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あなただけ今晩は

あなただけ今晩はビリー・ワイルダー あなただけ今晩はビリー・ワイルダー

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洋画メモ、NO,33、NHKBS

1963年、ユナイテッドアーティスト、シネスコ、パナビジョン、146分、画質良

原題- IRMA La DOUCE

脚本- I.A.L・ダイアモンド、ワイルダー、

監督- ビリー・ワイルダー

撮影- ジョセフ・ラシェル、

音楽- アンドレ・プレビン・アカデミー音楽編曲賞

出演- ジャック・レモン、シャーリー・マクレーン、ブルース・ヤーネル

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原題のDOUCEの意味が分からない。フランスのパリが舞台で、タイトルがフランス語なのに、出演者は全員英語をしゃべっているのはいかがなものか。

ジャック・レモンの変装など、親しい相手には分かってしまうでしょうが。

レモンが市場で重労働をして、またイルマのアパートに忍び込むのだが、体に浸み込んだ肉や魚の匂いでイルマもすぐ気が付くでしょうが。 それに街娼とポン引きの話なんて不謹慎である。・・・・・・

「まあまあ、かたいこと言わないで、これだから日本人は困る、たかが映画じゃないか」

と、ワイルダーの声が聞こえそうだ。

1963年当時の日本人では、実際にあのような批評があったかもしれない。学校の先生とかPTA、とくに手塚治虫の漫画を弾劾した、「荒唐無稽」という言葉しか知らない貧しい精神の人々など。

実際、荒唐無稽と言われればそうかもしれないが、脚本の元となったものはミュージカルだそうで、喜劇だとしても、ありえないような少し飛んだ話はそのせいかもしれない。 ワイルダーはミュージカルが嫌いなんだそうだが、歌にするところをテンポのいい会話とシャレたセリフでミュージカル的楽しさを演出している。

ジャック・レモンが、フランスのお巡りさんの恰好をして前から歩いて来る、初登場のシーンでもう笑ってしまう。チャップリンのような、出てくるだけでおかしい、そういう雰囲気を持っている人だ。

シャーリー・マクレーンが素敵で、彼女の涼しい眼差しと下着姿にコロッといってしまった日本人男性はけっこういるのではないか。彼女が芸者になった映画は観ていないけれど、スナップを見るとけっこう似合っていた。

音楽が「グレート・レース」的、バカ騒ぎのような曲で楽しい。おなじみのものだが、この映画の曲とは知らなかった。

ダイアモンドと組んだワイルダーの脚本が素晴らしいというのが大方の意見であるが、たしかにセリフにせよ画面にせよ、見逃せないし、聞き逃せない。ただし、英語が少し分かっていた方がもっと楽しいかもしれない。

ワイルダーの映画を劇場で観ている最中、トイレに行くのは野暮なことだ。

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コメント

ジャック・レモンもシャーリー・マクレーンも可愛くてキュートですよね。脚本の元となったものはミュージカルなのですか。シャーリー・マクレーンがツイストを踊るシーンは、ミュージカルぽかったですね。あと、女同士ケンカのシーンも迫力がありましたね。
この映画の前日に放送された「ワン・ツー・スリーラヴ・ハント作戦」はご覧になりましたか?私は初見だったのですが、笑い転げました。ビリー・ワイルダー監督のセンスを感じます。

投稿: マーちゃん | 2008年7月 5日 (土) 20時26分

マーちゃん。今晩は。
今、「ゲゲゲの鬼太郎」観てました。笑。毒にも薬にもならない映画でした。これはべつの話。笑
マクレーンのツィストや酒場のケンカのシーンはもう少しでミュージカルでしたね。
女同士のケンカもレモンのビンタも本気モードでした。
でもまあ、楽しい映画でしたね。
編集も凝っていました。
マクレーンの娘、サチさんは日本語ペラペラらしいですね。
サチという名は小森和子さんにつけてもらったそうです。
これも別の話。

投稿: スタンリー | 2008年7月 5日 (土) 23時16分

「ワン・ツー・スリーラブ・ハント」はワイルダー監督のものと知らず、録画をしませんでした。
面白い映画のようですね。全く残念。
レンタルで探してみます。
「昼下がりの情事」は録画してあります。

投稿: スタンリー | 2008年7月 6日 (日) 09時41分

 スタンリーさん、おはようございます。コメントありがとうございました。
 私も、原題がフランス語なのに、喋っているのは英語であることに、違和感はありました。パリが舞台なので、そういう風に洒落たのでしょうか?。
 スタンリーさんが仰ってるDOUCEの意味を、私が持っています仏和辞典を頼りにして、拙い私の知識で解釈すれば下記のようになりました。
 DOUCEは、[DOUX]ノ女性.とだけあります。
 それで、DOUXを牽いてみました。名詞と形容詞があり、引用例なども書いてありましたが、私流に解釈して、名詞の“優しい人”が該当するのではないか?と判断しました。
 そこで導き出した和訳は“イルマ この優しい女性”でした。
 ところで、イルマはそんなに優しかったかなぁ?。

投稿: アスカパパ | 2008年7月 9日 (水) 09時44分

アスカパパさん。こんばんは。コメントありがとうございます。
DOUCEのの意味を調べて教えていただきありがとうございます。私は辞書も持っていませんので、調べようがありませんでした。
イタリア語の音楽記号ではDOLCE(やさしく)というのがありますが、語源が同じかもしれませんね。
イルマは仰るとおり、優しいとは言えませんね。私にはちょっと苦手な女性です。

投稿: スタンリー | 2008年7月 9日 (水) 20時10分

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