« 愚痴・ぐち・グチ | トップページ | 宮本武蔵、キャスティング-1 »

宮本武蔵、キャスティング

東宝 宮本武蔵 DVD-BOX 東宝 宮本武蔵 DVD-BOX
販売元:murauchi.DVD
murauchi.DVDで詳細を確認する

前口上・・・・・・・・

秋風が吹くと読みたくなるのが、吉川英治の「宮本武蔵」で、武蔵がさまよう荒野はススキの原っぱという私個人の持つイメージだからかもしれない。

この原作は新聞の連載だったこともあり、たいへん読みやすく、東京大学や早稲田大学を出た大文豪の書くような美文調や古典調の小難しい文体はあえて使われていなくて、大変親しみやすく、上の学校に行けず独学した吉川英治の人柄が偲ばれる。

したがって映画化もされやすい小説で、さっそく戦前、戦中、稲垣浩監督によって映画となっている。

そのときの武蔵は片岡千恵蔵が扮しており、武蔵の晩年ならともかく、千恵蔵の武蔵はたいへん老けていて、私はミスキャストだと感じた。

尚、お通さん役は宮城千賀子で、30年ほど前、テレビ「独占・女の時間」の司会でガバイ婆ちゃんをやっていた人だが、70年前の彼女のお通さんは、労咳病みでか弱く、原作のイメージにぴったりのものだった。ただし彼女の演技はデビューしたてで堅く、まだダイコンであった。

また、佐々木小次郎はなんと上田吉二郎。「ヤローども、たたっ斬っちまえ、ブハハハハー」といまだモノマネにされるあの人である。原作では小次郎は美少年なんですが。

戦後、稲垣監督はカラー作品で「宮本武蔵」をリメークしている。

そのときのキャスティングは武蔵(三船敏郎)、又八(三国連太郎)お通(八千草薫)、佐々木小次郎(鶴田浩二)、朱美(岡田まり子)、お甲(水戸光子)である。沢庵は歌舞伎役者で、私はいまだ知らない人だ。

尚、又八役は続編では三国から堺左千夫に変更となっていた。たぶん三国のスケジュールの問題だろう。 これには当時の観客もズッコケただろう。

ところが、なんと三国は後年の内田吐夢監督の「宮本武蔵」で沢庵を演じているのだ。

その武蔵を中村錦之助が演じる内田監督の映画もすばらしく、稲垣監督のものと甲乙つけがたい。

しかし、稲垣作品のお通さんの八千草薫があまりにも可憐で強烈で、どうしても三船・八千草コンビのイメージに傾いてしまう。

数年前のNHKによるこの原作の大河ドラマは、私のVTR収録嫌いのためほとんど観ておらず、全く影響を受けない。

ということで、私のキャスティングは稲垣作品の役者を中心において進めたいと思う。

|

« 愚痴・ぐち・グチ | トップページ | 宮本武蔵、キャスティング-1 »

小説キャスティング」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/412224/23198112

この記事へのトラックバック一覧です: 宮本武蔵、キャスティング:

« 愚痴・ぐち・グチ | トップページ | 宮本武蔵、キャスティング-1 »