ただし眠狂四郎のように強い。

・小茶             ・・・・・  二木 てるみ、 武蔵と城太郎が投宿する伊賀街道の旅籠の娘

・石舟斉(柳生新左衛門尉吉厳) ・・・・・  森繁 久弥、 柳生の隠居

| | コメント (0) | トラックバック (0)

郵便配達は二度ベルを鳴らす

送料無料【DVD】 郵便配達は二度ベルを鳴らす-完全版 送料無料【DVD】 郵便配達は二度ベルを鳴らす-完全版
販売元:HMV Yahoo!店
HMV Yahoo!店で詳細を確認する

洋画メモ、NO,40、NHKBS

1942、イタリア、スタンダード、白黒、140分、画質-露出過多あり。

イタリア語原題- OSSESSIONE (妄執)

英語原題- The Postman Always Rings Twice.

原作- ジェムズ・M・ケイン

監督- ルキノ・ヴィスコンティ、 撮影- アルド・トンティ、ドメニコ・スカーラ

音楽- ジュゼッペ・ロゼーティ

出演- マッシモ・ジロッティ、クララ・カラマイ、ファン・デ・ランダ

ディーア・クリスティアーニ、エリオ・マルクッツォ

------------------------------------------

原作者に無断で制作されたということで、1976年まで本国意外ではオクラ入りだった。しかしジーノのストップモーションをバックにしたエンドロールでは英語の原作名がクレジットされていたので、無断使用の件は解決したのだろう。

ジャック・ニコルソン主演のリメークも話題になり、この題名はむしろそちらの方で有名になったのではないだろうか。まだ未見であるが。

映画の中で、題名になっているようなシーンは全く無く、そのへんの事情はウィキぺディアに記載されているが、同じように映画の中身と題名とがまったく関係ないものでは小津安二郎監督の映画にも見られる。

ヴィスコンティ監督のデビュー作ということだが、晩年、わかり難い映画をつくる監督と評判だったわりには判りやすい映画で、しかも古さを感じない。ただしこの監督の映画は初めて観たので何ともいえないが。

イタリア・ネオリアリズモの先駆的映画ということだが、そういうカテゴリー分けは評論家や映画学校の教師には便利だろうが、どんな手法だろうと観客にはまったく影響がなく、私も意識せず見られた。21世紀になった今では映画の方法論など無意味な感じがする。

と言っておきながら ・・・ ドアのスリガラスに映るシルエットなど、ところどころに表現主義的なカットもあった。

ジーノ役のマッシモ・ジロッティはイケメンで、私は「イタリアのポール・ニューマン」と呼ぶことにした。 いや、ほんとうはニューマンのほうが彼より後輩の役者なので、ニューマンを「アメリカのジロッティ」と呼ぶべきだろうか。

映画の撮影も古さを感じない。日本での年代では昭和17年の作品だが、当時の日本映画に比較してイタリアの撮影技法がいかに進んでいたかがよくわかる。オープン撮影もセット撮影も最近の映画に全くそん色ない。

ただし、カメラのレンズの描写は悪く、バックの壁紙の模様などがグルグルと渦を巻いている。これだけはあの当時から1950年代までの日本のカメラと変わらない。

ジーノと知り合うイスパニョーロという男が不思議な存在で、なんとなく二人の関係が怪しいのだが、これもヴィスコンティ監督をウィキで調べたらバイ・セクシャルだったということで納得した。脚本にも映画にも自然にそういう雰囲気を出してしまうのだろう。

殺されるジョバンナの夫、ブラガーナが歌がうまく、声楽畑出身ではないだろうか、映画出演では素人の役者さんだろう。

ジーノとジョバンナの運命が悪いほうへ悪いほうへと転がっていくのがなんともやるせない。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

「七人の侍」の制作エピソード

七人の侍(2枚組)<普及版> DVD 七人の侍(2枚組)<普及版>

販売元:東宝
発売日:2007/11/09
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 黒澤作品「七人の侍」は何度も観ているが、オリジナルの脚本は読んだことがない。

 橋本忍氏の本やインタビューではこの映画の脚本作りの段階では、たしか、普通の映画で脚本の長さは80ページ位にするものが、この映画では460ページになってしまったという。

 この長さは映画にすると5、6時間くらいになる量だったそうだが、贅肉をそぎ落とした段階でもまだまだ長く、編集段階でだいぶカットされている部分がある。

 ただし、カットするのは時間調整ということだけでなく、映画のテンポをよくするためでも行われる。

 そのカットされた一つは、村人たちが野武士の退治を代官所に直訴するシーンがあったと聞いているが、私の推測するものではもう一つ、侍探しに出かけた村人4人が木賃宿に投宿する前、手助けを了承した侍が、村人たちが出したメシを喰うだけ喰って逃げてしまうシーンがあったはずだ。

 与平の台詞「おしいことをしたなー、あの米がありゃ饅頭四十も買えたによ」とつぶやいているのと、後の馬喰(多々良純)の「ケッ!またただ飯喰われてーのか」という台詞の存在で判る。

 このような「七人の侍」の制作エピソードは他にも事欠かないが、私の最も好きな話は久右衛門のバッチャマ出演の話。

 「オラ、早く死にてーダヨ・・・・」と、おわんに山盛りになった銀シャリを拝んでいるウメボシ婆ちゃんの話。

 あのお婆ちゃんは撮影所近くの老人ホームから借りてきた素人で、助監督(たぶんセカンドかサード助監督)が仕込んだ台詞をまったく憶えられなかったという。 

 しょうがないので、演技をつけるために彼女の人生で最もつらかったこと、悲しかったことをしゃべってごらんとアドバイスすると、息子が戦争で死んだことを話し出し、その雰囲気がよかったので助監督は「その調子で台詞を憶えてください」と一安心した。

 さて黒澤監督もやってきた本番撮影。ヨーイ・スタートでカメラが回ると彼女の喋りだした台詞は・・・「わしの息子がB29の爆弾でやられて死んでしまった」。

 監督は「だれだこんな台詞教えたのは!!」と例のごとくカミナリを落としたが、婆ちゃんを気の毒に思ったのだろう、「まあいいか、雰囲気もでているしこのままやろう」ということであのシーンがOKとなった。

 だから映画で流されているセリフは当然、別の役者さんによるアフレコであり、よく見ると口の動きと声が合っていない。これをダビングをしたのは黒澤作品の常連といってもいいベテラン怪優・女優の三好栄子さんで、彼女は珍しく今回は本編に出演していないし、クレジットもされていない。

 この老人ホームの婆ちゃんは、その後、助監督にデパートに連れて行ってもらい、出演料で着物を買ったという。映画封切後、彼女は亡くなる前に、人生で一番楽しかったのは映画に出たことだと語ったという。

 逆に嫌なエピソードは、チーフ助監督だった堀川弘通氏が語っていたことだが、馬に乗った野武士が、村を臨む急峻な丘(実際は傾斜角30度ほどの崖)を下り落ちるシーンの撮影では、堀川氏は危険すぎるアクションで、ひょっとしたら死人がでるかもしれないと黒澤監督に忠告すると、監督は「死人が出てもしょーがないかな」とつぶやいたそうで、堀川氏は戦慄したという。

 死人が出なかったのは天使のように大胆な黒澤に、繊細な悪魔が味方したのかもしれない。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

フライトプラン

フライトプラン DVD フライトプラン

販売元:ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント
発売日:2007/06/20
Amazon.co.jpで詳細を確認する

洋画メモ、NO,39、DVDレンタル

2005年、ブエナビスタ、シネスコサイズ、98分

監督- ロベルト・シュベンケ、 音楽- ジェームズ・ホーナー、

撮影- フロリアン・バルハウス

出演- ジョディ・フォスター、ピーター・サースガード、

ショーン・ビーン、ケイト・ビーハン

---------------------------------------------

ヒッチコックの「バルカン超特急」などを下敷きにしているという。

期待していなかったが、楽しめた。 相変わらずフォスターは戦う人、ディベートの人である。撮影はパナビジョンではなく、ライバルのアリフレックスを使っていたが、スタンリー・キュブリックの好きなこのカメラはフォスターの顔を隅々まで捕らえていた。彼女、少し老けました。

その撮影はアメリカ映画得意の「アッ」といわせるハイテクを披露してくれる。

機内の階段を俯瞰で撮影が始まり、そのまま2階席へと移動、さらに客室座席の上の空中を飛んで、今度は飛んできた方向に逆向きにカメラはチルトする。

その間、画像は手持ちカメラやステディカムなどのようにフラフラ揺れておらず、ワンショット・ワンカットでフレームは振動で微動だにしない。

まるでジャイロカムで超小型ヘリが撮影しているようにも感じる。

これはどんな方法で撮るのだろうか。クレーン撮影では不可能である。

エンドロールに「24フレームアウト」とかいうスタッフのクレジットがあり、ひょっとしてここらへんに秘密があるのかもしれない。

ネタバレで申し訳ないが、犯人の計画は無謀すぎる。成功する確率は天文学的なものではないだろうか。つまり

(フォスターが目覚めないこと)×(娘も目覚めて騒がないこと)×(近くの乗客が気が付かないこと)×(近くの乗客が誰一人娘の存在を知らなかったこと)×(犯人の一味でないFA全員が娘の存在を知らなかったこと)×(娘を貨物室に拉致するのに他のFAに気づかれないこと)×(機内の大捜索のとき娘が発見されないこと) という計算ができる。

この実現不可能のことを少しでも可能に近づける脚本にするには、フォスター親子に睡眠薬の入った飲み物を与え、FA全員と近くの乗客を犯人一味に仕立て上げなければならない。

映画では架空のE-747という4発の旅客機が設定されていた。窓のデザインが面白い。

航空ファンとして、コックピットのエンジン部ディスプレイの出力メーターが2個しかなく、エンジンが2発の旅客機になっていること。

飛行中、キャプテンとコ・パイがシートベルトをしていないこと。

後部与圧隔壁周辺が爆発したのに、機首のノーズギアまで折れたこと。

などが気になった。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

宮本武蔵、キャスティング-3

宮本武蔵(一)
配信元:電子書店パピレス
提供:@niftyコンテンツ

- 水の巻 - 「優曇華」 から 「茶漬」 まで

吉岡道場では清十郎(佐田啓二)と弟、伝七郎(木村功)が留守のまま武蔵(三船敏郎)の立会いを受け、弟子たちが武蔵の木剣で手負いとなる。その重症の程度がすさまじく、一人は腕が切断寸前となってしまうが、はたして木刀で打たれるくらいで、そんな状態になるだろうか。 物理的に生理学的に無理な描写のように思える。 腕は確かに骨折するだろう。しかし骨が折れることにより、運動エネルギーを吸収するので、筋肉の破断までは至らないと私は思う。

城太郎と武蔵の木賃宿での交流から、たまたまめぐりあったお通(八千草薫)ら一行との道中は、私のこの巻でも好きなシーンで、城太郎が吉岡道場からの手紙を携えて武蔵の元へ戻る道中、牛車の荷車にちゃっかり相乗りするところなど、映画「座頭市」でもあった同様のホノボノしたシーンを思い浮かべる。 「座頭市」のロケ地、街道や棚田、朽ちた橋、小川の土手などは、私の想像する時代劇の場面設定にかなり影響している。

宝蔵院でも、武蔵は木剣の突きにより、法師、阿厳を即死にいたらしめている。いったいどうすれば、木剣で人を殺せるだろうか。巌流島の決闘のように、頭を打つしかないと思うが、まあ頭蓋骨骨折、脳挫傷というところでそれでも即死はないだろう。どうもこのあたりの描写を作者は逃げてしまっている。

-----------------------------------------------

・城太郎、青木丹左衛門(浜村純)の子 ・・・・・  二宮 秀樹、「大魔神」、「マグマ大使」の子役。

・木賃宿の親爺       ・・・・・    東野英治郎、 「用心棒」からシフト。 

・庄田喜左衛門       ・・・・・    長門 勇、 豪快な人物、「おいりゃーせんのー」と広島弁を喋る。

・奥蔵院の坊主       ・・・・・    沼田 曜一、 武蔵に怪我をするだけだから宝蔵院での立会いはよせと説得する。

・奥蔵院の住持、日観   ・・・・・    中村 雁治郎、 これは内田吐夢作品からのシフト。

・宝蔵院法師、阿厳     ・・・・・   ストロング小林、武蔵に討たれ即死する。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »